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ただのにっき


2015-01-08(木) [長年日記]

パトライトをコントロールするgemを書いた

職場の隣のグループがネットワーク接続型のパトライト(たぶんこれ)を買ってもらっていいなーと思ったのでRubyからいじれるライブラリを書いた(もちろんgemも)。なお、Webサイトを探しまわったけど取扱説明書のダウンロードリンクが見つからなかったものの*1、ググったらすぐみつかった(PDF)のでこれを使っている。

こんな感じで使える(赤色ランプを点灯して10秒後に消す):

require 'net/pns'
Net::PNS.new(ADDRESS_OF_PATLITE, 10000) do |patlite|
   patlite.light({red: :on})
   sleep(10)
   patlite.clear
end

「最新型らしいし、いまどきはRESTful Web APIくらいあるんだろ」と思ったらぜんぜんそんなことなくて、SNMPはまぁこの手の製品の本来の用途なので当然として、あとはTCP/UDPソケットを使った独自プロトコルと、rsh(!?)の口しかないの*2。しかもセキュリティないし。そういうもんなのかね。とりあえず一番高機能そうなPNSコマンドというプロトコルを実装した。

しかしまぁ、ネットワークの先に操作可能な「モノ」があるのは楽しいな。IoTのエンジニアリング的な愉しみはやっぱこれに尽きるだろう(という意味でもうちょっとセキュアになって欲しいものだけど)。

Tags: ruby iot

*1 認証(?)先のページにあるっぽいけど。

*2 Debianでrshコマンドを打ったら存在したものの実体はsshコマンドのsymlinkで、実際はrsh-clientパッケージをインストールしないと動かなかった。


2015-01-06(火) [長年日記]

ラブスター博士の最後の発見 (創元SF文庫)(アンドリ・S・マグナソン)

また本が好き!の献本に当ってしまった。どういうことだ。胃腸炎がおおむね癒えてからベッドで読んだ。まぁまぁ楽しく読み終えたのだが「え、これの書評を書くの?」と我に返って少し慌てた。ネタバレ抜きで書くの、難しそう……(というか難しいので気にせず書く)。

ラブスターと名乗る人物が、生物間で行われている微細な通信の秘密を発見して全人類のあらゆる通信技術を牛耳るところから物語は始まる。文体は寓話調で、SFを読みつけている人ならラファティっぽいといえばわかるだろう。もっともラファティほど調子はずれではなく、ちゃんと筋の通った話が進む。

ラブスターはその後も、遺体をロケットで打上げで流れ星にするサービスを始めて全人類の死を手にし、さらには最適な相性を持つカップルを見つけ出す計算式を発見して愛をも手中に収める。そして次なる一手は……とまぁ、けっして尊大でも強欲でもない特定の人物があらゆるものを手に入れてしまった世界、本人の意にならないさまざまな要因で(予想どおり)この世はディストピアに向かってまっしぐら。

そんなわりと暗めなトーンになる後半の方がおもしろみがあって、けっこうクスクス笑いながら読んでしまった。神は一人しかいないから独占によってサービスが低下しているという告発とか*1、人喰いミッキーマウスとか。変容した世界のぶっ飛び方が、リアリティがまったくないのに妙に迫真でそのギャップが楽しい。

最終的にはちょっとした「ハック」でこの完璧な世界が幕を下ろすのだけど、ややあっけなさすぎるかな。寓話調でこのオチだと、説教臭すぎる感じがあるね。まぁ「おとぎ話」としてはなかなかおもしろかった。SFって紹介されてるけどSFではないよな。ファンタジー。

Tags: book

*1 この程度のことはたいしてオリジナリティなさそうだけど、これを主張するマーケッターの口調なんかも含めて面白い。


2015-01-05(月) [長年日記]

仕事始めだが休み

[写真]ベッドの中でくつろぐグスタフ 大晦日の夜にかみさんが胃腸の不調を訴えて倒れ、そのほぼ24時間後に自分にも同じ症状があらわれて「あー、こりゃウィルス性の胃腸炎だよ」。家族間での感染はしょうがないが、人間が2人しかいない家で2人とも寝込んでいるという状況で正月へ突入である。まぁ特効薬とかないもんだし、重篤にでもならないかぎり病院行くだけムダだから、脱水症状にならないように気をつけて寝ているしかない。自家製のスポーツドリンクを飲みながらひたすらベッドとトイレを往復する。

1日早く罹患したかみさんの方が早くに快方に向かったので、かゆを作ってもらったりしたものの、さすがに仕事始めと同時に出社するのはムリっぽいので1日休みに。2、3日ものを口にしないと、まったく体力なくなるなぁ。歩くのもしんどい。グスタフを抱っこしたらあまりの重さに愕然としたりして。まぁグスタフは健康なときでも愕然とするほど重いけどな。

そんなグスタフは(ドーラも)、人間が一日中ベッドにいるもんだから、これ幸いといっしょに布団に潜り込んで、日がな一日惰眠を貪っていた。今日もおれが半身をベッドに入れて読書をしていたら、両足の間に入り込んでこの寝姿である*1。のんきなもんだねぇ。まぁ一緒に寝てもらってるこっちも暖かくていいんだけど。

それにしても休み中にコードを書こうとか、片付けをしようとか、映画を観ようとか目論んでいたのに、恒例の初詣も含めなんもできんかった。どうしよう。

あと体重測ったら2kg減ってた。そんなもんか。

Tags: gustav

*1 わかりにくいが、おれの股間に頭をつっこんで仰向けになり、両手両足をびろーんと伸ばしている。


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