2006-01-20(金) [長年日記]
■ 大自然の脅威は(小規模なら)ちょっと楽しい(かも)
夕べ、うつらうつらしながら巡回してたら(←寝ろよ)、ファイバーオプティクスEXPOのレポートで目が覚めた。
夏になるとクマゼミがドロップケーブルに産卵管を差し込んで産卵することがあるという。産卵管が光ファイバの心線に突き刺さってしまうと、光ファイバが断線する可能性がある。
マジ!? クマゼミすげー!
ググってみると、実際に被害にあった人の日記なんかもぼちぼち見つかるが、件数はそんなに多くない。それほどメジャーな事象ではないのかな。しかし、このいかにも「何か刺してください」といわんばかりの溝がいけないんじゃないのかね、と思ったら、三菱電線がもっと本質的っぽい解決策(PDF)を出していた。こっちの方が効果ありそう。しかし、溝自体をなくすわけにはいかんのか。不思議だ。
もうちょっと探すと被害の様子(PDF)なんかもあって、ちょいグロ。これって孵化するのかな。光ケーブルからセミの幼虫が出てくるところなんて、見てみたいもんだよなー。クマゼミの生息域は北上・東進しているらしいので、我が家のケーブルにもいつか産みつけられちゃうかも!
とは言ったものの、この程度の被害なら逆にSF心を刺激されて、ちょっと楽しい気分になってしまうのも確か。人命にかかわらない程度なら、こういうのもたまにはいいよな(実際に被害に遭ったらぎゃーぎゃー言うと思うが)。
クマゼミだけでなく、コウモリ蛾の幼虫、台湾リスなども通信ケーブルをかじります。この手の障害は食害と呼ばれていますが、小動物の食害対策として通信ケーブルの被覆にカプサイシンを入れたケーブルもあります。
カプサイシン! それもまたすごい対策ですなー。
でも、かじられるくらいはあまり驚かないというか。昔から電線はネズミにかじられてきたわけだし。やっぱ「産卵」には独特な雰囲気が。
http://news.local-group.jp/editor/?date=20060120#p02
この街の空にも星は瞬く
セミは光ファイバーに卵を産む
私も目が覚めました。マジですか。ところで、宮崎県木城町のファイバー敷設では、まさにセミ対策のために溝がない光ケーブルを使ったみたいです。