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ただのにっき


2009-01-27(火) [長年日記]

rubyの$SAFEの挙動が……

tDiaryのruby 1.9.1対応、いちおう本体(core)の主要部分は動いているような感じになってきたんだが(←すげぇあやふやな書き方)、一部のプラグインで詰まっている。

amazon.rbなんかがそうなんだけど、中でrequireしてるとそれだけでSecurityErrorが出てしまう。同じコードがruby 1.8.7では動くので、どこかで$SAFEまわりの仕様変更があったに違いないのだが、そもそもtDiaryがプラグイン実行時に使っている$SAFE=1では、requireはできるはずなのだ。ruby 1.9.1でも。ということは他の原因なんだよなぁ。どうにもわからんので、さっきruby-devに泣きついたところ。

ただ、$SAFEはセキュリティホールの温床ということで、1.8時代からいろいろと手が入っている。ちなみにtDiaryのセキュアモードは最近の1.8では動かないのだが、これも原因がよくわかっていないのだった。とほほ。

ここを締め付けられちゃうとtDiaryのプラグインは危機的状況になってしまうので、なんとか逃げ道を探したいのだが。

Tags: ruby tDiary
関連する日記: 2009-02-06(金)

2009-01-25(日) [長年日記]

ニコニコ動画データ分析研究発表会@GLOCOM

ニコニコ動画データ分析研究発表会へ行ってきた(オフィシャルサイトはないので主催者Yoiさんのアナウンスまとめ記事)。文字通り、ニコ動に関するさまざまなデータ分析を発表するという、異色の「勉強会」だ。

4時間の長丁場でそんなにデータがあるわけないし、半分くらいはネタだろうと思っていたが、蓋を開けてみればとんでもない、プロ・アマまじえて100%ガチ発表ばかりだった。分析マニア多すぎw。おまけに発表者のPCは、半数くらいがアイマス壁紙とか、いったいどういうことなの……。

統計手法に関しては素人なので、個々の発表についてあれこれ言うことはできないが、こういうイベントができるほどにニコ動という場所がコミュニティとして面白いということだよな。ネット上で似たような分析がなされる対象としては、SNS(ソーシャル関連の分析)や、Wikipedia(データマイニングっぽい方向)があるが、ニコ動は両者の性質を持ち合わせているように思った。

今回はデータがとりやすく比較的面白い結果が出そうなタグ関連の分析が多かったが、作者コメ中のリンクから抽出したグラフなんかもちょっと傾向が違って見ごたえがあった。視覚化に関する実験や、データ予測の手法などもあって、いやぁ、実に面白い世界だな。

システムに近い側から今後のデータ提供や新しいAPIの話なんかもあったから、今後はコメントなどにも対象が広がりそうだ。

終了後は秋葉原に場所を移して二次会。「アウェイな」shinoさんと一緒にニコニコ大百科開発者のグニャラらくんを囲んでWiki話などをする。あとshinoの真新しいポメラに「ガチムチパンツレスリング」と入力させるプレイなど。一歩間違えればセクハラです。あー、ニコマスクラスタとも車載クラスタとも交流しそこねた!

TODO: いいかげん個人用の名刺も作ること。

Tags: nicovideo
本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

shino [今日はありがとうございました。アウェイだったのですが、なぜか、懇親会では濃いWikiばなができて大満足でありました(..]

Marlowe [出来たら下さいw]

Yoshikawa [昨日はどうもおつかれさまでした。  企画者の私としても思いがけずマジネタばかりで驚きましたw  次はWikiなのかど..]


2009-01-24(土) [長年日記]

ソーシャルウェブは「ポストOS」なのか

「なのか」じゃなくて「なのだ」にしようかと思ったけど、まだ確信がないので。というか、技術者の確信が実現することは稀なので、確信しない方がいいような気もするし。というわけで、単なるメモ。

昨日のSocialWeb勉強会から考えているのだけど、ソーシャルウェブは、近い将来インターネットサービスのOSのように振舞うようになるのだろうな。というか、OpenSocialやってる人たちはそのつもりで活動しているのだけれど、個人的にそういう未来はアリだなと思いつつある。

「いわゆるOS」がハードウェアの抽象化やリソースの管理を提供するように、「ソーシャルウェブOS」もPerson/Friends/Activitiesのような"社会"を抽象化し、管理するI/Fを提供する。アプリケーションはOSの上で互換性を保つように作れば、複数のOSで動作するし、アプリケーション間での情報交換もできる。

今まではそれぞれのアプリケーションが直接ハードウェアを叩いていたようなものだったが、これからはOSの上に組み上げればよくなる。おれみたいなアプリケーション・プログラマにとっては楽な気がする。もっとも、APIセットはすでに膨大な大きさになっているので、覚えるだけでも大変かも知れないが。いずれ「高級言語」が登場するかな。

WindowsとMacに非互換があるように、facebookとOpenSocialにも非互換があるのが逆にリアル。オープンなら勝てると決まってるわけでもないあたりも現実感がある。各OSの見た目がActivity Streamで統一されているあたりも、ウィンドウシステムの見た目が似たり寄ったりの状況によく似ている。

と考えると、単にユーザ数の多寡だけで優劣が決まるわけではなく、WindowsとMacがなんとなく棲み分けているように、ソーシャルウェブOSも棲み分けて、データのポータビリティだけが確保されていったりするんだろうか。この辺の見通しがまだよくわからんな。

Tags: socialweb
関連する日記: 2010-10-12(火)
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

UmaShika [クラウドが、ハードウェア/リソース層とすれば、ソーシャルウェブが、OSの役目となりうる、というところでしょうか・・・..]

ただただし [あ、いや、クラウド(特にPaaS)は単に従来のOSの拡張と仮想化に過ぎないので、ここでは視野に入れていません。今回書..]


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