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ただのにっき


2007-02-13(火) [長年日記]

時の眼―タイム・オデッセイ (海外SFノヴェルズ)(アーサー・C. クラーク/スティーヴン バクスター/Arthur C. Clarke/Stephen Baxter/中村 融)

出だしがかったるいことは以前書いたが、さすがに中盤になると少し物語が動き始め、登場人物が勢ぞろいする。と同時に、終盤のクライマックスに何をやる気なのか丸わかりになってしまうという、ありがたくて涙が出る展開に。どっちが勝つかまであからさまにわかるんだから、これ以上読む必要ないじゃん!

登場人物の顔ぶれを見て、なんかどこかで読んだことがあるような……と思ったが、『リバーワールド』から面白い部分を削除するとこんな感じか? せっかく歴史上の大人物たちが揃って登場するのに、視点が数人の現代人からほとんど動かないから、なんだか醒めた描写ばかりが続いてちっとも盛り上がらない。

で、しまいには、第二部に続く謎を放り出してオシマイ。物語的にちゃんと締めようとか、そういう意図がまったく感じられない。だったら別々じゃなくて、1冊の上下巻として出せばいいのに。

というわけで、駄作。読む価値なし。

もっとも、訳者あとがきによれば、続編は「近未来を舞台にした工学系ハードSF」だそうで、それはそれで読みたいよなぁとか思ってしまう、弱いおれ。でもなんとなく、裏切られそうな気がビンビンするけどな。

Tags: book

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