2008-12-12(金) [長年日記]
■ プレミアム会員になる意味がない
ニコニコ動画のプレミアムアカウント取得がお祭り状態らしいが。正直、自分のニコ動スタイルだとほとんどプレミアムの意味がないんだよな。だって一般会員のデメリットって:
画質が悪い・速度が遅い
早起きすればいい。早朝4時5時の快適さは、夜間プレミアムの比ではない。夜間は、翌朝に見たい動画を探してマイリストに放り込む作業だけすればいい。人生は長いのだ、今すぐ見られないからと言って、何を焦る必要があろうか。
時報がうざい
早起きすればいい。夜は見ない。それだけで時報とはおさらばできる。
マイリストが少ない
早起……お気に入りの動画リストは外部に持てばいい。ニコ動のマイリストはいくつかの切り口でソートできるだけで検索性に乏しい。各種ブックマークサービスに入れておけば、タグ付けで好きなように分類できるから、あとから探し出すのも簡単だ。
自作動画のうpに制約がある
まぁ、これはあるね。作者コメントに改行入れられないとか、ビットレートやサイズの制限があるとか。でもまー、高画質競争の激しいアイマスMADだと切実だけど、自分がやってるSDな車載動画だとほとんどこの制約は関係ない。
生放送に入れないことがある
生放送の時間帯にPCの前にいた試しがない(笑)。
というわけで、今のプレミアムだと、メリットがぜんぜんない。だが、おれはプレミアムにした。続く。
■ プレミアム会員になる意義はある
続き。
実はプレミアム会員制が始まってすぐに登録しようと思ったんだけどさ。当時のニコ動はパスワードに英数字のみしか許してなくて、さすがにそんなところにクレジットカード番号を預ける気にならず、そのままずるずると時がすぎてしまったのだよ。ちなみに今は、英数記号が使えるようになってる。
というわけで、別に尻Pの尻馬に乗ったわけではなく、ββに移行するタイミングでプレミアムに入るつもりだったので、さっそく入った。実際に手続きをしたのは夕べだけど。見る専アカウントとうp専アカウントの2つを持ってるんだけど、とりあえずうp用をプレミアム化。ようするに、プレミアムによるメリットはほとんどない。
でもさ、衣食足りたこの豊かな日本で、「楽しむこと」も充実した生を送るための重要なライフラインだと思うのだ。今のおれにとってニコ動は、いわば娯楽のインフラだ。ニコ動の(せい|おかげ)でTVも新聞も見なくなってしまったが、それに見合うだけの楽しさを受け取っている以上、自分にほとんどメリットなんてなくても、リスペクトの意味だけでもコストを負担するのはあったりまえ。
ひろゆきのインタビューを読んだ感じ、けっこうマジで黒字化を目指すつもりらしいし、実際にコンテンツホルダー集めも順調そうに見える。ネット上で広告以外の手段で収益をあげたいと考えている人たちに、その気になったらすぐにチャリンとできるように、クレジットカード番号を預けておくのはいいことだ。人間、その場で気軽に支払えるようになってないと、あとから思い出して払うなんてことしないからな。
J1の試合とか、ニコ生で見られたら楽しいだろうなぁ。川崎の試合を見ながら「ケンゴすげー!」とかコメントしたいよ、おれは。
2008-12-09(火) [長年日記]
■ 9784488706036
SF好きが選ぶヒューゴー賞は、基本的に信頼しているし、今回もその期待に応えてくれた。というか、作者が去年のワールドコンで来日してたなんて知らなかったよ!(ひどいスタッフがいたものである)
突然地球が膜で覆われて、外界より1億倍(!)も遅い時間の流れに放り込まれるというファンタジーめいた設定なんだけど、おかげで太陽系の進化を一人の人間が一生のうちに体験できるというオモシロい環境ができあがる。で、それを生かしたハードSFかと思いきや、けっしてガチガチな科学話にはならなくて、ドラマの描き込みがじつに緻密ですばらしい。
古いジャズが好きな主人公の、その趣味を生かしたエピソードとか、幼馴染との長期にわたるプラトニックな恋愛とか、思わずreblogしたくなるような自然や心理の描写が盛りだくさんで、なんだかいい読書だなぁ。SF読んでてでこういう感じって久しぶりだ。楽しかった。
この話、プロット的には「ものすごく進歩した異星人が地球にやってきて導いてくれる」という典型的な『幼年期の終わり』モノなんだけど(しかもおれはこのプロットがあまりに宗教臭いので好きではない)、「進歩した異星人」のひねりが効いていて、いやな感じがぜんぜんなかった。これならOKだなぁ。続編も楽しみだ。
ところで原題の「SPIN」は(SEO的な意味で)あまり良いタイトルではないが、邦題の「時間封鎖」はいいね、検索しても被らないし……と思って試しにググってみたら、同名のエロゲばかりがひっかかるという……。なんということだ。
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会社関係の、仕事とは何の関係もない友人たちと軽く飲み。たぶん忘年会相当?