2007-02-05(月) [長年日記]
■ やっぱおれ、クラークは合わないわ。
BS2で『2001年宇宙の旅』をやっている。何度も観ているけど、色彩とか光の扱いがすばらしくて、ついつい観てしまうな。傑作だ(HALが死ぬあたりまでは)。
ところで、モノリスが登場するシーンで流れる不気味なコーラスを聞きながら:
妻: ほら、共鳴してるよ
俺: モノリスを作ったのはケロン人だったのか!
2001年といえば今、「2001年の直角編」と銘打ったクラーク&バクスターの『 時の眼』を読み始めたところなんだが、これがもー、ちっとも面白くねぇの。人類発祥から21世紀までの複数の時代がモザイクのように入り乱れる異常な事態……という出だし、それだけ聞くと実に面白そうなんだが、テンポは悪いわ、説明は長くてクドいわ、おまえは話を進める気があるのかと。
そもそもクラークって作家は、小説はすごく下手だと思うんだけど(小説以外のところに価値のある人なわけで)、今回はバクスターとの共作ということでちょっと期待してしまったのが間違いだったか。まだ読み始めたばかりだから、駄作と判断するには早いけど。つーか、クラークがどのパートを書いているのかわからんけど。
だいたい、表紙の二人の名前の大きさが、あまりに違っていて失礼な話である。そりゃクラークの名前で売りたいのはわかるけどさ。原書では同じ大きさなのに。
関連する日記: 2007-02-13(火)
クラークも書いているんですか?
『タイム・シップ』みたいにバクスターひとりに書かせれば傑作になったはず!
執筆してないのにこんなに大きく名前が載ってたら詐欺だと思うけど(笑)、少なくとも出だしはクラーク臭がぷんぷんしますねぇ。
そういえば『タイム・シップ』を買いそびれていたのを思い出しましたよ。あとで買おう。