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ただのにっき


2005-08-23(火) [長年日記]

サウンドステーションを使ってみる(2)

サウンドステーション、やっぱ以下の2点でイマイチかも:

  • 10曲ごとに停止してしまう(こういう無意味な制限をつけるあたりがセンスないよなー)
  • チャンネルが少ない上に選曲がダメ(Jazzを聞いてて「それはJazzじゃねーだろ」的な曲がよくかかる)
  • 最初のCMだけヴォリュームが最大になる(ぉぃぉぃ)

3点じゃん。

で、栗原潔のテクノロジー時評Ver2Live365というのを知ったので、こっちを試してみたらけっこういい。海外のサービスなのでJ-POPなんかはないけどどうせ聞かないし。チャンネルも多くて、純粋に(古めの)Jazzだけ流しているClassic Jazz Cornerが気に入った。しばらくこれでいこう。向こうはこういうコトがけっこう自由にできていいわねー。

Desktop検索って、あんまり使わないよ

Google Desktop 2公開を読んで。おれ、自宅のデスクトップマシンにはいちおうGoogle Desktopを入れてあるんだけど、まったく使ってないことを思い出した。このマシンに入ってる情報って、自宅にいるときしか使えないからかなり限定したものになっていて、大事な情報は音楽と画像しかない。どっちもGoogle Desktopからの使い勝手はイマイチなメディアで、それぞれiTunesとPicasaで簡単に検索できる。

大事なもので、かつ検索したいものはどこにいても見えなきゃイヤだから、ほとんどサーバに入ってる。そこにはすでに自前で全文検索システムが構築されているわけで、GoogleだろうがYahoo!だろうが、もちろんWindows Vistaだろうが、今後デスクトップ検索が便利になってもなーんにも嬉しくないのであった。ユビキタス化が進んだら、この傾向は強まると思うんだけど、どうなんかな。ホームサーバの出番なのか?

それはそれとして、Google Desktop 2のサイドバーを、Konfabulatorと比べるのは失礼だと思います。ダサすぎ。

僕たちの終末(機本 伸司)

SFマガジンの書評からよさげなのを選んで読んでみる月間。ネットでの評価もまぁまぁだったし。恒星間宇宙船を作る話だと聞いたので、『第六大陸』みたいなエンジニアリングSFかも〜と期待してしまったわけだが、正直、期待はずれもいいところであった。

アイデアは悪くないと思うんだ。絶滅を目前にした人類の地球脱出のためなら、工期や費用がちょっとくらい無茶な設定でも通るだろうし。ところが、実際に作るところはいっさい出てこないのである。前半は丸々、どんな宇宙船を作ろうかという思考実験だけ。ネジ一本締めないでやんの。で、ページをめくると、もう完成間近なわけよ。まったくこの作者、設計だけで船ができると思ってるとしたら、エンジニアリングをなめすぎ。おかげでリアリティは完全に失われた。

キャラクタの造形もお粗末。特に女性の描写が、なんというか、実に童貞臭い。あまりに類型的なので、思い浮かんだのはギャルゲーの設定資料だった。主要な3人の女性の設定はたぶん「ツンデレ」「ロリ」「お姉さま」といったところ。作者はゲーム世代に違いないと思ったらなんと、おれよりずっと年上だし。なんかあちこちに女性差別風味が漂ってるんだけど、これも年齢のせい?

主人公も、技術力もカリスマ性もなく、あるのは夢と熱意だけという設定なのに、ちっともその「熱」が伝わってこない。他にも、明日にも人類絶滅かという時代なのに、登場人物たちには緊迫感も悲壮感もないし、ロボットみたいで人間らしい息遣いが皆無。どうにも描写力が足らないのである。

文庫なら許せたかも知れんが、ハードカバーだけにがっくり感が強いよなぁ。しょぼーん。

2005年度日本OSS貢献者賞

まぁ、初年度としては文句のつけようがない人選だ。こういうのって、難しいのは来年以降だろうなぁ。

実はおれもノミネートされていたんだが(7月ごろメールが来ていた)、誰が推薦したのかはだいたい予想がついたので驚きはしなかった。まぁ、万が一受賞でもしたら、心底驚いただろうけど(ありえません)。

それにしても、Internet Watchのこの記事にはビックリした:

全文検索エンジン「Namazu」などの開発者である高林哲氏(グーグル)

Google!? えぇーっ。いつの間に。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

あおしま [流し聴きならLast.FMのほうがお勧めです。好きな曲だけ流れてくるラジオ局のような感じになります。]

rush [こちらにLast.FM使わない理由書いてありますよ http://sho.tdiary.net/20050822.h..]

kazano [『僕たちの終末』ダメでしたか。私はその現実感のなさ、童貞くささも含めてけっこう好きなんですが。]

ただただし [うへ、風野さんっすか! 下手なこと書けないなぁ。次に読むのは、同じ号に書かれてた『バーストゾーン』ですよ(笑)。 ..]

babie [本当だったんだ。>google また伝言ゲームで誤報回ってきたと思ってた。]

TrackBack [http://rtfm.jp/tota/diary/20050824.html#p02 tota diary [WW..]


2005-08-22(月) [長年日記]

Subversion: ブランチ移動

おれにしては珍しくTrunkのHEADを追っかけていたximapdだが、当面はbranches/0.0を使ったほうがいいとのことなので、ヘタレなおれは素直に従うことにした。

Subversionでブランチ間の移動はどうするのかなー、と調べたら、switchサブコマンドを使うようだ。

% svn switch http://projects.netlab.jp/svn/ximapd/branches/0.0/
U  tests/session-test.rb
U  bin/ximapd
U  release.sh
 U .
リビジョン 255 に更新しました。

ほほぅ。こりゃ楽チンだ。

サウンドステーションを使ってみる

Yahoo!が始めた無料音楽ストリーム、サウンドステーションを使ってみた。最近職場がちょっと騒がしくて、集中したいときにヘッドフォンで流せる音楽が欲しかったので。なにせ、Last.fmはリニューアルしてからproxyを超えてくれなくなっちまったし(それ以前に相変わらず重くて使いものにならない)、他のInternet Radio局も試しているけど、純粋に音楽ばっかり流してくれるところは意外と少ない。DJは邪魔なんだよ。

というわけでYahoo!だが、FlashとWMPを組み合わせていて、ブラウザ内だけで操作が完結する(すなわちWindows専用)。Sleipnirで1つ余分なタブを放置しておくだけなので邪魔にならない。音質はややしょぼいけど(FMラジオくらい?)、BGMだと割り切れば気にはならない。ただし、数曲おきにCMが入る。これが聞いてるチャンネルに合った音楽を使ってくれればいいのにそういう気遣いはしてくれないので、気になるといえば気になるか。

ただ残念なことに、致命的な問題が。Pentium4 2.4GHzのマシンを使っているのに、CPUを常時70%くらい食ってくださるのだ。ということは、仕事中のBGMにするのなら、残り30%のCPUパワーだけで働けということだ。そんなムチャな!

というわけで、Yahoo!もあっさり没に。無駄なアニメが動いているわけでもなく、単にHTTPで低音質のストリーミングを再生してるだけ。なんで今どきこんなに重いアプリを作れるのか、説明してもらいたいものだ。

追記

おや? ブラウザを再起動したら、負荷がぐっと下がったぞ。ほんの2〜3%しか食わない。なんだったんだ。これなら使えるじゃん。

で、10曲再生すると、いったん中断しちゃうのねん……それじゃ、Blue Note Radioといっしょだ。なんでずっと垂れ流しにしてくれないかなぁ。


2005-08-21(日) [長年日記]

pictures

Kodak Photo Salon 銀座のKodak Photo Salonまで出かけて、オカダさんの個展「pictures」を見てきた。

どうもシロウトなものだから、フォトグラファというと「カメラを扱うのがうまい人」と考えがちなんだが、それってプログラマを「キーボードを速く打てる人」と言ってるようなもので、勘違いもいいところだと、いまさらながら認識した。彼らが操っているのはカメラではなく、光そのものなのだな。

今回の被写体は花、それも一輪だけクローズアップといったものが大半なので、構図の介入する余地が極めて少ない。おまけにほとんどがモノクロなので、結果的に光で勝負するしかないという、これはシロウト目にもかなりシビアな状況だとわかる。奇抜な構図で目くらましをかけたり、色で本質をごまかしたりできないわけで、さすがオカダさん、己に厳しい。

プロの手によって操られた「光」が、花びらの上で踊るさまをうまく表現する言葉が見つからないのだが(簡単に表現できたら写真の意味がない)、いろいろ発見があったし、とても楽しめたのは確か。一枚買いたいけど、今は人生で一番貧乏なんだよなぁorz

それはそれとして、何枚かの写真が正面でなく背面から撮影されていて、個人的にはこっちの方が好きだ気づいた。花って、芯よりもガクの方が色気があるように思う。これって、唇や目元よりもうなじが好きつってるようなものか?

『クリスタルサイレンス』を再発見する

Amazonで藤崎慎吾の『ハイドゥナン』を何度か「おすすめ」されていて、なんかハードSFらしいし、買おうかなぁ、でもオカルト色も混じっていそうで悩ましいし、第一値段が高すぎる……と躊躇している。そもそも、同じ作者のの『クリスタルサイレンス』は読んでいるはずなのに、内容はおろか印象も覚えていない。本当に読んだのかどうかも怪しいくらい、まったく覚えていないのである。そんなに印象の薄かった本の作者の新作に、食指が伸びないのはしょうがないわなぁ。

で、かみさんが不要本を外部倉庫(またの名をBookOff)に預けに行くというので、自分も不要本を漁っていたら、書庫の中からその『クリスタルサイレンス』を再発見してしまった。うーんこれは、もう一度読めというSFの神のお告げでしょうか。しょうがねぇ、読むか。

追記

『ハイドゥナン』の方は向井さんの書評を読んで、値段ほどの価値はなさそうだと思った。じゃあやめよう。文庫入りしたら買うかも知れん。でもせっかくだから、『クリスタルサイレンス』は読み返そうかな。向井さんもやっぱり内容を覚えていないというあたりがおかしい。インパクトの弱い人なのかね、藤崎慎吾。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

hyuki [「正面でなく背面から撮影されていて」のあたり、パラボラへの思いに通じるものがあると見た。]

ただただし [たしかにパラボラも背面からの眺めが好きです。 が、あれはトラスが複雑だったりするからなので、花とはちょっと違うかな…..]

N [先週、不要本を外部倉庫(またの名をBookOff)に持っていこうと不要本を漁っていたら、『クリスタルサイレンス』を再..]

オカダ [ありがとうございました! お元気そうな御様子、嬉しかったです。]


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