トップ 最新 追記
RSS feed

ただのにっき


2011-08-29(月) [長年日記]

「福島第一原子力発電所におけるロボットオペレータの手記」の日本語ミラーが消滅

[スクリーンショット]はてなブックマーク週間ランキングで1位

先日紹介したロボットオペレータの手記が、はてブの週間ランキングで1位になってしまった*1。人の日記を紹介しただけの記事がウケるのはちょっと複雑な気分ではあるが、まぁ大勢の目に止まったということで、それはそれで良いことだったとは思うけど。というのも8/29現在、リンク先にあった日本語ミラーが消えているからなのだが*2

このミラー、よりによって産総研にあったので、こうなることは予測できていたと思うし、多くの人がローカルにコピーを保存したことだろう。ミラーを公開していた荒井氏に過大な処分が下ってなければよいのだが。でもまぁ、先週末の間に確認できただけでも数万もの人々が読んでしまっているわけで、どうせもはや手遅れではある。

それにしても、こういうものはムキになって消して回るほど傷口を広げるということがわかってないんだろうなぁ。いや、わかっているけど建前上やめるわけにいかないのか。組織的にはこういう対応をせざるを得ないというのはわかるよ。「とりあえず消して回れ」と言われている担当の人も気の毒だ。

でもたぶん、すぐに第二、第三のミラーが登場すると思うし(というかすでにググればすぐに新しいミラーが見つかる)、いずれ手の届かない海外匿名サイトにあがるのも時間の問題。そもそも英訳版はIEEEのサイトで公開され続けている。やっぱりセキュリティ上どうしても公にできないもの以外は、いろいろオープンにする方向で戦略を立て直すほうがいいと思いますけどね、東電さん。

*1 しかも「社会」カテゴリである。技術系Web日記だったはずなのに……。

*2 おそらく月曜になってから各方面が動き始めたからだと思われる。


2011-08-28(日) [長年日記]

グスタフ、お散歩風景

久しぶりにグスタフの動画を撮ったので。といっても回しっぱなしで無編集、ニコ動はエンコが面倒なのでPicasaからYoutubeにワンタッチアップロードという手抜きだけれど。

それにしても、雨でもないかぎり毎日こんな感じで散歩に連れだされている。とにかく散歩が大好きで、首輪にみずから頭を突っ込んでくるほど。なんでこんなに散歩好きになったのかさっぱりわからない。ちなみにベランダには無印良品の猫草が栽培してあるのだけど、食べるのはドーラばかりでグスタフは口を付けない。その代わり、散歩の途中で文字通り「道草をくう」のである。刺身も食えないくせに、なんで草の味だけはこだわるのだろうか。

そして、道の真ん中でゴロゴロするのであった。

[写真]そして道の真ん中でゴロゴロする

Tags: gustav
本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

N [うちの近所でリードつきで散歩している猫も、よく(文字どおり)道草を食っています。そして飼い主さん(男性)に「美味いか..]

ブチャ猫 [大切にしている植木鉢の草の先が食いちぎられています。 それが無い時には雑草ですが先の細くなった草を好んで食べてました..]

Yuuiti iwasaki [   前世が犬!]


2011-08-27(土) [長年日記]

「続きは紙で!」にはどんな勝算があるのだろうか

パピレスがやっている電子貸本Renta!というサービスがあって*1、夏休みということで一部のコミックのレンタル料が無料というサービスをやっていた(8/22で終了)。ラインナップを見てみると、石黒正数の「それでも町は廻っている」1~6巻があったので読んでみたのだった。石黒正数は絵柄も好きだし(かわいいけど萌え系ではないという方向)、SF系の面白おかしい短編はいくつかか読んでいたのだけど、出世作である「それ町」は、知ったときにはすでに何巻も出ていたので、一気買いするだけの思い切りがつかずにいたのだ。これはチャンス。

Renta!のビューアはFlashで、24インチモニタで最大化しても画質はたいして悪くないし、レスポンスもいいので、コミックをざーっと読むなら十分な感じ。小説はKindle以外で読む気にはならないけど、短時間で読めるコミックでこのレスポンスならなんとか許容範囲*2

で(やっと本題)、6巻まで読んでかなり気に入ったので続きが読みたい。どうせこの無料サービス、続きを買うなり有償で借りるなりしてもらうための撒き餌だろうと思ったので続く7、8巻を探してみるも、ないわけですよ。Renta!の貸本ラインナップにもないし、親玉である電子書店パピレスにもない。なんだこりゃ、「続きは紙で」ってこと? いやいや、(1~6巻抜きで)7巻以降だけ本棚に並べるとかありえないっしょ。

コミックの電子書籍版は1巻分遅く出るという話は聞いたことがあるけど、2巻分(もうすぐ3巻分になる)も遅延してるとなると「どんだけやる気ないんだよ」と思う。が、ここは「わざとやってる」(もちろんわざと以外にないと思うが)という前提で誰が得するのか考えてみたい。

作者
もし印税率が同じなら、(たいてい)価格の高い紙が売れたほうが収入は増える*3
出版社
とくに得しない……かな? ↓との関係は損ねずに済むので仁義を重んじるなら得。
中間業者
印刷会社や流通業者は電子書籍が売れてもなんの儲けにもならないが、紙ならお仕事がなくならずに済む。
書店
紙しか売らないなら言うまでもない。
読者
選択肢は多いほうがいいので、少なくとも得はしない。

えーと、つまり読者以外は多かれ少なかれ得をするのかな? おー、これはアレだ、音楽業界がCCCDとかでやったのとまったく同じ構造ではないか。なるほどなるほど、じゃあ未来も同じかもね!

少なくともここに一人、「電子版がないならいらねーや、機会があったらマンキツで読もう」と考えた読者がいたことは記しておこう。電子版さえあれば、たとえ紙と同じ価格でも買ったのになぁ。残念でしたー。

それでも町は廻っている 9 (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
少年画報社
¥586

B004F9PS9A

Tags: ebook

*1 読んで字のごとく貸本の電子版、ようするにダウンロードできない電子書籍閲覧サービス。

*2 ということは、Jコミの新ビューアも試してみるべきだね。

*3 たいていの場合、電子書籍の方が印税率高いと思うけど。


トップ 最新 追記
RSS feed