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ただのにっき


2009-06-27(土) [長年日記]

IKEAに行ってきた

おなじみの倉庫 神奈川在住で新横浜勤務にもかかわらず、実は一度もIKEAに行ったことがないのであった。開店当初は混んで混んでどうしょもないということで行く気がせず(混んでるところは大嫌い)、そのままずるずると行かずじまい。今日はなんとなく行く気になったので車を出した。

どんな場所ははいろいろ読んでいて知っていたつもりだけど、いきなり駐車場の広さに呆れる。これと同じ広さのフロアを歩き回るとか、気が遠くなる。

なんつーか、目的もなく来ると、果てしなく疲れる気がする。テーマを持って探し物に来た方がいいね、絶対。なんか、ひととおりまわったけど、かつてないほど歩いた気がするよ。それでいて、特に何も買わなかったんだけど。キッチン周りの小物を少しだけ。

”いけやん" あと、かみさんがどうしても欲しいという、目つきの悪い猫を一匹連れて帰る。

名前は「いけやん」。インドネシア出身、大阪在住の会社員で、口が悪い。酒に酔うと説教をする癖がある。好物はたい焼き。

バースディ・ディナー

ラムとか 23歳になりました!

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

smbd [おめでとうございますー0x23歳??]

Marlowe [おめでとうございます。 かなーり目つき悪いですね、いけやん。]

kou [入部!入部! あ、おめでとうございます!]

ただただし [猫にまで入部を迫るなw]

kuwa [いけやん氏が欲し過ぎるのでそのためにIKEAに行きたいと思います。]


2009-06-26(金) [長年日記]

「マイケルよりファラ・フォーセットの方がショックだ」

と漏らしたら、かみさんから「おっさん!」と言われた。まぁ、おっさんだけど。

でもまぁ、両親に隠れて深夜の「チャーリーズ・エンジェル」を眠い目をこすりつつ見ていた身としては(もちろん家庭用ビデオなんてない時代)、それくらい特別な存在なわけよ。同じ時期に夢中になっていた日本のアイドルたちとは、自分の中での扱いがちょっと違うという意味で、セックス・シンボルとはうまいこと言ったもんだと思う。

もちろん一過性で、その後の彼女の活躍を追いかけることなんてなかったわけだけど、他界する3日前になって腐れ縁のライアン・オニールのプロポーズを受け入れたと聞いて、当時の(ドラマの中の)ファラの姿がまざまざとよみがえった。さすが我らがファラはやることなすことカッコイイわ。

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boxertwin [同感です。私もおっさんです。http://twitter.com/boxertwin/status/23478106..]

通りすがり [リンゼイ・ワグナーさんを心配した私もおっさんのようです。]

やぎ [初めまして. ロウティーンのぼくのリビドーを刺激したファラの方が圧倒的に大事件でした.]


2009-06-25(木) [長年日記]

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)(計劃, 伊藤)

今ごろ読んだのかよ的でアレだけど、読んで良かったものは書き残しておくことにしてるので。

人の体内で健康状態を監視するナノマシン(?)のおかげで病気が駆逐された未来のユートピア。ということは言うまでもなくディストピアなわけだが、そうくると登場するのは「昔を懐かしむ年寄り」か、「新しい変化を渇望する若者」のどっちかと相場が決まっている。しかし、この作品でまず登場するのは「昔を懐かしむ少女」である。

そんな典型的なような、そうでないようなディストピアものとして話は進むが、イマドキのディストピア小説がそのままオチるわけもなく、少女たちが大人になる中盤以降、とんでもないテロ事件によって急展開を始めてがぜん面白くなる。……で、結末はまたひどいユートピア(当然これまたディストピア……とも言い切れない)になるわけだけど、うーん、途中をうまくまとめられない。まぁ、読んでください。日本SF界が長らく渇望していた本格派新人作家の(最後の)長編なのだから。

以下駄文。

ここんとこ、『アッチェレランド』『レインボーズ・エンド』、そしてこの『ハーモニー』と読み続けて、(発表年はばらつくものの)どれも相当にITが進化した<プレ・シンギュラリティ>の様子を描いているのが面白かった。やっぱひとつの潮流とみていいんだろうなぁ、<シンギュラリティ>。しかも、どの作品も単なるSFガジェットとして扱っていない点に好感。

ただ、前の2作と『ハーモニー』はちょっと違っていて、『ハーモニー』においては人々にセキュリティ意識がほとんどない。前の2作は徹底して「自分の身は自分で守る」というポリシーが貫かれていたように思うが、『ハーモニー』にはそんな雰囲気は微塵もない。なんとなく安全だろうという「空気」によってみんなが安心しきっている社会を描いているのだけど、自分の安全がテクノロジーによって日夜脅かされている「今」の延長線上に、そんな未来はあるのだろうか?

これは日本で書かれたからかも知れないな、アメリカ人が自分の安全をコントロールする権利を手放すような社会を描くわけないじゃん。……とか書いたとたんに反例をいくつも思いついたので、あながち『ハーモニー』的な未来もあるのかも知れんね。人間、何するかわからんし。

もっとも『ハーモニー』で描かれるITは、ちょっとバランスが悪いのは確か。常にオンラインにあるのに、当たり前のように集合型詰め込み教育が残っていたり、その場で「ググる」描写が非常に少なかったり。このあたりはちょっとリアリティないと思った。『レインボーズ・エンド』を読んだ直後だけによけい感じる。

Tags: book

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