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ただのにっき


2011-12-18(日) [長年日記]

パラボラ写真家のお仕事(2)

[写真]掲載されたうすださんの写真

今がわかる時代がわかる日本地図 2012年版」という本にうすださんの写真提供を求められたので、以前載った「ふぇらむ」に続いてパラボラ写真家として二度目の仕事(?)になった。すでにAmazonで買えるもよう。といっても、たかだか数センチ角の小さな囲みだが。

今がわかる時代がわかる日本地図 2012年版 巻頭特集:大震災のいま (SEIBIDO MOOK)
正井泰夫
成美堂出版
¥1

パラボラ写真といえば、パラボラ仲間のなりたまさひろさんがこんどのコミケでパラボラ写真集を頒布するそうなので(→アナウンス表紙写真)、コミケに行く予定のある同好の士の方々はぜひ。というかおれは行く予定がないので、誰かに頼まないと……。

Tags: parabola

「緑のカーテン」を作るぞ(9) - ようやく撤去、そして種子回収

[写真]回収した種

6月に植えた白花夕顔が、11月になっても毎日律儀に花をつけてくれるものだから、なかなか撤去できなかったのだけど、そもそも暑い日差しを遮るための緑のカーテンなのだから、冬になってありがたい日光を遮ってくれては困るわけです。というわけで、いいかげん寒くなったのでようやく撤去した。こんなに長々と咲くものだったとは。葉の茂り具合もあまり良くないので、緑のカーテンとしての「性能」はあんまり高くないのかもね、白花夕顔(知ってたけど)。

というわけで、本当は種子の熟成のために数ヶ月くらいはそのまま置いておきたいものらしいが、そうとも言っていられないのでまだ未成熟の種が多くぶら下がっているのは無視することにしたのだった。それでもけっこうな数の成熟済みの種子が取れた。朝顔の種に比べるとかなり大ぶりで、なかなか立派。気が向いたら来年も育ててみよう。

Tags: gardening

2011-12-17(土) [長年日記]

天皇杯: 川崎 0-1 湘南@等々力陸上競技場

[写真]マスコットたちとのふれあいタイム。このときは平和だった……。

ジュニーニョが帰国してしまい、今シーズン残るは天皇杯だけである……が、結果を見ればわかるように、それも今日で終わってしまったのであった。湘南ってJ2だよ!? 次の試合は同じ等々力、今日勝てばクリスマスイブにホームで試合観戦という絶好のシチュエーションだったのに、蓋を開けてみれば(裏試合の鹿島も仲良く負けてくれたので)J2同士の戦いになってしまったという。なんだよこれもう。

点差は少ないし、特に後半はかなりの時間を相手陣内で戦っていたにもかかわらず、今季の悪いゲームの集大成のような見応えのない試合だった。ゲーム終了後、あの優しいことで有名なフロンターレサポーターの中から、相当数のブーイングが沸き起こっていた、と書けばどれだけひどい内容だったかわかろうというものだろう。来季のシーズンチケット買っちゃったんだけど、大丈夫なんですかね……とほほ。

Tags: frontale

2011-12-16(金) [長年日記]

トルコのもう一つの顔 (中公新書)(小島 剛一)

artonさんがやたらとおもしろいと言うもんだから、ついつい手にとってしまった。20年も前の本であるが、本当に面白い。最高級の冒険ノンフィクション。

ヒッチハイクや長距離バス、自転車を使っての貧乏旅行でトルコ各地を巡るうちにトルコに魅せられてしまった言語学者が、東部の奥地で出会った(トルコが公式には存在すら認めていない)少数民族や彼らが使う独自の言語について調べていく……という一種の紀行文なのだが、なにしろ「非公式」な存在なものだから、そもそもよそ者には見えないはずの人々なわけだ。そこを持ち前の天才的な言語能力でもって次々と現地に友だちを作っていき、どんどん調査を進めてしまう。その踏み込みっぷりがとにかくすごくて、英語も満足に喋れないおれとしてはもう、まるでファンタジーである。

つくづく「言葉が通じる」ということは大切なのだなぁと思う。よく、お笑い芸人なんかがロクに単語もわからんような外国に行って、手振り身振りだけでなんとか旅を乗り切るみたいなバラエティがあるけど、あんなのぜんぜん表面的にすぎないんだよなぁ。ちゃんと相手と話ができるから、政治や宗教にまで踏み込んだ、本質的なコミュニケーションができるのだ。プログラマだって、関数型言語のなんたるかも知らずにLisp族の使い手と話ができないのと同じである(←またひどい例え)。

さて、話はとうぜん、トルコ当局に目を付けられて……という方向のトラブルに発展していく。近年の日本人の「トルコ感」というと、とにかく親日、地震があったらまっさきに手をさしのべてくれる遠く離れた隣人で、「トルコで私も考えた」で描かれたような気のいい浪花節的な男たちの国である。が、本書で描かれるのは文字どおり「もう一つの顔」で、回教徒やトルコ民族(?)でないものを徹底的に抹消しようとする政府の横暴だったり、自らの存在を隠し、忘れようとしている少数民族だったりする。

で、(いろいろあって)いきなり大ピンチ! というところで物語はバツンと切れるのであった。ええー、そりゃないよと思ったら、20年の時を経て昨年、続編「漂流するトルコ」が出ていたのだ。じゃあこっちも読まないとなぁぁぁ。でもKindleには向かない版型なので悩む……。

トルコのもう一つの顔 (中公新書)
小島 剛一
中央公論新社
¥814

9784947702685

トルコで私も考えた 1 (YOUNG YOUコミックス)
高橋 由佳利
集英社
¥43

Tags: book

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