2011-03-25(金) [長年日記]
■ オライリーのebookが今日いっぱい「半額」(ただし入手まで数十時間待ち)
オライリーが被災者支援キャンペーンでebookを半額提供中ということなので、Kindleで読みやすい幅15cm以内の本を何冊かみつくろって買ってみた。キャンペーンコードを入力しないと半額にならないので注意。
今月ちょっといろいろ買いすぎなんだけど、支援ならしかたがない……と思った人は予想以上に多かったらしく、現在配送待ちが61時間と出ていた。オライリーのebookはPDFに購入者のメールアドレスを埋め込んでいるので、一冊一冊べつべつに生成しなくてはいけないからだ。まぁ、支援ならしょうがない、気長に待とう。というか、こないだ買った『言語設計者たちが考えること』もまだ読み終えていないというのに。
今回のこのキャンペーンで初めてオライリーのebookを買った人も多いと思うけれど、たぶんコピペも印刷もできないという制約を知らなかった人も多いだろう。ちなみに本家オライリーではPDFだけでなくEPUBなど複数のフォーマットで、しかもDRMフリーでの提供なので、こういうひどい制約をかけているのはオライリー・ジャパンだけの悪習だ。せっかくなので今回購入した人は、こういう客を信用しない出版社にはちゃんと声をあげていこう。技術書に自己投資するような真面目な技術者向けの電子書籍にDRMは不要だ(と信じる)。
ところで今回の震災で紙の不足や配送網の寸断の影響から、「週刊アスキー」がPDF配布とか「少年ジャンプ」無料配信などの動きがあった。平時になったら元に戻ってしまうかも知れないけれど、これをきっかけに資源やインフラへの負担が少ない電子書籍・電子雑誌への動きが加速するといいなと思う(でもKindleでも読めるようにしてね!)。
そういえば同じタイミングでインプレスの電子雑誌「OnDeck 005号」も配信開始。有料化はしばらく見送り、無料配信を継続することにしたようだ。震災の影響を(ほとんど)うけることなくスムーズに発行され、そして即座に読者の手元に届くことの価値を、まざまざと見せつけられた気がする。ほんと、OnDeckはフォーマットや配信チャネルのマルチ化にもいろいろ挑んでいて、ちょっと目が離せない。