2011-02-14(月) [長年日記]
■ デフォルトブラウザをGoogle Chromeにした
なんだかんだ言ってFirefoxはもっとも柔軟なブラウザなので、いろいろカスタマイズして使うには最高なんだけど、いつのころからかやたらと重くなってしまい、数秒から十数秒も固まって戻ってこないなんてことがしばしば発生するように。
すでにJavaScriptを多用するWebサービスは速いJSエンジンを積んでいるChromeでアプリ化して使っているんだけど(主にGmailとRTM)、Firefoxの遅さに耐えられなくなってきたので全面的にChromeに移行してみることにした。Firefox4βもなかなか評判がいいけど、生来のβ嫌いなので遠慮した。正式版になったらまたもどるかも。
Chromeも最近は拡張が充実してきて、あんまり困ることはなくなったね。Smooth Gestureが任意のJavaScriptでジェスチャーだけでなくキーボードアサインもできるおかげで、Firefoxに近いレベルでマウスいらずの環境にできたし。
当面の問題はFlashで日本語が入力できないことなんだけど……いや、Chrome9になってから不具合が出ていたことは知ってるし、それがつい昨日(?)直ったというからちゃんと最新版にアップデートしたのにである。これで何が困るって、ニコニコ動画のコメントで「wwww」しか入力できないことだよ。
2011-02-13(日) [長年日記]
■ パブーから「キュレーションの時代」を買ってみた
「パブー」といったら、ブログベースの電子書籍をシロウトさんが手軽に出版するためのサイトだと思っていたら、普通にプロの本も売ってるんだ……ということを、佐々木俊尚の「キュレーションの時代」を売っているというニュースから知った。
調べてみるとフォーマットはPDFとEPUB、しかもDRMフリー。なんだよ、これはある意味、理想の電子書店じゃないの。不勉強だったなぁ。
というわけで買ってみた。紙より200円以上安い700円。まだ読んでないので、感想は読み終えてから*1。
パブーのFAQには「Kindleで本を読むことはできますか?」という質問に対して「はい、もちろんできます。PDFをダウンロードして読んでください」とあるけど、横書きPDFで1行40文字以上ある上に余白もけっこうとってあるから*2、Kindle3ではランドスケープにしても字が小さくて読めないだろう。ここはEPUB版を入手してCalibreでmobiに変換するのが正しい。DRMがかかってないからこういう技が使える。
それにしても、パブーのPDFとEPUB二本立てというのは現時点ではもっともポータビリティのある、実にバランスのいい選択だ。EPUBが読めない電子書籍端末は事実上存在しないし、紙に出したければPDFが使える。最悪の場合でもEPUBをほどいてHTMLを取り出すことだってできるから、仮に将来、EPUB対応端末が消滅しても「本」を救うことはできる。
読者としては、こうやって将来に渡って自分が買った本を読めることさえ保証してくれれば、わざわざ自炊なんてしないのにさ。逆にいうとこれが保証されない電子書籍なんてまったく買う気になれない。こういう、読者にとっては当たり前の電子書店がほとんどないというのはどういうことかねぇ。売る気がないんだろうか。
とかいいつつAmazonへのアサマシリンクを貼っておく:
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
筑摩書房
¥990
パブーはこちら:
http://p.booklog.jp/book/18453
2011-02-12(土) [長年日記]
■ 映画「ソーシャル・ネットワーク」を観てきた
けっこう評判いいから期待して観に行ったんだけど、うーん、どうだろ。「wget」とか「Perl」とか「Apache」なんて言葉が飛び交う序盤は、自分がIT業界にいるという理由を抜きにしても、スピード感があって面白かった。でも中盤以降の展開はどーかなー。
Facebookがなんでこんなにも人々を引きつけたのか、どうしてこんなにも素早く成長したのかがさっぱりわからない。単にザッカーバーグの変人ぶりに焦点をあてて(といってもそんなに変人というわけでもない)、人間ドラマっぽい筋立てにしただけ。映画としては薄っぺらいよなー。一緒に観たかみさんが「新書一冊分」と言っていたけど、まさにそんな感じだ。
……とここまで書いてきて、ふと思った。日本(とFacebookが十分普及していない国々)を除いた他の上映国では、観客の多くがすでにFacebookユーザで、Facebookの魅力なんていちいち描く必要がないのではないか。だったらむしろ「こんなに楽しいFacebookを作ったザッカーバーグってどんな人?」という興味が主体になるはずで、そんならこの方向の脚本で正解だし、逆に日本人が観て「?」となるのも当然か。
とはいえ、「友達だから」とか「同じハーバードの学生だから」というあやふやな信頼関係を逆手にとって騙す手口は「ソーシャル・ネットワーク」というよりむしろ「ソーシャル・ハッキング」というタイトルが似つかわしい。だいいち、ラストシーンが暗示するように、ザッカーバーグの「友達」なんて映画の開始時点からビタイチ増えてない(むしろ減ってる)わけで、この脚本、相当悪意に満ちているんじゃなかろうか。映画はザッカーバーグに取材せずに作られたという話を読んだけど(本当かどうか知らんけど)、だとしたらこんな映画の公開を許可してるザッカーバーグはなかなか度量の広い人物だよね。
PS ところでfacemash.comとkittenwar.comは、どっちが先なんですかね? どうみても同じアイデアなんだけど。
DVDは早くもAmazonに並んで注文開始待ち:
ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
¥3,180
書籍の方が面白いという話もよく聞く。買ってみるか:
フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
日経BP
¥1,980
と思ったら原作はこっちらしい! 表紙にだまされるよなー、これは:
◆ NT [最新の9.0.597.98で日本語入力できてますけど、うまくいかない環境もあるんですね。]
◆ ただただし [まぁ、ニコ動はFirefoxで見る、と割りきってもいいんだけどね……。]
◆ yuh-suke [Ubuntu64bitで最新版でも入力は出来ています。なんかWindows版の方でこういうのに引っかかるのは珍しいな..]