2005-10-06(木) [長年日記]
■ Slepinir 2.00カスタマイズまとめ
うわ、めちゃめちゃ嬉しい情報だ。この中の半分くらいは採用だな。特に無駄にデカいツールバーのアイコンと邪魔なテキスト、タスクバーのセキュリティ関連アイコンの不足は不満が大きかったので助かった。これでずいぶん操作性が改善されたよ。注意点として、user.iniはSleipnirが終了時に上書きしてしまうので、起動中に書き換えても無駄。
ついでに色気を出して、メニューの「お気に入り」のニモニックが「A」に変更されていたのを「B」に戻そうと思い、\resources\languages\japanese\default\MainMenu.xmlを編集したけど、反映されない。何が足りないんだろう。
■ レフティマウス、まだ入手できず
水曜に再チャレンジと書いたが、昨日行ったらまだ入荷してなかった。というか、「入荷フラグは立ってるんですがまだ倉庫にあるようで」とかわけわからん説明すな! >ヨドバシ 仕方がないので、入ったら連絡をもらえるようにして店を出た。やれやれ。果たして今週中に入手できるのやら。
ところで、ツッコミで左利き専用ってやっぱ欲しくなるんですか?という質問があったが、もちろんである。考えてもみてほしい。wtnabeさんは実際に右利き専用のマウスを使ってみて、自分には合わないという判断をしたわけだが、左利きの人にはそのチャンスすらないのである。存在しないものを試すことはできない。右利きの人は、自分がどんなに恵まれているか、よく覚えておいて欲しい。
そもそも、国内メーカーがある程度複雑な機械製品で左利き専用版を販売したケースはほとんどないのだ。記憶を遡っても、京セラが銀塩カメラ「SAMURAI」で左利き専用を出していたのが思い浮かぶくらい(1989年という太古の昔)。あとは、時おり左竜頭の腕時計が出たりする(そしてすぐに市場から消える)程度。
マウスだと輸入品のVertical Mouseなんてモノがたぶん現行製品だけど、さすがにこれはイロモノだよなぁ。左右対称のユニバーサルデザインも増えてきたけど、マウスにおいてはハイエンド機種はほぼ必ず右利き専用というひどい状況が続いている。今回のレフティマウスはハイエンドではないけれど、極めて貴重な左利き専用品ということで、注目しないわけにはいかないのだ。
ちなみに、おれは人に自分のハサミを貸して、その人が戸惑う顔を見るのが大好きである。貸し出すハサミはもちろん、PLUSの165Lである。はなはだ性格が悪い。
■ ddo.jpのIPアドレス登録が失敗する件の犯人はrun-parts
およそ1ヵ月前に、ddo.jpのドメインが抹消された話を書いたが、また抹消されそうになった(今回はちゃんと警告のメールが来たので事なきを得たが)。
毎時cronで更新してるはずなのに、なんでかなぁ……と思ってイロイロ調べてみたら、更新スクリプト自体がまったく実行されていないことが判明。ちなみに、cron.hourlyディレクトリにスクリプトを突っ込んで、crontab上ではrun-partsコマンドにディレクトリを指定してある。
同じディレクトリに入ってる他のスクリプトは実行されているし、それらとパーミッションは同じだ。違いがあるとすれば、ファイル名に「.(ピリオド)」が含まれているくらい……? じゃあ、ってんで、ピリオドを削ってみたら動きやんの。
ちなみに犯人はrun-parts。manにはこう書いてあった:
If the --lsbsysinit option is not given then the names must consist entirely of upper and lower case letters, digits, underscores, and hyphens.
ひでぇ仕様だなぁ、おい。
■ 「レフティマウス」使用レポート
別件でヨドバシに寄ったら、ばっちり売り場に並んでましたよ。もちろん、連絡なんてありゃしません。今回の一連の対応からして、ヨドバシ不信は最高潮だな。いま持ってるポイントを使い切ったら、新横浜のビックカメラに乗り換えるぞ、マジで。
それはさておき、さっそくつなぎました。PCの電源入れました。光りました(!)。あー、びっくりした。ホイール部分がオレンジ色に光っております。周囲から光が漏れて、なにげに安っぽいです。よせばいいのに……。
質感や手触りなどは、普通の3000円相当のマウスと変わらずで値段相応。ただ、親指がかかる部分はマットな材質になっていて、なでるとちょっと気持ちいい。これは左利き専用機でないと実現できなかった部分なのでGood。
おれは指が長いのでもうちょっと大きかったらジャストフィットなのだが、それでも想像していたほど違和感はない。「左利き専用」としての使い勝手は、もうちょっと使い込んでみないとわからないかな。感度の調整もまだしっくりこないし。つーか、Webブラウジング程度でわかったつもりにはなるまい。ゲームで敵を倒しまくって初めてその真価がわかろうというものだ(そうか?)。今週末のQuake大会に持ち込むぜ。
笑っちゃったのが、デフォルトで左右のボタンが入れ替わっていること。当然、以前のマウスでボタンを入れ替えて使っていた人はコンパネで設定を解除しなければならないのだが、ここは喜ぶべきところだろう。よくぞやってくれた。でも、ここまでやるなら、CD-ROMを添付して、左右逆転したマウスカーソルを入れるべきだと思うが、どうか。聞くところによるとLogitechのマウスには反転カーソルが付属しているらしいよ。おれは自作してるからいいけど。
というわけで、使い込んでからじゃないとマウスとしての評価はできないけど、現時点では満足。「ここに左利き専用の道具があるというヨロコビ」は、何物にも変えがたい。つーか、これで念願のマウスの左利きシフトが完成である。不満があろうはずがない。
※「マウスの左利きシフト」とは!?
- 左利き専用マウスを
- キーボードの左側に置き
- カーソルが右上を向いている状態のこと
2005-10-05(水) [長年日記]
■ Sleipnir2 RC1
RC1が出たので、Sleipnir2を常用することにした。とは言うものの、まだ1.66からの未実装機能が山ほどあるのに、これでRelease Candidateとか言っていいのだろうか?
つーかおれ、「お気に入り」の主要な用途がBookmarklet実行なんだけど、メニュー項目にニモニックが付かないから使い勝手がかなり悪化だ。実装予定みたいだけど。
■ linkcheckフィルタを入れ忘れた
自分の日記だけ2.1系に移行してからいろいろポカが出ているわけだが、言及リンクのないTrackBackをはじくlinkcheckフィルタを入れ忘れていたことにいまごろ気づいた。というのも、いつの間にかTrackBack spamが記録されていたからなんだが(おれは言及リンクのないTrackBackは無条件でspam呼ばわりしている←エチケットペーパー)。
というか、そもそもTrackBack受信のお知らせメールが来ないじゃないか。→要調査。
で、面白かったのが、新しくなったフローマップに、そのスパマーの活動成果がきっちり記録されていたことである。記念にキャプチャしておいた。トラフィックの流入がこうして視覚化されると、実に面白いねぇ。
追記
TrackBack受信でツッコミメールが流れないのは、2.1.3付属のtb-showプラグインのバグ。正確にはcomment_mail-*プラグインの機能アップとの合わせ技。修正。
■ 第4回ドコモ・モバイル・サイエンス賞
優秀賞、増井俊之。わー、すげー。こんどおごってもらわなきゃ!
携帯端末での文字入力インタフェースに予測入力手法を取り入れ入力の簡易化・高速化をはかり、またメールを利用したオープンな簡易メーリングリストシステムを構築した。
ってことは、POBoxとQuickMLが対象なわけだ。うむ。納得。
2005-10-04(火) [長年日記]
■
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)(グレッグ・イーガン)
読んでる最中、ずーっと「試されてる」という感じが抜けず。何を試されてるかというと、理系度というか、「おまえ、本当に物理専攻だったんか」と問われているような。すみません、数学は落ちこぼれでした(大汗)。
解説で本書で一番難解なのは出だしの部分と書かれているが、大嘘である。日ごろからコンピュータに接していれば、理屈はわからなくてもイメージするのはチョロいっしょ? この、ソフトウェアが自我を確立するまでの過程の事細かな描写で、まずグイっと引き込まれる(か、人によっては投げ出すだろう)。が、そのあとに延々と続く、5次元とか6次元とか12次元とか無限次元とかの幾何学を文字だけで語るにおいては、もう、どうにもついていけん。マニアックすぎる。傑作中篇だった「ワンの絨毯」とか、ワームホールとたんぱく質の類似性とか、トランスミューターの遺物とか、個々のアイデアはメチャメチャ面白いんだけど。
そう、この本、小説としての体をなしてないんじゃないか。SFらしい壮大なストーリーはあるんだけど(終盤の猛烈なスピード感はすごい!)、イーガンはそこにはぜんぜん重きを置いていないような気がする。各章は基本的に独立していて、それぞれが長編一本分のアイデアをぶち込んだイーガンの実験室だ。読者は章が変わるたびにまったく違う舞台装置に放り込まれる。小説を読んでいるというよりは、ゲームをプレイしているという感覚が近い。
というわけで、「SFやっててよかったよ〜」と心底思えるヨロコビはある。そういう意味では五つ星。でも、小説としてどうよという疑問はぬぐいきれないし、当然ながら、こんなに読み手を選ぶ本を、人様にオススメできるわけがない。わかったふりをして絶賛する気には(まだ)なれない。自分の責任においてのみ、手に取るべき本である。
■ tDiary: リファラの検索キーワードをはてなブックマークのタグ一覧ぽく見せるプラグイン
わはは、ウケた。スタイルシートもちゃんとadd_headerで挿入してるところとか、芸が細かい。
◆ おでん田中 [「お気に入り」で grep してみたところ、何箇所か見つかりました。 \resources\languages\ja..]
◆ ただただし [ありゃ。ホントだ。なんでdefaultじゃないんだ〜 ありがとうございました。]
◆ にじむ [ひかってる!! 私は今日も電気屋には行けなさそうです。こうなったらレポを読んでから買う買わないを決めます(笑)]
◆ TrackBack [http://www.goinkyo.jp/isaoa/archives/2005/10/06-233517.php..]
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