2011-03-23(水) [長年日記]
■ 相模原市の「防災」「安全・安心」メールマガジンが便利なんだが
相模原市(というか日本の多くの自治体でも同じだと思うが)、いわゆる「防災無線」的なサービスがあって、街中に点在するスピーカーから緊急時のお知らせが流れる。名づけて「ひばり放送」。まぁ普段は行方不明になっている徘徊老人を見つけたら連絡してくれみたいな放送ばっかりなんだけど、さすがに3/11以降は地震や停電の案内が主要なコンテンツになってきた。
とはいえ米軍厚木基地に離発着する航空機の騒音対策のため、多くの家屋が二重サッシになっている地域なので、家の中にいるとあんまりよく聞こえないんだよね。で、日ごろからTwitterで相模原市の情報を提供してくれている市議の阿部よしひろ氏が、ひばり放送のメール版を広報しているのをかみさん経由で知り、さっそく購読。計画停電があるとかないとか、さっきあった地震の震度がいくつだとか、仕事をしていても離れた自宅の状況がわかるのでたいへん助かる。
メールを提供しているドメインが「bousai-mail.jp」なので相模原市固有のサービスではないのだろうと思い、whoisで調べてみると所有者は株式会社コム・アンド・コムで、福岡の会社だ。へー。この会社の同じサービスを導入している地方自治体は多そう。
さらになんとなく社長の名前でググったら、けっこう頻繁にコンサートまで開いていてファンクラブまであるトランペッター(でもアマチュア?)の情報ばっかりひっかかる。「えー、同姓同名かよ」と思ってさらに調べると福岡在住だとか。本人のブログがあったので読んでみたら同一人物だった。面白ぇ。
脱線してしまった。
このメールサービス、市内で発生した犯罪に関する情報なんかも流れてくる。やれ帰宅途中の女性が襲われそうになったから注意しろだの、下半身むき出しの男が徘徊しているから気をつけろだの、週に数回はそんな情報がある。平和な街だと思っていたが、こうしていちいち知らされてみるとけっこう犯罪ってあるもんだなぁ。
被災地で窃盗があっただの強盗が出ただのという、デマだかなんだかよくわからない情報がよく出まわって、それを見て被災地が実は無法地帯になっていると信じたがる隠蔽・陰謀大好きな人たちがいるみたいだけど、平時の日本でも犯罪は普通に起きてるってことを知らないのかもね(もちろん無法状態にある土地はあるだろうけど。たとえばこことか)。
2011-03-20(日) [長年日記]
■ 「萩の月」と東北の思い出
震災つながりで東北に想いを馳せることが増えているのだが、東北のおいしいものと言えば、なんといっても萩の月。三食ぜんぶ萩の月でも文句がないくらいに大好きなお菓子なので、あっちの方に行く予定がある人にはかならず土産を頼むところなのだが、そういえばもう何年も食べてない。日持ちがしないから、土産にするにもハードルの高いお菓子なのだよな。
萩の月を現地で、しかも思う存分食べた記憶をたぐって、カブで東北ツーリングをした時のことを思い出し、まだ残っている当時の日記を読み返してみたり。買ったばかりのスーパーカブ90DXで、往復8日で2,400km、青森まで行って帰ってくるだけの強行軍。カブの足だと移動するだけで精一杯の距離なので、観光もなにもあったもんじゃない、ただ走っているだけの旅だったけれど、実に楽しかった。あれでカブの奥深さに目覚めたんだよなー。もう20年以上前の話だよ。文体が妙に若々しくて実に気恥ずかしい。
5月の連休(独身で、しかも工場と同じシフトでの勤務だったので10連休とか普通にとれたのどかな時代)だったのに、東北各地のでキャンプはめちゃめちゃ寒くて、あれよりもひと月半以上はやい今の季節、燃料もままならない避難所ではさぞかしつらいだろうと思う。寒いとぐっすり眠れないんだよねぇ。
……と、震災の話に戻ってきたので、萩の月がどうなっているのか心配になり、三全のサイトを見てみたところ、地震の直後こそ休業していたようだが、今は徐々に復旧しているようだ。すばらしい。支援のために何か買おうと思ったが、残念ながらオンラインショップはいまだ休業中。肝心の萩の月は買えないけれど、ずんだシリーズもどれも美味しそうだ。復活したらきっと買うので、がんばって欲しいな。
2011-03-19(土) [長年日記]
■ スーパームーンらしいので月の撮影に挑戦
夕方あたりから、「今日は月が大きく見える『スーパームーン』だ」といった発言をよく見るようになったので、夕飯を食べてからE-PL1を持って外に出てきた。正直「大きい」のかどうかよくわかんないけど(笑)、明るくてきれいな月が、雲ひとつない夜空に浮かんでいたので撮ってみた。
ズームレンズを思い切り望遠よりに振っても(マイクロフォーサーズで150mmなので35mm換算で300mm)、月は中央の小さな白い丸なものだから、普通にAFでピントを合わせようにもうまくいかない。かといってMFで合わせようとしても、無限遠側にフォーカスリングを思い切り回すとボケてしまう(遊びがあるせい?)。しかも液晶に拡大表示した状態でピントを合わせようとしても、月が明るすぎるせいか真っ白になってしまい、手がかりになる目標物がなにもない(シャッターを切るとようやく海が見えるようになる)。
最初は大雑把にMFでピントを合わせていたのだけれど、これだとどうにも甘すぎて気に入らない。しかしどうにもいい方法がないと嘆いていたら、オリンパスのカメラで任意の場所を拡大してAFを使う技を教えてもらい、これを使ってみたら大成功。ちゃんとピントの合った月面写真が撮れたのであった*1。
それにしても、ほんの一週間前にあんなことがあってまだまだ復興どころか救出の段階だというのに、自然界はなにごともなかったように美しい月を見せているのだよなぁ。次の満月までにはもう少し良いニュースが増えてるといいのだけど。
*1 未来の自分のための撮影データ: ISO200、1/200、f8.0
◆ パイプ喫いの…… [世田谷区で登録したメールマガジンも、そこ経由でした :=)]