2005-06-30(木) [長年日記]
■ 言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか(2)
こんにちは、モヒカン族のただただしです。ぐへへへ(←自覚はあるらしい)。
こないだの記事では案の定、最後に入れた例え話に非難が集中しているが(と覚悟した程でもなかったな。相変わらずotsuneさんにはチクチクいじめられているけど)、いいじゃん! それでも例え話が好きなんだ!(ガリレオ・ガリレイの声で)。ま、あの例え話はその直後の「技術の応用にはもっと頭を使って……」の前振りに過ぎないのだから、あそこで瞬間湯沸かし器のスイッチが入っちゃうような人は、見当違いの反応を書く前に、もうちょっと落ち着いて文章を読む習慣をつけた方がいいよ、うん。
あと、あれをマナー論だと認識している人が多かったが、元の文には「マナー」という言葉も「常識」という言葉も含まれていない。注意して排除したからだ。あれを「マナー」と言ってしまうと、「マナーや常識は時代とともに変化するものだ」という反論が成立してしまう。あれは、技術を使うときは自分の利益だけを考えるのではなく、「幸せの総量が最大になるように」考えて行動すべしという、普遍的な原則の提示だと考えて欲しい。
つまり、3つのセクションでそれぞれ以下の弊害を例示して、リンクのないTrackBackが幸せの総量を減らす方向に働くことを示したのだ:
- 有用な情報を受け取る読者の数が減ってしまう
- 情報ハブのページランクが上がらない
- 受信者が無用なTrackBackを削除しなければならなくなる
あくまで「原則」だから、レアなケースでは言及リンクが不必要になるという反証をあげてもあまり意味がない。原則から外れた事例というのはどんな場合にもあるからだ(以前お返しTrackBackの記事でFriday5の例をあげた)。重要なのは、そのTrackBackがより多くの人にとってメリットになるように頭を使おう、受信者のデメリットになるようなTrackBackを送るのはよそう、という点だ。キーワードでぐぐって、見つかったウェブログにかたっぱしからTrackBackを送るつけるような、頭の悪い利用はもうやめようよ、そういう提言なのである。
追記
この記事のはてなブックマークでotsuneさんが『「モヒカン族」は説明なしで使うジャーゴンになったか!?』とコメントをつけていたけど、すでにぐぐると2番目に出てくるし、いいんじゃないの(笑)。だからと言って、tagに「モヒカン族」と入れるのはどうかと思いますが、tsupoさん。あと、まだはてなキーワードになってないのもよろしくない。誰か書くべし。
追記2
そう言えば、マイぷれすのすばやい対応にはちょっと笑った&感心した。どうせなら選択性じゃなくて、はてなみたいに一律受け付けないようにすべきだと、モヒカン的には考えますが。
このリクエストをしたユーザはたぶんこの人なんだけど、肝心のTrackBackをこの日記に打てなかったとのことで、心苦しい。こんな例は初めてなので、マイぷれす側の実装が特殊なんじゃないかと想像するが、どうだろう。
それはそれとして、一連の記事で理論武装(笑)はできたので、tDiaryでも言及リンクチェックをするフィルタの開発にとりかかろうと思う。もっとも、以前書いたようなタイムアウトの問題や、TrackBack元URLとして(いたずらで)巨大なファイルを指定されたらどうするとか、安全なシステムにするには考えなきゃいけないことは多い。ちなみに、実験台には第一tDiary.Netのみなさんになっていただく予定です;-)
■ tDiary: ツッコミspam対策
supercub.netの方に、aタグ抜きのURLじか打ちツッコミspamがきて、かなり大規模にやられてしまった。不覚。
そこで、樂水開発日記にあった「httpの数」を閾値にするフィルタを導入。これは賢いね! 正規表現なんかをちょっと整理して、閾値は「5」に、こんな感じ:
return false if comment.body.scan( %r|https?://| ).size > 5
第一tDiary.Netなどにも一括して導入した。閾値はもっと減らしてもいいかも知れないけど、まぁスタートとしてはこんな感じで。
2005-06-29(水) [長年日記]
■ 前田建設ファンタジー営業部 PROJECT03 グランツーリスモ4編
キター。
今回はゲームネタということで、(ゲームをやらないおれ的には)前のプロジェクトみたいにネタに対する思い入れがない。けどまぁ、楽しみである。
#どうせゲームネタをやるなら、QuakeやHalfLifeの世界を作ってくんないかなぁ(ボソ)。
■ Hiki 0.8.0 リリース!
……ということなので、うちのWikiFarmをさっそくupdate。sf.jpのanon cvsは、反映が早くていいわねぇ。
あと、独自ドメインの公式サイトも(リニューアル?)オープンしたようだ。こんなドメインとってたんだね。知らんかったよ。→http://hikiwiki.org/
2005-06-28(火) [長年日記]
■ 言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか
昨日はなんだか、言及リンクのないTrackBackを受けまくったので、ちょっと時間もあることだし、ちゃんとまとめてみることにした。
言及リンクをしないサイト管理人は読者を大切にしていない
まず、下の図を参照して欲しい。左側のサイトAが、右のサイトBに対して言及リンクなしでTrackBackを送った状態を図にしたものである。

TrackBackは逆リンクを生成するので、「A→B」のTrackBackは、「B→A」のリンクを生成する。サイトAに言及リンクはないので、「A→B」のリンクはない。結果、サイトBの「読者」はサイトAの記事を読めるが、サイトAの読者は(関連しているはずの)サイトBの記事を読めない。
この場合、アクションを起こしたのはサイトAの管理人だけなので、管理人Aの行為がどういうことか考えてみよう。Aの行為は、サイトBの読者という「新規顧客」の呼び込みには成功しているが、「既存顧客」に対する新しいリンクの提供を怠っている。Aの読者は怒ってしかるべき、ひどい仕打ちである。
まぁ、そんな商売みたいなことを言わないまでも、このリンク関係で幸せになるのは、サイトBの読者β人だけである。もし言及リンクをしていれば、さらにサイトAの読者α人も幸せになれる。「β」だけより、「α+β」の方が良いのは言うまでもないであろう。言及リンクをしないサイトAの管理人は怠慢だし、サイトAの読者は不幸である。
これに対して、「サイトAの管理人は、サイトBを(自サイトの読者にとって)無価値と判断したからリンクはしなかったのだ」という主張がある。この点についての倫理的な問題は後述する。
ハブをハブ足りえる存在にするのは言及リンクの存在
さて、たとえ言及リンクがなくても、十分な数のTrackBackを集めたサイトは、情報のハブの役目を果たすから良いのである、という主張を見たことがある。次の図のような場合であろう。

サイトBはよほどよい記事を書いたのであろう、たくさんのサイトAnから(言及リンクのない)TrackBackを受けている。たしかに、構造的には、サイトBは「ハブ」になっている。読者がサイトBにたどり着ければ、そこからたくさんの関連記事を読むことができる。
「たどり着ければ」? そう、問題はここにある。出て行くリンクばかりで入ってくるリンクがないので、この「ハブ」のページランクは上がらない。つまり、検索サイトでひっかからないのである。検索されないサイトは存在しないも同じことだ。さらに、関連するはずのサイトAnに読者がたどり着いても、ハブへのリンクがないので、他のAnを読むこともかなわない。これでは意味がない。
もし、すべてのサイトAnが言及リンクをしていれば、サイトBへ流入するリンクは増え、ページランクが上昇、検索上位に出てくるようになって、晴れてハブの役目を果たすことになる。言及リンクがなければ、ハブはハブ足りえないのである。
言及リンクをしないTrackBackはspamと同じ
こんな主張も見受けられる。自分のサイトに来て記事を読んでもらいたいと思ったからTrackBackしたのだ。サイトBの記事に価値があるかどうかには興味がない。サイトBはTrackBackを受け付けている以上、黙って受け入れればいいのである。いやならTrackBackを受け付けなくするか、不要なTrackBackは削除すればいいではないか(たとえばここに類似の意見)。
これとよく似たロジックを見たことがないだろうか。「うちのサイトに来て商品を買って欲しいと思ったからメールしたのだ」「メールを受け付けているのだから、黙って受け取ればいいではないか」「不要なら削除してくれてかまわない」……そう、スパマーの論理(屁理屈?)である。
スパマーが悪であることに、いまどき異論を唱える人は少ないだろう。ならば、同じロジックで無差別に打ちまくられたTrackBackもまた、悪ではないだろうか。少なくともサイトB管理人に対し、有用なTrackBackかどうかを判断し、削除するという手間を要求する時点で、サイトA管理人はスパマーと同類である。
もちろん、「じゃあリンクすればいいのかよ」とばかりに、単にサイトAにBへのリンクを追加しただけでは、この屁理屈に皮が一枚加わるだけである。記事中できちんと「言及」し、密接に関連するかどうか吟味した上でTrackBackする。この過程があるかどうかで、(サイトB管理人を含む)読者にとって価値のあるリンクが生まれるかどうかが決まる。言及リンクをすることで、TrackBack先を吟味するチャンスが生まれるのだ。TrackBackには、そういう熟考の成果が含まれて欲しいものである。
単なるアクセス数アップの手段として、独りよがりの屁理屈で送りつけられるTrackBackは、TrackBackの技術的な上っ面だけを見た、底の浅い利用例である。原子力という技術を使って原爆作ったっていいじゃん……というのと同レベルだ。技術の応用にはもっと頭を使って、結果をじっくり想像してもらわないと。
◆ 兎澱素刈 [>言及リンクの必要性には「読者の」メリットをあげている 読んでいて、後付にしか思えまないんですが? 「TBSPAM多..]
◆ ただただし [>読んでいて、後付にしか思えまないんですが? 勝手にそう読み取るのはあなたの自由ですが、私にそんな意図はないし、そも..]
◆ KEN [言及のないトラックバック云々には、「コメント欄」のBBS(掲示板)化が関わっているように思いました。]
◆ 初心者 [読者のためを思うのなら、 言及リンクのないTrackBackはspamと同じなどと決め付けず、 その内容に応じて削除..]
◆ ただただし [↑2年半も前の記事だってことに気づいて欲しいなぁ。今や「言及なしTrackBackはspamか否か」なんて時期はとっ..]
◆ 初心者 [ありゃ。2年分のコメントももう古いのか。KYでごめんよ。 僕の場合、記事にトラックバックが付くのが 少ない時なら月に..]
Before...
◆ TrackBack [http://taka.no32.tk/diary/20050704.html#p02 32nd diary [Di..]
◆ TrackBack [http://pon-s.tea-nifty.com/blog/2005/07/happy_trackback.ht..]
◆ TrackBack [http://www.mypress.jp/v2_writers/reiko_kato/story/?story_i..]
◆ Reiko Kato [今回はちゃんとトラックバックが受け入れられたようですね。ご心配をおかけしました。]
◆ ただただし [安心しました:-)]
◆ TrackBack [http://memo.officebrook.net/20050722.html#p01 めも [tDiary] ..]