2010-12-03(金) [長年日記]
■ 小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書)(的川 泰宣)
「どうせ新書だし、中身薄いに違いない」と思って買わずにいたら勧められてしまったので、買ってみた。そして自炊後初めてすべてをKindle上で読んだ本(マンガ除く)となる*1。
いやー、同じ的川さんの本ながら、先日読んだ「奇跡」よりずっといいですよ、こりゃ。新書だからってバカにしたらいかんなぁ。たしかに内容は薄いので、マニア向けにはまったく情報不足だが、もし今回の「はやぶさ騒動」で宇宙探査に興味を持った(でもあまり知識のない)人に勧めるなら本書が一番いいかも知れない。
「はやぶさ」の何がすごいのか、どんな意義を持っているのかという点については余すところなく伝えながらも、数年間にわたるイベントを上手にはしょりつつ、例によって熱く優しい的川節で語るのだ。口調がいつになくくだけていて柔らかいのがいいですな。「川口くん」とか、登場人物が「くん」付けなのも新鮮で。
小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書)
NHK出版
¥257
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
マガジンハウス
¥1,430
*1 「jQueryクックブック」はチビチビ読んでるので。こういう読み方ができるのが電子書籍のいいところ。