2007-09-21(金) [長年日記]
■ ヘッドフォン買った
昨日壊れたヘッドフォンを買い替え。
町田にBOSEのショールームがあるので、ちょっと寄ってin-earを試聴してみた。変わった形状で奥までつっこまなくてもしっかりした低音が出る、さすがBOSEらしい音作り。でも残念ながら予算オーバー。まぁ、予算はいいとしても、ケーブルがだらだらと長すぎる。
まったく、ポータブルオーディオ向けのヘッドフォンのケーブルが1.2mって、バカジャネーノ。「設計者の顔が見たいシリーズ」にしようかと思うくらいだけど、まぁ、これはおれの方がターゲットから外れてる気がするので何も言うまい。なんにせよ、iPod shuffleを胸につけてるおれとしては、ヘッドフォンのケーブル長は50cmがベスト。長くして使いたい人向けには延長ケーブル付けりゃいいじゃん。
……という観点でヨドバシでいくつか漁った。昨日勧めてもらった、SHURE E2cは(Amazonではまだ売ってるのに)ヨドバシではなぜかディスコンだった。まぁ、SHUREもケーブルが1.2mなのでおれ基準では論外。DENON AH-C551-Kを買ってきた。予算ちょうどの約1万円。Amazonにもないので、なんでかなーと思ったら、どうも、本当につい最近発売されたばかりらしい。DENONのサイトにも製品ページがないくらいだし(それもどうかと思うが。上のリンクはプレスリリース)。
アルミボディのカナルタイプで、音はなぜか、先代のPanasonicとそっくり。低音はBOSEとは比較にならないほどプアで、これが5000円の差かぁ、と思ったが、でもかえってこっちの方が疲れなくていいかもな。中高音ははっきりしていて好みの感じ。この価格帯の製品がおれの耳には合うようだ。
そうそう、こないだ話題になってたinCoreもいいかなと思ったけど、やっぱマイクはいらないので。いくらなんでもあのデザインのものを胸先にぶら下げて歩くのはちょっとなぁ。
2007-09-20(木) [長年日記]
■ ヘッドフォンの寿命は18ヶ月前後
帰宅時にiPodをつけたら、右からしか音が出てなかった。断線かぁ〜。
買ってから20ヶ月か。先々代が16ヶ月、先代もたぶん20ヶ月くらいだったかな。つーことは寿命か。しょうがない、ポータブルなヘッドフォンは消耗品だからな。消耗品だからあんまり高いのを買ってもしょうがない。上限1万円で何か探そう。
問題は忙しくて新しいのを買いに行ってる暇がないことだ。しばらくは予備を引っ張り出して使うことにした……んだけど、もー、ケーブルがだらだらだらだらだらだら長くてたまんないっつーの! おまけに低音が強調されすぎてて、真の声がさらに野太く聞こえるし!
しかし、よりによって(たぶん)来週iPod touchが届くタイミングで壊れなくてもいいのに。まぁ、純正ヘッドフォンは死んでも使わないから関係ないけど。
2007-09-18(火) [長年日記]
■ 9784106035708
1年前の本だけど、こないだNHKのサイエンスゼロでこのネタをやっていて面白かったので。
なんつっても渋滞が大嫌いである。バイクに乗り続けている理由のかなりの割合を「渋滞の影響をあまり受けないから」が占めていると言っても過言ではない。嫌いだからこそよく観察してしまうというのは良くあることで、例えば高速道路の自然渋滞が、前車との距離を詰めすぎた車のブレーキを原因として発生することも気づいている。もちろん原因を遡れば速度を落とした前車が悪いし、そのきっかけがゆるい上り坂やトンネルだということも、ちゃんと観察していればわかることだ。
それから人ごみが嫌い。就職するときに「下り電車で通勤できる」ことを条件に会社を回ったくらい、特に都内が嫌いだ。都内で歩いていると、いかにして自分のペースで歩けるかという脳内シミュレーションをやり続けるので、えらく疲れてしまう。
そんなわけで(?)、本書のまえがきで著者が同じように渋滞を嫌っていることが書いてあって、すごく親近感。もっとも著者はさらに先を行っていて、それを学問にしたばかりか、今では渋滞が好きになったとまで言う。おぉ、これぞ科学者のみが至れる境地!
最近は高速道路の上り坂の手前に、「速度低下注意」なんて看板が立つようになって、「おぉ、やっとわかるヤツが出てきたか」なんて感心していたんだけど、背景にはこういうきちんと学術的に渋滞を探求している人たちがいたんだねぇ。本書ではさらに、「車の渋滞」だけにとどまらず、人の渋滞(屋内火災からの避難とか)、アリの行列、ネットワークの輻輳から人体の内部まで、ありとあらゆるところで発生している「渋滞」を解き明かしたり(時にはまだ解き明かせなかったり)して、めちゃめちゃ面白い。
その解き明かし方がまた痛快で、ライフゲームでおなじみのセルオートマトンを使うんである。高速道路の渋滞が、たった一次元の単純極まりないセルオートマトンでかなり正確に再現できてしまうことの驚き。シンプルなモデルで実世界を表現できたときの喜びは、科学のエクスタシーのひとつだろう。まったく、PCの画面でグライダー飛ばして喜んでる場合じゃないよ。
このセルオートマトンを使ったモデルは、3つほど詳しく解説されているので、ちょっとプログラミングの心得がある人なら誰でも追試できそうだ。EXCELのマクロなら、ビジュアルにシミュレートもできるんじゃないだろうか。そんな気にさせる、題材の身近さと検証のシンプルさがまた、一般向けの科学書として実にいいバランス。
◆ shun [>高速道路の自然渋滞が、前車との距離を詰めすぎた車のブレーキを原因として発生する その昔、「ヘタクソ一台、渋滞3キ..]
◆ 素人 [西成理論は、自分の意志で車間距離を40mあけることが可能なときしか、正しくないのではないですかね。車の長さを無視すれ..]
◆ ただただし [↑そんなことおれに言ってどうなると思ってるんだろう……。]
◆ shun [あ、古いネタが掘り起こされている。 きっとNHKがTVでなんかやったからかな。 http://www.nhk.or...]
◆ ただただし [ああ、なるほど。 しかしこの「素人」さん、TVには尺があって細かい話を詰め込めないことや、そんな誰にでも想像のつく..]
◆ sh [というか、1kmに25台もある状況を「渋滞」として、車間距離をあけようと主張してるのでは?]
◆ むらまさ [SHUREのE2cは一万円を切る価格ながら二年保証が付いているのでお勧めです。断線しても、保証期間中は新品と交換して..]
◆ ただただし [へえぇ、それは知りませんでした >2年保証 じゃあ検討材料に入れておかないと。]