2012-03-31(土) [長年日記]
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森薫拾遺集 (ビームコミックス)(森 薫)
(作者の)趣味全開で大変楽しかった。好きなものを好きなように描いているのをみるのはいいもんだ。
収録作品は新旧入り混じっているんだけど、「こだわり」の深さに変化はないものの腕はメキメキと上がっていてすごい。もっともちょっと古めの作品も味があってけっこう好き。
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木曜日のフルット 1 (少年チャンピオン・コミックス)(石黒 正数)
最近、石黒正数が好きで買い集めている。
この作品もけっこう評判いいので買ってみたけど、ちょっと合わなかったかなー。少年誌ゆえの制約のせいだろうか。ところどころクスクス笑えるんだけどね。というかチャンピオンコミックスなんて買うの何年ぶりだ? とりみき以来じゃねーの?(←古すぎる)
2012-03-28(水) [長年日記]
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さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫)(小松 左京)
まだこんな時代のを読んでいたりする。というかKindleの未読リストの半分くらいが、最近ブックオフで買いあさっている1970~80年代の国産SFなんだが……。同時代の海外SFはたくさん書庫に並んでいるのに、国産SFはみんな売っぱらっちゃったんだよなぁ。たぶん「どうせあとで簡単に買い直せるし」と考えたんだと思う(けどそれほど簡単ではなかった)。今後、市場から消え去ってもいいようにがんばって自炊しよう。
「さよならジュピター」は個人的「ベスト・オブ・小松左京」なので、楽しく読んだ。とはいうものの、どうしても先の震災にからめた感想を抱いてしまうのだが。自分は震災の影響をあまり受けていない方だと思ってはいるけど、そうでもないのかな。たった2年で木星を爆破させるプロジェクトを成功させるプロフェッショナル集団をずさんな原発管理と対比してしまうし、計画を妨害しようとするジュピター教団の急進派はデマを撒き散らすことも厭わない過激な脱原発派に重なる。はたして人類は今後100年で、こんなすごいことをやってのけるところまで進歩できるんだろうか?
それはそれとして、ハルキ文庫版は巻末の対談が面白い。本書が書かれた時期はちょうど8bitのパソコンが普及しはじめた時期ということもあって、コンピュータに映画製作をサポートさせるためのテクノロジーがどんどん出てくる。3Dのワイヤーフレームを描くのに一晩かかったとか、タダでCray-1を借りちゃった話とかちょっと今では考えられない。にもかかわらず、作中にインターネットは登場しないわけで、いかにインターネットという存在が「想定外」のものだったかよくわかる。
2012-03-27(火) [長年日記]
■ 今度こそホンモノか、ウィルキンソン・ジンジャーエール(ペットボトル)
![[写真]ついに登場したウィルキンソン・ジンジャーエール(ペットボトル) [写真]ついに登場したウィルキンソン・ジンジャーエール(ペットボトル)](https://lh6.ggpht.com/-HPBeclmdkTw/T3FvAdNfkDI/AAAAAAAA7UU/N7ewcl-oHxY/s512/2012-03-27%25252016.28.03.jpg)
以前、登場したばかりの(人工甘味料版)ウィルキンソン・ジンジャーエールをうっかり褒めてしまったが、飲んでいるうちにだんだんつらくなってくるというシロモノだったこともあってそうとう評判が悪く、わりとあっという間に市場から姿を消した。それから9ヶ月あまり、ついに「瓶のまま」の味をペットボトルに詰め込んだウィルキンソン・ジンジャーエールが登場。
今日は静岡に出張していたこともあってなかなか入手できなかったのだが、空いた時間にコンビニに駆け込んでゲットした。いやもう、「セブンイレブンにはないよ」という情報をあらかじめ得ていたものの静岡駅周辺にはセブンイレブンばっかりでもうどうなることかと思ったが、5分ほど歩いたところにローソンがあったので無事入手できたのだった*1。
というわけでごくごく。いやー、500mlは多いね!(笑) 喉がヒリヒリするぜ(←別の意味で飲んでるうちにつらくなってきているという)。分量的にはディアボロ・ジンジャーが最適だったような気もするね。ま、これは明日からデスクに常備だな、会社の近くで買えればだけど。
*1 「ローソンにもないよ」という情報もあったんだけど、ローソンやファミマの品揃えはセブンイレブンほど画一的ではないので特定地域の情報を信じてはいけない。