2010-12-04(土) [長年日記]
■ 仙台 1-1 川崎(TV観戦)
J1最終節。今年は天皇杯も早々に終わっちゃったので、これがシーズン最後の試合。今年は早じまいだなぁ。
わりと早くに得点して、いい感じで攻めていたので、油断して他のチャンネルに切り替えたりしていたら(最終節はお約束通り全試合同時スタートなのである)、いつの間にか追いつかれて、そのままドローで終わってしまった。高畑監督退任が決まっているので、勝って欲しかったんだけどなー。今年はホント、こういう展開が多いわ。
けっきょくリーグ最終順位は5位ということで、来季はACL出場はなし。楽になるけど、チーム作り直しになると思えばかえってよかったかも。あ、でも代わりにナビスコの試合数が多くなるのかな。
裏では朋友・FC東京のJ2降格が決まり、来年から多摩川クラシコはなしに。マリノスはよくわからない理由で主要選手が次々と切られてなんか大騒ぎだし、他にも各チームでベテランが何人も引退して、来季のJ1は、フロンターレも含めてずいぶん様変わりしそうだ。
2010-12-03(金) [長年日記]
■ 小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書)(的川 泰宣)
「どうせ新書だし、中身薄いに違いない」と思って買わずにいたら勧められてしまったので、買ってみた。そして自炊後初めてすべてをKindle上で読んだ本(マンガ除く)となる*1。
いやー、同じ的川さんの本ながら、先日読んだ「奇跡」よりずっといいですよ、こりゃ。新書だからってバカにしたらいかんなぁ。たしかに内容は薄いので、マニア向けにはまったく情報不足だが、もし今回の「はやぶさ騒動」で宇宙探査に興味を持った(でもあまり知識のない)人に勧めるなら本書が一番いいかも知れない。
「はやぶさ」の何がすごいのか、どんな意義を持っているのかという点については余すところなく伝えながらも、数年間にわたるイベントを上手にはしょりつつ、例によって熱く優しい的川節で語るのだ。口調がいつになくくだけていて柔らかいのがいいですな。「川口くん」とか、登場人物が「くん」付けなのも新鮮で。
小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書)
NHK出版
¥1
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
マガジンハウス
¥1,430
*1 「jQueryクックブック」はチビチビ読んでるので。こういう読み方ができるのが電子書籍のいいところ。
2010-12-02(木) [長年日記]
■ pdf2mobi.shを使って自炊本の余白をカットする
先日の記事で作者のsasasinさんご自身から猛プッシュされたpdf2mobi.shを使ってみた。名前だけ見るとPDFファイルをKindle向けフォーマットである.mobiにしてくれるように思えるが、PDFから画像ファイルを抽出して自動的に余白をカットした上で再度PDFにパッケージしてくれるシェルスクリプトである*1。「自動」ってところがミソですね。
リンク先の解説にあるように、余白のカットはImageMagicのconvertコマンドで「-chop」と「-flip -flop」を指定することでこれを実現している。いやー、ImageMagicの万能っぷりは相変わらずすげぇなぁ。あと、PDFから画像の抽出はpdftoppmを使っていて、実はconvertでもできるんだけど、手元にあるいくつかのPDFにはconvertがエラーになるものもあったので、そういう意味ではこっちの方がよさそう。
いろいろ試してみた感じ、Kindle3用の設定だとちょっと字が荒く見えるので(抽出したppmが二値なため?)、変換後の画像サイズを倍にして、代わりに圧縮率を上げるようにしてみたら、まぁまぁいい感じになった。シェルスクリプトだと改造しやすくていいですな。できあがったPDFのサイズも2倍程度におさまったし。このあたりはスキャンの設定でもっとよくなるかも知れないので、あとでもうちょっとトライする。
あと、変換元PDFが文字情報を持ってる場合に「Adobe-Japan1云々」というエラーが出るが、poppler-dataパッケージも入れることで抑制できた。
というわけで、さっそく『小惑星探査機 はやぶさ物語』を自炊してみた。
新書なので少し縦に長いけれど、ノンブルまでカットすることで余白をギリギリまで減らしたPDFファイルができた。うん、これなら文句ない。おまけにScanSnapのユーティリティであとからOCRをかけられるので、検索もちゃんとできる。pdf2mibiすばらしい。基本的にKindle向けの変換はこれ一本でいいや。
*1 手元では「pdf2kindle」という名前に変えてある。