トップ 最新 追記
RSS feed

ただのにっき


2006-10-26(木) [長年日記]

Gmail上でPGPをうまいこと扱う方法はないもんか

なんだか微妙に忙しくて、数日ほったらかしにしてあったプライベートなメールボックスを開いたら、爆弾(←比喩)が届いていた。こういうときに限って……とほほ。

で、その爆弾はPGPで暗号化されていたんだが、Gmail上からだとうまいこと復号できないよなぁ。いちいちBecky!を立ち上げてバックアップメールを漁らないといけないのは面倒だ。いや、もちろん添付ファイルをダウンロードして、コマンドラインで復号してもいいんだが、いずれにしても面倒くさい。

GmailをはじめとするWeb上のメーラーがこの先どんどん普及してしまったら、PGPなんて普及する前に滅ぶんじゃなかろうか。もちろん、Googleにprivate keyを預けるなんて問題外なわけだし。

追記

あー、そうそう。「Firefoxなら(以下略)」みたいなツッコミは想定済みなので、しなくていいです(笑)。

追記2

「詳細オプション」から「ヘッダー情報を表示」を選ぶとメールのソースが全部表示されるから、これにBookmarklet経由でJavascriptをかませば、何かできるかも知れないなぁ。PGPのJavascript実装……なんてあるわけないから、自前サーバ上に変換用のCGIかなんかを動かして……(とアイデアだけ書いておく)。

Tags: gmail pgp

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)(飛 浩隆)

当初は「SFMで読んでるし、文庫待ちでもいいかなー」と考えていたんだが、書き下ろしはあるわ大幅な改稿重要な改稿があるとのこと。買わないわけにはいかないではないか。

4年前にSFMで「夏の硝子体」を読んだときに「うお、来たぜぇ〜」と身震いしたのを思い出す。中短編集ということで、飛作品の持つ重層的な世界をいろんな角度から楽しめる一冊。特に<大途絶>の舞台裏が明かされる書下ろし「魔述師」が気に入った。


それはそうと、個人的には<数値海岸>にはそれほど魅力を感じなかったりする。情報的似姿は、いわば人の振る舞いの「法則性」だけを仮想空間に持ち込むようなものだと思うが、それって言い換えればメソッドだけからなるオブジェクトだ。データを持たないオブジェクトが、オリジナルと同じように振舞えるわけがない。

オリジナルが「ガァ」と鳴くからと言って、情報的似姿にも「ガァ」と鳴かせるためにはオリジナルと同等の記憶を持たせないといけないが、それは(この作品内では)不可能になっているように思える。そんなわけで、<大途絶>以前の<数値海岸>にはあまりリアリティが感じられないのである。<大途絶>以降はAIしかいないからアリだ(けど人間はそこにはいない)。

一方、<多重現実>の方は実に魅力的だ。ギブスンのヴァーチャル・ライトよりずっとサイバーでスマートな実装。「現実世界に右クリック」という直感的(笑)な比喩。<数値海岸>よりも、はるかに「現実」に対する影響力が大きいテクノロジなわけで、これが実用化されたらと考えると、夢が広がってしかたがない。

Tags: book
本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

こ〜りん [これは? http://www.craigburton.com/2006/08/26]

こ〜りん [リンクはこっちのほうがいいのか。 http://www.freenigma.com/ Firefoxのextensi..]

ただただし [書く前にググって、Firefoxにはソリューションがあるのは確認済みなわけです。 が、Javascript実装の方は..]

TrackBack [http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50672357.html 40..]

通りすがり [これは?Firefox拡張 http://www.gmail-maniacs.net/docs/000349.htm..]

ただただし [それはPGPですらありませんけど? >通りすがりさん]


2006-10-24(火) [長年日記]

大阪帰り

image 500系だった。ラッキー。おまけに窓際に座って、狭さを満喫(なんか違う)。


2006-10-23(月) [長年日記]

大阪名物は禁止食品ばかりで困る

西に向かえば晴れているだろうと勝手に想像していたら違った。おまけに蒸し暑い! 冬に来たときはめちゃめちゃ寒かったし、大阪ってけっこう(おれに)厳しい気候かもしれん。

4829118512

予定通り、行きの新幹線だけで読み終える。

ストーリーの荒唐無稽さは、媒体の要請なんだろうなぁ……と割り切ってしまえば、あとは細かいクスグリは満載なので、宇宙開発好きのSF読みでも問題ない。というか、いまさらこのシリーズについてなにを語れと言うのか。楽しく読めましたよ。残りの2冊もとっとと出していただきたい。

そういえば、近々未来でこういう無謀な夢のあることをしようとする話では、どうしても技術的なブレイクスルー(またの呼び名は「飛び道具」)が必要になるんだけど(スキンタイトスーツなんてその最たるものだろう)、ロケットにおいても新型ハイブリッドロケットが登場するのが面白かった。そういえば小川一水の『第六大陸』で使われた飛び道具も新型ハイブリッドだった。いや、ハイブリッドロケットが面白いんじゃなくて、新型ロケットを考案しないと話が進まない、という制約が面白い。裏を返せば今現用ロケット技術はけっこうギリギリがんばってるってことだから。

Tags: book
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

S武台前利用者 [SFから遠ざかってうん10年。野尻さんという方が、こういう方(http://njb.virtualave.net/w..]

TrackBack [http://sho.tdiary.net/20061130.html#p01 ただのにっき 天使は結果オーライ―..]


トップ 最新 追記
RSS feed