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ただのにっき


2016-02-20(土) [長年日記]

火星の人(アンディ ウィアー)

病気療養中は、解熱剤のおかげで平熱でもわりと延々と寝てしまうので、あまりまとまった本とか読めないんだけど、さすがに寝るにも飽きてきたので読書をすることに。せっかく休んでるんだから少しでも積読を消化しておこう。かみさんと映画を観に行く予定だったけど寝込んでいるからそれもキャンセルだし、ということで原作に手を出す。

すでに評価の定まってる傑作だし、あんまり書くことはないかなー。主人公の手記が、文中では「ログ」と書かれているように日誌の体裁なんだけど、ジョークにあふれていて感情表現豊かなのでどっちかというと「日記」のニュアンスが強いのが面白みなんだよな。ときどき読者のことを意識して「ですます」調で言い訳じみたことを書くあたり「Web日記」ぽさすらある*1。宇宙飛行士が主人公のSFでこういうスタイルのものは、わりと日誌的に淡々と書かれることが多い印象なんだけど、そうじゃないのがこの作品を傑作たらしめている気がする。

あと面白いなぁと思ったのが、ソフトウェアの活躍するシーンがかなり多いこと。この手のSFでこの傾向はかなり現代的な良い描写だと思う。本作では活躍の場面はなかったけど、実際スピリットのときにはプログラマが仕込んだバックドアによってプロジェクトが継続できたなんて事例もあるわけで、本作にあるようなパスファインダーやローバーのハッキングによるファーム書き換えにはかなりリアリティがある。

もとはWeb小説であまり先のことを考えずに書かれたということだけど、ここまで次から次へとトラブルを発生させつつ、ちゃんと回収しながらハッピーエンドに持っていくストーリーテリング能力の高さには舌を巻く。他の作品も読んでみたいものだ。

Tags: book

*1 これは翻訳が上手いのかも知れない。

関連する日記: 2016-02-21(日)

2016-02-15(月) [長年日記]

インフルエンザだと思ったら肺炎だった

(いちおう)インフルエンザだと診断されて、イナビル吸引して大人しく寝ていたのだが、ちっとも熱が下がらない(症状が軽かったので解熱剤は処方されてない)。タミフル飲んでるかみさんはどんどん元気になるのに、こっちは熱があって咳が止まらない。イナビルは発熱期間を2~5日に短縮するという効能らしいが、もう今日で6日目に突入だ。おかしい。別の病気なんじゃないか、これ?

というわけで、ふたたび病院へ。出かける支度をしながら熱を測ったらなぜか一気に平熱まで下がってどんだけ病院行きたくないんだと思ったが、心を鬼にして(?)行くのである。で、念のためもういちどインフルエンザの検査をしたところ本当に陰性で、血液検査と胸部CT、ついでに眼科も受けておけなんて流れになる。一気に大事になってきた。

けっきょく肺にみごとな影が写っていて「たださん、これ肺炎だよ」「がーん、マジっすか」みたいな会話があり、その場で抗生剤の点滴を受けて帰ってきた。追加で最低一週間の自宅療養である。入院しなくていいんですかと聞いたら、いまの時期の病院はインフルエンザウィルスがウヨウヨしていてかえって危ないから家にいた方がいいとのこと。なるほど、そういえばおれはまだインフルにかかってない人なんだった。

前回の診察で肺炎を疑えっつーのは無茶な話だからしかたがないけど、まさかこんな絶妙なタイミングで肺炎になるとはなぁ。免疫が低下するきっかけになるようなハードワークもなかったし、なにが原因なのかさっぱりだ。とりあえず一週間分の抗生剤と(今回はさすがに)解熱剤を処方してもらって、あとはもう、ひたすら安静にしてるしかない。予定外の長期休暇になってしまった。

↓ずっといっしょに寝ていられて嬉しい猫

[写真]ずーっとくっついて寝ているグスタフ

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

もりわき [肺炎はしんどいので、お大事にしてください]

ぬれもち [タイトル見て肝を冷やしました。もう一度病院へ行って良かったですね。何卒ご自愛ください。]

ただただし [ありがとうございます〜 今日の時点では社会復帰してます。完治はしてないけど。 経験者のみなさんが揃って肺炎は怖い..]


2016-02-10(水) [長年日記]

インフルエンザにかかった

日曜にかみさんが発症したので、伝染るとしたら火曜から水曜だろうなーと思って、昨日はしばらく休んでも困らない程度に仕事をこなして準備万端(?)整えて帰宅したら、夜になって案の定発熱したので翌朝すぐ病院へ。発症から24時間以内だと検査にひっかからない可能性が高いけど、今日を逃すと明日は休診日なのでなぁ。

で、やっぱり検査では陰性だったんだけど、家族に患者がいて熱もあって咳が出るという情況証拠的にはまちがないなくインフルエンザでしょうということでイナビルを処方してもらった。思い返せば7年前、これどうみてもインフルエンザでしょう、という状況でタミフルを処方してもらえなかったけど、今回は出たぜ。

[写真]イナビル一回分

タミフルを処方されたかみさんは飲んですぐに熱も下がってかなり元気になったので、おれもそういう期待をこめて吸引。イナビルって一回吸うだけで終わりなんだねぇ。医学の進歩すごい。かっこいい吸引器で有名なリレンザじゃなかったのはちょっと残念だけど。あとはベッドでうんうんいいながら寝てるだけである。

そういえばかみさんが備蓄食料をあさっていたら、なんと桃缶を発掘してきたのでありがたく食べた。これ親父の葬儀のときにもらったヤツだなぁ。桃缶なんて食べるの何十年ぶりだろう。

[写真]桃の缶詰

関連する日記: 2016-02-15(月)

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