2003-04-10(木) [長年日記]
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最果ての銀河船団(上・下)
(ネタバレ注意)
積ん読消化。ヴィンジはあんまり好きじゃないんだけど、表紙につられてしまった(鶴田謙二には弱い)。予想に反してけっこう面白かったけど、やっぱり長すぎる。オジサンはもう、こんなに長いの読めないデスヨ。
といいつつ、異星人側の描写が「超訳」になってたり、大量微小コンピュータのネットワークとか、長いだけに面白いネタが多かったのが楽しめた要因か。とくに最後に集中化解除を拒否する人が出るというのは、あるかも知れないなぁ、と思った。例えば毎日コンスタントにコードを1000行書ける能力を与えられて、何年もしてから奪われることになったら、そりゃぁかなりヤだろう。ってそういう話じゃない気もするけど(笑)。
2003-04-09(水) [長年日記]
■ mobileimap(2)
ご指摘のように、mod_proxyの実体はmod_proxy.soではなくlibproxy.soであった。httpd.confにもちゃんとそう書いてあるんだから読めばわかったのだが、この件を追求すると「歴史」の世界に足を踏み入れることになりそうなのでやめておこう。
で、これでreverse proxyを使う準備ができたわけだ。既存のWebサーバの特定のディレクトリ(仮にsecretとする)をmobileimap用に割り当てるとしたら、こんな記述をhttpd.confに入れておく。
ProxyPass /secret/ http://localhost:8143/secret/ ProxyPassReverse /secret/ http://localhost:8143/secret/
ProxyPassReverseは今回はたぶん不要。もちろんLoadModuleやAddModuleであらかじめmod_proxyを生かしておく必要はある。うちの場合はVirtualHostを使っているので、上の記述は<VirtualHost *>〜</VirtualHost>の中に入れた。
で、mobileimapはこんな感じに起動しておく。
% mobileimap -d -a LOGIN -x secret/
これで、特別なポートを指定することなく、普通に自分ちのWebサーバの/secret/にアクセスすればメールが読める。mobileimapがサポートしていない様々なアクセスコントロールも、Apacheにさせることが可能だ(たぶん)。今朝、feelH"からのアクセスにも成功。うーん、これはAirH"が欲しくなるなぁ……。
ところでうちのJ90、H"のくせに「DoCoMo/1.0/P209is/c10」を名乗ってるんですが……。
■ Re: SDRの価格に関する考察
最後の番竜、どこで読んだか忘れたけど、すでに個人の予約が入っているそうで、200万円くらいなら買う人がいるのは間違いない。製品的魅力で言えばSDR-4X IIの方が上だろうから、たとえ500万円でも売れるだろう。で、高くてもいいからまず売り出して、徐々に普及価格帯まで下げていくというのは新しい商品展開の基本なので、これはこれでアリだと思う。
ただSONYの商品って、トランジスタラジオやウォークマン、VAIOのように、すでに家庭に入っているジャンルのものに手頃な価格と独特な付加価値をつけて市場を拡大させることによって成功したものが多い。しかしロボットに関しては先駆者だ。自分で市場を作らないといけないわけで、ビジネスモデル構築の難易度はコンパクトディスクの時の比ではないだろう。それはSONYもわかっているはず。だからこそ、いきなり数10万円で価格破壊をして、自分の首を締めることはないんじゃないか。
あと、AIBOとは大きさも構造も違うので、部品の共通化はかなり難しいと思う。いや、OPEN-Rはそれを視野に入れて作ったはずだけど、ことハードウェアに関して言えば、AIBOとSDRの手足が交換できるようになっているとは思えない。いや、それはそれで面白いけど(笑)。
■ 誰かがWikiについて調べているようだ
それもかなり徹底的に……ということが今日のリンク元から想像できて面白い。得るものはあっただろうか?
2003-04-08(火) [長年日記]
■ ROBODEX2003(3)
そういえば忘れていたけど、森山さんがPC Watchに書いた記事(1)、(2)。これをROBODEX終了後の月曜夜にメール配信するImpressの配慮のなさはなんとかならんか。ROBODEXは予習なしで初日に行くのもいいけど、こういう記事を読んでから行けばツボを外さないで楽しい体験ができるのに(でも週末はゲロ混みだけど)。
SDR-4X IIの「市販間近っぽさ」は確かに感じた。ステーションについた液晶ディスプレイを見ながら、かみさんと「売る気だね」と話していたものだ(ハイ、今年も夫婦で行きました……)。SONY製ながら、欲しいと思わせる機械である。でもなぁ、高級乗用車並みの金を投じて、1年後に壊れたら泣けるよねぇ……。
もちろん、「ASIMO欲しさ」はSDRの比ではないが。そうそう、今日は会場で買ってきた「ASIMO傘」を使えそうな天気ですよ!! ひゃっほう。
■ Be Silent
イーレッツのファンレスサーバ。いくらチビマシンが好きとは言え、Eden 667MHzで10万は高すぎる。NIC×2とか、ファンレスとか、メリットも大きいけど。Pentium-Mでこういうマシン、作ってくれないかなぁ。
■ mobileimap
高林さんが作った携帯用Webメーラ。やっぱなー、こういうのはCGIで作るのは無理があるから、こうやって独立したサーバになってる方がいいわなぁ。
職場の個人IMAPサーバで動かそうとしたら、IMAPのプロトコルレベルでエラーが出てうまくいかず。これはたぶん、Courierが古いせいだ。まぁいいや、会社で動かしてもしゃーないし。
自宅のAsumiではRubyが1.6.5のせいで動かなかったが、1.6.8のtime.rbとuriを無理やりねじ込んで動作させる(つーかはやく1.6.8にすれ)。高林プロダクツは手軽に動かせる勘どころが、いつもきっちり決まっていて、気持ちがいい。電話番号の識別がちょっと甘かったので、ML参加への挨拶代わりにパッチを投げておく。
さて、このままポートを開けてもいいけど(SJISで素直なHTMLだし、たぶんfeelH"端末でも読めるだろう)、できればWWWアクセスはすべて80番で受けるようにして、mobileimapへはreverse proxy経由にしたいなぁ。Apache単体でもmod_proxyでできるのか。やってみるかな。
……と思ったら、mod_proxy.soが入ってない!?
% ls /usr/lib/apache/mod_proxy* zsh: no matches found: /usr/lib/apache/mod_proxy*
■ KoBit
自分が欲しかったのはWikiFarmEngineだ、とわかったので、KoBitさんはそっちの方向に進んでみてこらうことにした。まぁ、実験プロジェクトだからこの先どう転ぶかわからんけど。
いちおう、トップページから任意のWikiを作成できるようにしたバージョンを、自作サーバ上で動かしてみた(TheKobit)。ためしにいくつかのコンテンツをツッコんでみた。相変わらずWikiEngineとしての基本機能は×なままだが、こういうのが欲しいんだよ、うん。
……なんでこんなことをしてるかっちゅーと、外がすごい風雨で、「Asimo傘が使える!(喜)」どころか、「Asimo傘が壊れちゃう!(悲)」になりそうだからである。早く帰ってProjectX見ないといけないんだが。
◆ koyasu [SDR は高級自動車並の値段になるのでしょうか? AIBO の値段と比べると高すぎる気がします.個人的には高くても3..]
◆ ただただし [その金額ではまず出せないと思います。現時点では、ともに一桁違う金額が言われていますね]
◆ たけうち [いわゆるWikiFarm的な使い方だけでなく、個人が目的の明確化のために気軽に複数のWikiを起こせるというのはいい..]
◆ kog [うちのFreeBSDだと、libproxy.soってファイル名みたいです。apache1.3.27です。はずしてたら..]
◆ ただただし [いや、あたりです。 というか、まさに今、同じ回答に自力でたどり着きました(^^;]
◆ きた [むむー,なんかオレが読みたい本って大抵たださんが持ってるんじゃなかろうか,という気がしてきた…]
◆ ただただし [でもおれ、スタトレは読まないよ]