2006-10-23(月) [長年日記]
■ 大阪名物は禁止食品ばかりで困る
西に向かえば晴れているだろうと勝手に想像していたら違った。おまけに蒸し暑い! 冬に来たときはめちゃめちゃ寒かったし、大阪ってけっこう(おれに)厳しい気候かもしれん。
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女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)(野尻 抱介)
予定通り、行きの新幹線だけで読み終える。
ストーリーの荒唐無稽さは、媒体の要請なんだろうなぁ……と割り切ってしまえば、あとは細かいクスグリは満載なので、宇宙開発好きのSF読みでも問題ない。というか、いまさらこのシリーズについてなにを語れと言うのか。楽しく読めましたよ。残りの2冊もとっとと出していただきたい。
そういえば、近々未来でこういう無謀な夢のあることをしようとする話では、どうしても技術的なブレイクスルー(またの呼び名は「飛び道具」)が必要になるんだけど(スキンタイトスーツなんてその最たるものだろう)、ロケットにおいても新型ハイブリッドロケットが登場するのが面白かった。そういえば小川一水の『第六大陸』で使われた飛び道具も新型ハイブリッドだった。いや、ハイブリッドロケットが面白いんじゃなくて、新型ロケットを考案しないと話が進まない、という制約が面白い。裏を返せば今現用ロケット技術はけっこうギリギリがんばってるってことだから。
2006-10-22(日) [長年日記]
■ 何かを数え上げる記事で「20」という数字は使わないで欲しい
と思った。なぜなら、ぜったい「2.0」と見間違えるから。これは「2.0脳」だな。
写真は今月のCasa。「未来予言2.0」ってなんだよ、と思った。すぐ下の「ど」の濁点がピリオドに見えからよけい。
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月光とアムネジア (ハヤカワ文庫JA)(牧野 修)
相変わらず陰鬱で、気味の悪い話を書く人だ。それはいいんだが、正直あまり面白くなかった。なんでだろう。入ると3時間ごとに記憶を失うという<レーテ>の設定はいいんだが、あんまり厳密じゃなくて登場人物たちの特殊能力でわりと簡単に記憶が戻ってしまうからかな。
ところでこの表紙も、ハヤカワの例の作戦の一環でしょうか。たしかに小さな女の子が出てくるけど、これは誤解するよなぁ。同じ著者の作品を読んだことがあれば誤解のしようもないだろうが。
◆ S武台前利用者 [SFから遠ざかってうん10年。野尻さんという方が、こういう方(http://njb.virtualave.net/w..]
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