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ただのにっき


2011-08-28(日) [長年日記]

グスタフ、お散歩風景

久しぶりにグスタフの動画を撮ったので。といっても回しっぱなしで無編集、ニコ動はエンコが面倒なのでPicasaからYoutubeにワンタッチアップロードという手抜きだけれど。

それにしても、雨でもないかぎり毎日こんな感じで散歩に連れだされている。とにかく散歩が大好きで、首輪にみずから頭を突っ込んでくるほど。なんでこんなに散歩好きになったのかさっぱりわからない。ちなみにベランダには無印良品の猫草が栽培してあるのだけど、食べるのはドーラばかりでグスタフは口を付けない。その代わり、散歩の途中で文字通り「道草をくう」のである。刺身も食えないくせに、なんで草の味だけはこだわるのだろうか。

そして、道の真ん中でゴロゴロするのであった。

[写真]そして道の真ん中でゴロゴロする

Tags: gustav
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N [うちの近所でリードつきで散歩している猫も、よく(文字どおり)道草を食っています。そして飼い主さん(男性)に「美味いか..]

ブチャ猫 [大切にしている植木鉢の草の先が食いちぎられています。 それが無い時には雑草ですが先の細くなった草を好んで食べてました..]

Yuuiti iwasaki [   前世が犬!]


2011-08-27(土) [長年日記]

「続きは紙で!」にはどんな勝算があるのだろうか

パピレスがやっている電子貸本Renta!というサービスがあって*1、夏休みということで一部のコミックのレンタル料が無料というサービスをやっていた(8/22で終了)。ラインナップを見てみると、石黒正数の「それでも町は廻っている」1~6巻があったので読んでみたのだった。石黒正数は絵柄も好きだし(かわいいけど萌え系ではないという方向)、SF系の面白おかしい短編はいくつかか読んでいたのだけど、出世作である「それ町」は、知ったときにはすでに何巻も出ていたので、一気買いするだけの思い切りがつかずにいたのだ。これはチャンス。

Renta!のビューアはFlashで、24インチモニタで最大化しても画質はたいして悪くないし、レスポンスもいいので、コミックをざーっと読むなら十分な感じ。小説はKindle以外で読む気にはならないけど、短時間で読めるコミックでこのレスポンスならなんとか許容範囲*2

で(やっと本題)、6巻まで読んでかなり気に入ったので続きが読みたい。どうせこの無料サービス、続きを買うなり有償で借りるなりしてもらうための撒き餌だろうと思ったので続く7、8巻を探してみるも、ないわけですよ。Renta!の貸本ラインナップにもないし、親玉である電子書店パピレスにもない。なんだこりゃ、「続きは紙で」ってこと? いやいや、(1~6巻抜きで)7巻以降だけ本棚に並べるとかありえないっしょ。

コミックの電子書籍版は1巻分遅く出るという話は聞いたことがあるけど、2巻分(もうすぐ3巻分になる)も遅延してるとなると「どんだけやる気ないんだよ」と思う。が、ここは「わざとやってる」(もちろんわざと以外にないと思うが)という前提で誰が得するのか考えてみたい。

作者
もし印税率が同じなら、(たいてい)価格の高い紙が売れたほうが収入は増える*3
出版社
とくに得しない……かな? ↓との関係は損ねずに済むので仁義を重んじるなら得。
中間業者
印刷会社や流通業者は電子書籍が売れてもなんの儲けにもならないが、紙ならお仕事がなくならずに済む。
書店
紙しか売らないなら言うまでもない。
読者
選択肢は多いほうがいいので、少なくとも得はしない。

えーと、つまり読者以外は多かれ少なかれ得をするのかな? おー、これはアレだ、音楽業界がCCCDとかでやったのとまったく同じ構造ではないか。なるほどなるほど、じゃあ未来も同じかもね!

少なくともここに一人、「電子版がないならいらねーや、機会があったらマンキツで読もう」と考えた読者がいたことは記しておこう。電子版さえあれば、たとえ紙と同じ価格でも買ったのになぁ。残念でしたー。

それでも町は廻っている 9 (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
少年画報社
¥586

それでも町は廻っている 1-8巻 セット (ヤングキングコミックス)
-
-
¥2,400

Tags: ebook

*1 読んで字のごとく貸本の電子版、ようするにダウンロードできない電子書籍閲覧サービス。

*2 ということは、Jコミの新ビューアも試してみるべきだね。

*3 たいていの場合、電子書籍の方が印税率高いと思うけど。


2011-08-25(木) [長年日記]

「福島第一原子力発電所におけるロボットオペレータの手記」がめちゃめちゃ面白い

久々に震災ネタ。ずいぶん前からあったらしいのだけど、ぜんぜんアンテナにひっかからずにいた「福島第一原子力発電所におけるロボットオペレータの手記」が、読んでみたらすごかった。これはもう、全国民必読ですよ。

2011-08-29追記: 下記リンクは現在消去されています。まぁ「ロボットオペレータの手記」あたりでググればいくらでもミラーが見つかるのでこのままにしておきますが:

2011-08-30追記: 当たり障りのない感じのところ(笑)にコピーを見つけたので、こちらを貼っておきます:

最前線で働く人々の生の声というだけでも貴重だが、この手記は伝わってくるプロ意識の高さが実に素晴らしい。うわさ話や一部報道では、現地作業員、とくに東電社員以外のいわゆる「下請け」の人々が劣悪な環境におかれているという情報が漏れ伝わってきているし、実際そういう面もあるのだろう。が、ここに書かれているのは自社の技術に誇りを持ち、一刻を争う現場で己の持つ技を出し惜しみしないで働く、士気がきわめて高いプロフェッショナルの仕事ぶりだ。過酷な労働環境に対する多少の愚痴はあるものの、なにより楽しそうに働いているのが実に印象的。福島第一に対する印象が180度変わったよ。

で、リンク先を見ればわかるように、このテキストはオリジナルではない。オリジナルのブログは閉鎖されていて、ネットの奥底からサルベージされたのがコレ。さらに英訳もされているそうで、そのため最近になって再度注目されたということらしい(TechCrunchの紹介記事。記事中からリンクされている英語版の方がテキストも写真も豊富)。

さて、元ブログ閉鎖の理由は明らかになっていないようなので、以下はすべて想像になる。が、普通に考えて「上からの圧力」によるものだと考えて間違いなかろう。杓子定規に解釈すれば、業務上知り得た秘密を許可なく公開したため咎められたと考えられる。なにしろ内部資料とおぼしきペーパーを始めとした多数の写真やら、代休をとってるはずなのに出勤したとか勤怠管理上まずい話まで、たしかにこのまま放置しておくのは常識的に考えてまずい。もっとも、本当の理由は東電社員の(とりわけ本店の)使えなさっぷりや高飛車な態度が描写されているせいかも知れないけど(笑)。

でもねぇ。こういう情報の存在を知って「これは広報のチャンス!」と考えなかったとしたら、東電の広報部隊はボンクラ集団だよな。いまや日本はおろか世界を敵に回している東京電力にとって、こういう情報は上手に使えば味方を増やす千載一遇のチャンスなはず。むしろこのまま放置するか軽いチェックをかける程度で野放しにして、自由に書かせてしまったらいいんだよ。今回のように逆に情報を遮断してしまい、おまけに手の届かないところに無数のコピーを作られるようなことになれば、東電にとって都合の悪い情報が存在することを匂わせて、かえって「東電の隠蔽体質がまた……」と疑心暗鬼を募らせてしまう。結果としてまた敵を増やす。

先日のまんべくん事件もそうだけど、アンチの口を封じるためと称して一緒に大勢の味方を切り捨ててしまう下手な情報戦略が最近は多いと感じる。移ろいやすいネット時代においては、「敵に渡す情報を絞る」のではなく「味方に渡す情報を増やす」戦略の方が適切だと思うのだけど。まぁ、そういう面も含めて東電は旧弊な会社ということなのか。

いずれにせよ、このロボットオペーレータ氏がかなり重い処分を受けただろうことは想像に難くない。現場への出入りを制限された可能性も高い。優秀なオペーレータを失って、現場の士気もさぞかし低下したことと思う。そう考えると、ブログの閉鎖・オペーレータの処分で一番割を食ったのは、福島第一の作業効率悪化にともなうリスクを抱え込むことになった我々国民かも知れないね(←ほら敵が増えた)。

ところでこの手の話で、あればぜひ読みたいのは、(個人的にひそかに「コスモクリーナー」と呼んでいる)汚染水除去装置の運用日誌である。ロボットと同様、世界で初めて実戦投入する機械のこと、トラブルがたくさん出るのはあたりまえ。それを現場の創意工夫でどのように切り抜けていくのか、きっと面白いぜぇ? たぶん「アポロ13」ばりの話になるはず。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

残念な東電 [前も検査データ捏造のときに、EiFYE原子力発電所つぶしたし。お役所の極み。]

ちょっと関わってた人 [けどその人の話,その人の想像で書かれている部分も多くて,嘘もたくさん含まれててげんなりして見なくなりました.]

ただただし [↑そんな書き方じゃ、たんなるアンチと区別がつかない……とは考えないのかなぁ。]


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