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ただのにっき


2007-02-26(月) [長年日記]

W-ZERO3のメールクライアントを元に戻した

一昨日HDMobiMailに入れ替えたばかりのW-ZERO3メールクライアントだが、HDMobiMailのメール受信中はフォアグラウンドを占有して切り替えもできないという致命的な仕様(?)にメゲて断念。だって、スケジュール確認してる最中に勝手に画面が切り替わって、そのまま1分くらい何もできないんだぜ? ありえん*1

他にも、受信中にエラーが起きると(回線をつなげたまま)ダイアログを表示して、そのまま待ち続けるというのにも閉口した。PocketOutlookよりロバストなことを期待して入れたのに、逆だったなぁ。第一これでは自動受信モードで使うことができない。先の問題は要望にあがっているようだが未着手とのこと。まだ開発中のソフトなので、しばらく見守る方向で。


一方、(ツッコミにもあるが)nPOPも試してみた。こちらはさまざまなプラットフォームで動いていることもあって実績も多いし、動作は安定。キビキビと動いて気持ちがいい。ただ、Windows Mobile用とか自動接続対応版とか、バリエーションが混沌としすぎ。どれを使えばいいやら。全部試すほど暇じゃないので困る。ソースが公開されているからだけど、なんで原作者はパッチをマージしないんだろう?

あと、リモートメールボックス操作を目的に開発されたものなので、フォルダ分けなどの機能がなく、これがメールを備忘録代わりに使うおれのニーズに合わない。残念ながらメインのメールクライアントにはできそうにない。

もっとも、当初の目的だった、PocketOutlookがコケた時の緊急避難先としては有用だし、というかリモートメールボックスというのはまさにその目的に合致しているので、とりあえずWindows Mobile版を入れておくことにした。


で、けっきょくPocketOutlookに戻して使っているのであった。まぁ、送受信が腐ってるのを除けば、ビューアとしては別に悪くないしな。あとは時間のあるときにQMAIL3を試してみる?

Tags: w-zero3 mail

*1 正確にはStartボタンは生きているので別のアプリを起動することはできる。でも受信画面にOKボタンがないのでワンアクションで切り替えられない。

電車の中のディスプレイに時計が映ってないのが不思議でならない

image 前々から思っていたんだが、一両に10も20も大きな液晶ディスプレイを設置しておきながら、ひとつとして時計を表示してないなんてどうかしてるよ。設計者の顔が見たい。

で、なんで平日の夜に代官山なんかにいるのかというと、どういうわけか、はてなに潜入することになったからなんだが。「はてなに迫るRubyの魔の手! id:secondlifeは先兵にすぎなかった!!」って感じ?

本日のツッコミ(全11件) [ツッコミを入れる]

Before...

ただただし [遅延時にホームの案内で「発車時刻」を表示しないのは、混乱防止のために必要な措置だと思います。「現在時刻」を表示しなく..]

IM [ずれると面倒なことが起きるので、全車両を同期させんといかんですね。車両の電源って常時通電しているイメージがあるけど簡..]

hir [中央線の新型車両では車内モニタに時計が出てます。 他の路線でも追従してほしいですね。]

IM [去年の10月から運用されている有楽町線の新型10000系には時計ないですね。 9月から小田急に中央線E233ベースの..]

secondlife [昨日はおつかれさま様でした。 一時的にはてなが Rubyist だらけの会社になりましたね!]

ただただし [>hir おー、そうですか。中央線はたまに乗るけど、まだその車両にはあたったことがないです。ソフトの修正で済むんだか..]


2007-02-25(日) [長年日記]

諸君、私はspamフィルタが好きだ

諸君 私はspamフィルタが好きだ
諸君 私はspamフィルタが大好きだ

NGワードフィルタが好きだ
ベイジアンフィルタが好きだ
ソーシャルフィルタリングサービスが好きだ
ブラックリストが好きだ
ホワイトリストが好きだ
グレイリストが好きだ

E-mailで
携帯メールで
掲示板で
コメント欄で
TrackBackで
HTTP Refererで
SNSで
検索エンジンで
ソーシャルブックマークで

このネット上で行われるありとあらゆるspamフィルタリングが大好きだ

プロバイダが提供するフィルタが的確にspam判定をするのが好きだ
spamフラグを付けられたメールがごみ箱に振り分けられた時など心がおどる

フィルタに新手のspamを学習させるのが好きだ
すり抜けてきたspamに対して「迷惑メールを報告する」ボタンを押す時など胸がすくような気持ちだった

何重にも張り巡らせたNGワードフィルタがspamを蹂躙するのが好きだ
ひとつのフィルタが取りこぼしたspamを次のフィルタが捉える様など感動すら覚える

巧妙に綴りを変えたspamメールがベイジアンフィルタにひっかかる様などもうたまらない
いかにも普通のメールを装いながら出会い系サイトに誘導するようなspamが
そのURLだけを判断材料にしてspam判定されるのも最高だ

もはやベイジアンフィルタではどうにもならなくなったとしても
PPMのような圧縮技術がspamフィルタに応用できるのを知った時は絶頂すら覚える

新手のコメントspamに滅茶苦茶にされるのが好きだ
最後に守るはずだったAkismetサービスが蹂躙され次々と無力化されていく様はとてもとても悲しいものだ

TrackBack spamの絨毯爆撃でサーバの負荷が異常に高まるのが好きだ
確実にspamを弾いている言及チェックフィルタが逆に負荷を上げてしまっているのは屈辱の極みだ

諸君 私はspamフィルタを 地獄の様なspamフィルタを望んでいる
諸君 私とともにネットを徘徊する諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なるspamフィルタを望むか?
情け容赦ない糞の様なspamフィルタを望むか?
テクノロジの限りを尽くし三千億のspamを殺す嵐の様なフィルタを望むか?

 「spamフィルタ! spamフィルタ! spamフィルタ!」

よろしい ならばspamフィルタだ


苦しくなってきたので後半省略(えー)。

最近tDiaryのspam対策をしていて、なんだかとても楽しかったんである。なんでかなーと内省してみたんだが、どうやら敵がいると燃えるということではないかと。

ソフトウェア開発には、明確な「敵」はいない。

そりゃもちろん、解決すべき「問題」は必ずあるわけで、ソフトウェアによって顧客の問題を解決する行為はすなわち、顧客と共同戦線を張って敵を倒すことに他ならない。でもそれは「仮想的な敵」にすぎなくて、実体のある「リアルな敵」ではないんだよね。おまけに顧客の利益が場合によっては他の誰かの不利益になることも少なからずあるわけで、常に後味の良い戦いができるわけではない。

でもspamやspam業者は、実体のある敵だ。おまけに、この敵を倒せば基本的にすべての「顧客」の得になる。正義は確実にこちらにあるのだから、燃えない方がおかしい。

征くぞ 諸君。

Tags: spam
本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

えぐぞせ [> ソフトウェア開発には、明確な「敵」は クライアント。]

ただただし [それは「失敗したソフトウェア開発」に限定した話だから勘定に入れたらダメでしょ >えぐぞせ]

ブチャ猫 [たださんって詩人?]

ただただし [元ネタがあるんですよ >ブチャ猫]

yoosee [仕事でspamやDDoSと向き合うとなかなか楽しむ気持ちは出ないですねぇ。敵に「反撃」できないのが精神衛生上良くない..]

ただただし [「反撃」すると暗黒面(ダークサイド)に落ちると思えば、志を高く保てるかも:-)]


2007-02-24(土) [長年日記]

W-ZERO3でメールが受信できなくなったのでPRIN経由で復旧させた

サマリ

WILLCOMメールをW-ZERO3のOutlookで受信できなくなった時は、PRINを経由してPCで受信すると復旧できる。この方法には以下の2点の問題があるが、他の対処策はあるのだろうか?

  • W-ZERO3単体で復旧する手段がない
  • PRINの利用には別途料金がかかる

kwsk!

Gmailに届いたメールはすべてWILLCOMメールに転送して、W-ZERO3でも受信している。職場や出先でGmailが読めるとは限らないからである。読み物系のメルマガなんかは、自宅で読むよりW-ZERO3に溜めておいて移動中に読む方がいいので、使い放題という料金体系は重宝している。

で、毎朝W-ZERO3には夜のうちに届いたメールが数10通溜まっているのが普通なんだが、今朝は1通も届いていなかった。いぶかしく思って試しに手動で受信操作をしてみたら、80通ほど溜まったメールの、ヘッダ情報の受信中のところでコケている。メッセージは、接続を見直せとか設定を見直せとか、「お前変なことしただろ?」という典型的なユーザ主犯説に立ったものだった。

こんなの、どうみたって不正なメールヘッダを受信して死んでるに違いないじゃないか。おれじゃない、お前(PocketOutlook)のせいだ、ドアホ!!

E-mailのようなオープンな仕様ではどんなイレギュラーなメールが届くかわからないのだから、そういうメールを読み飛ばしたりして他のメール受信に影響を及ぼさないようにするというのは、メールクライアント実装の基本中の基本だ。少なくともPocketOutlookはその基本もできていないことになる。Microsoftは、E-mailが一般に普及して10数年にもなるいうのに、いったい何をしているのだろうか。Windows Mobileが本当にクソなOS(Outlookはアプリだけどさ)だという証拠がまた増えてしまった(SHARPの独自実装部分という可能性もあるけどたぶん違う)。

それはさておき、なんとかしないと今後永遠にW-ZERO3でメールが受信できない。そこで、WILLCOMが運営しているプロバイダPRINに接続して、PCでメールを受信することにした。PRINは別途料金がかかる(上限があるので実質的に定額制)が、日ごろから外出先でW-ZERO3をモデム代わりにしてPCを使っているので、問題ない。

PC上で使っているメールクライアント(おれの場合はBecky!)にWILLCOM用アカウントを作成する。サーバ設定やユーザID/パスワードなどの情報は、PRINにある解説ページを参考にして取得。W-ZERO3をモデムにしてPRINに接続後、Becky!のリモートメールボックス機能を使ってサーバにメールを残したまま不要なメールを削除した。この時点で何が原因のメールなのかはわからなかったが(Becky!はすべて問題なく受信したので)、おおかたspamメールのどれかだろう。

その後PRINとの接続を切り、W-ZERO3単体でメールを受信したところ、残したメールは無事にすべて受信できた。

というわけで、なんとか復旧できたわけだが、そもそもPCを使わないと解決できないとか、PRINのような有料サービスを使わないといけないとか、問題多すぎだっちゅーの。他に方法はないのだろうか?

あー、W-ZERO3上で動くまともなPOP3クライアントを探せばいいのか? と思って調べてみると、標準のtmail.exe(これがPocketOutlookの本体?)を置き換えるアプリがいくつか出ているようだ。

というわけで、評価の高そうなHDMobiMailというのを入れてみた。ブログを拠点で開発されているソフトというのはリンクしづらいなぁ。ここか? しばらく使ってみるつもり。少なくともPOPは速い。でもC#.NET製なので動作は遅い。

関連する日記: 2007-02-26(月)

不思議のひと触れ (シリーズ 奇想コレクション)(シオドア・スタージョン)

日本オリジナル短編集。

アイデアSFとしてみれば、大半がさすがに賞味期限切れで、いまどきこんなネタを読まされてもなぁ……という感想は否めない。たとえば「雷と薔薇」なんて、クサくてたまらんわけ。もちろん、これらの作品が発表されたのは1930〜60年代なわけで、こういう評価はまったくもってフェアではないが、アイデアが陳腐化してしまった時点でSFとしては「負け」だろう。

が、そういう偏見(?)を捨てて読むと、まぁ、実にすばらしい短編集なわけよ、これが。やっぱ短編はいいよ。短いがゆえの濃密な味わいが、なんとも後をひく。

なんてことはない描写に加わったほんの2、3語が、その場面のリアリティを格段に向上させて、まるで自分がそこにいるかのような錯覚をおぼえる。言葉を尽くして冗長な表現をするのは誰にでもできる。しかし、こんな短い作品群でそれをやってのけるとは、スタージョンは魔法使いか。

「孤独の円盤」がかもし出す言いようのない寂しさ。「不思議のひと触れ」における人魚の存在感。「もうひとりのシーリア」で感じる、じわじわ来る恐怖もたまらない。自分がいっしょにクローゼットに入ってるかと思ったよ。

とにかく、どれも気味が悪いほどよくできていて、「さすが」の一言。スタージョンがSFというジャンルに腰を落ち着けていてくれて、本当によかった。

Tags: book
本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

unibon [こんにちは。私は、W-ZERO3[es]のほうを使っています。[es]だったら Outlook のほかに「W-ZER..]

ただただし [あー、残念ながら[es]じゃないんですよ。でも、「W-ZERO3メール」もビミョーな評価みたいですよねぇ(笑)。]

0020 [nPOPsが軽くて良さげかもと思うのです。 いざというときの選択肢においとくといいかもしれません。]


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