2011-09-29(木) [長年日記]
■ 今日のAmazonの発表で一番すごいのは「Kindleのメモリを2GBに減らした」こと
いやぁ、今日発表になった新しいKindle、いいよねぇ。カワイイ。これは欲しいわ。
えっ? Kindle TouchでもKindle Fireでもない、無印Kindleなのかって? そりゃそうです。
ときどきKindleを持ってくるのを忘れて、仕方なくスマフォでmobiファイルを読むことがあるんだけど、タッチインタフェースで読書するというのは、けっこうストレスが溜まるのよ。なにしろ、「紙面」に常時指が乗っているわけで、指をどかさないと読めない部分があるってことだから。しかも電車で立って読んでる時に揺れたりすると、落とさないように端末をしっかり掴みたいけど、うっかり画面に触るとページがめくれちゃったりするわけで、何も考えずに「がしっ」と掴める現行Kindleは実にいいデザインだと思う。まぁ、たしかにあのフルキーボードはちょっと垢抜けないのだけど。
その旧Kindleからフルキーボードだけとっぱらって小さく軽くなった新しいKindleが悪いはずがない。TouchやFireではなくなった左右のページめくりボタンも健在だしね。あれは右手で持っても左手で持っても簡単にページめくりができる、非常にすばらしいデザインのたまものなので、やはりKindleには欠かせない要素だと思う。これで画面が7インチになってくれれば、理想の読書端末なんだがなぁ。
あー、あと、内蔵メモリが4GB→2GBに減っちゃったんだよね。廉価版だしなぁ……と、ここまで考えてはたと思いつく。そうか、これをアメリカで使っている人たちは、(もちろん)AmazonからAZW形式の電子書籍を買って読んでいるわけで、2GBもあればもう、読み切れないほどの本を入れておくことができるのだ。おそらくAmazonは、ユーザの「蔵書数」をオンラインで調査して、たいていの人には4GBも必要ないってことを知ったのだと思う。
もちろん$79という破壊的な価格を達成するために削れるものはなんでも削る、結果としてメモリも削ったということだとは思う。しかし「2GBで十分」という判断があったのは間違いないのだ。
ちなみにおれのKindle(内蔵メモリ4GB)は、まだ数十冊しか入れてないけど、残りが500MBを切ってどうしたものかと悩んでいるところ。そりゃそうだ、テキストなら数MBで済む本を、わざわざ画像にして100MB以上もの大きさに増やしてるんだからな!
アメリカの読者は2GBでもあり余るほどの「書庫」を持ち歩ける。一方日本の我々は4GBあってもぜんぜん足りない。この現実に気づいて、なんだかものすごく悲しくなってしまったよ。はぁ。
2011-09-28(水) [長年日記]
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体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践(徳丸 浩) (電子版も出たよ!)
実はばけらさんから誕生日プレゼントにもらったんだけど(ありがとうございます)、大型本はKindlizeできない(字が小さくて読めない)から、ベッドサイドに置いて1日数ページずつ読んでいたのだった。
本書の評価はもう定まっているので、もはや内容についていちいち書く必要はないかもなぁ。Webアプリケーション開発に携わる者なら必ず読んでおくべき、セキュリティの教科書的存在だ。もう、発注時の条件に「開発者全員がwasbookを読んでおくこと」って書いておいてもいいくらい。網羅性、信頼性に加え、わかりやすさの面でも申し分ない。
でもさー、仮に10年前に本書があったとしたら、きっとおれ、Webアプリケーションには手を染めてなかったと思うね(笑)。というくらい、近年はセキュリティに関して知っておかなければいけないことが多すぎる。それは本書が500ページ近い大書であることからもわかる。作る前からこれ全部しっかり対策しろって言われたら、ちょっと気が遠くなる。
もっとも最近のセキュリティホールハンター(の穏健派)は、立ち上がったばかりでセキュリティリスク低めのWebサービスにはあまり目くじら立てない風潮もあるみたいなので、CSRFみたいに設計時から考えておかなければならない対策を除けば、そんなに身構えなくてもいいのかも知れない。まずは走り始めて、成功の兆しが見えてきてから気合い入れて取り組んでも遅くはない(その時点で手遅れになっていなければ)。
とはいえ勘所を知っているのと知らないのとでは、将来の手間が大きく違うわけで、やっぱりみんな読んでおけよ、という点には変わりがない。で、500ページにもなる分厚い紙の本を持ち歩くのはちょっと……と躊躇していた人には朗報である。今日、ブックパブから電子版が発売。DRMフリー*1のPDFで、特価1,800円。紙のほぼ半額! これは買うしかないでしょう*2。
ソフトバンククリエイティブの書籍も今後はこの形式で出てくることが増えそうなので、少なくともIT業界には電子書籍に対する正しい認識が広がりつつあるようで、喜ばしいかぎりですな。
2011-09-27(火) [長年日記]
■ BOOKSCANを利用してみた(3)
昨日受付されたと思ったら、今夜になってもう完了の通知が来た。コンビニで発送してから約50時間、受付完了から数えても30時間くらいか。BOOKSCAN速い! すげぇわ。しかも、「51冊」としてカウントされていたけど全部スキャンされていた。これくらい誤差の範囲として処理してもらえるのかな?
プレミアム会員向け無料サービスとして、PDFファイルにはOCRがかけられて、ファイル名も書名ベースのものに変更されているから、そのままWebからダウンロードするだけでいい。カバーは外して送ったのに、どういうわけかファイル名にはISBNが含まれてるわ、Web上の一覧には表紙の書影までついている。これはたぶん、書名から検索してAmazonのデータを引っ張って来てるんだろうなぁ*1。
数十冊の一括ダウンロードにはAdobe Air製の専用アプリがあるので使ってみた:
![[スクリーンショット]専用ダウンローダ [スクリーンショット]専用ダウンローダ](https://userimages.tdiary.net/sho/20110927_3.jpg)
ダウンロード先を指定して、あとは待ってるだけ。けっこう速い。
入手したPDFファイルは、おそらくモノクロ/グレー600dpi、カラー300dpiでスキャンされたとおぼしきサイズ(文庫本1冊で100MBくらい)。画質は必要にして十分だ:
![[スクリーンショット]ダウンロードしたPDFファイル [スクリーンショット]ダウンロードしたPDFファイル](https://userimages.tdiary.net/sho/20110927_1.jpg)
BOOKSCANには各種端末向けにこのデータを最適化してくれる「チューニングラボ」というサービスがあって(プレミアム会員には無料提供)、Kindleも対象になっているから試しに使ってみた。これもWeb上でぽちっとするだけ。ほんの数分で変換されたのであまり期待はしなかったが、まぁこんなものか:
![[スクリーンショット]Kindle向け最適化 [スクリーンショット]Kindle向け最適化](https://userimages.tdiary.net/sho/20110927_2.jpg)
余白カットがまだまだだし、圧縮しすぎて(たった20MBになってた。1/5だ)画質も悪い。これなら、手間はかかるが自作のKindlizerの方が読むときにストレスがなくていいかな。完全に自動で余白をカットするのはたぶんムリなので、この差は縮まるまい。
いずれにせよ、品質に文句はないな。今後も継続して使って、本棚を空っぽにしよう!
*1 書影の利用はたぶんAmazonに叱られると思われるので継続性には疑問がつく。