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ただのにっき


2014-06-03(火) [長年日記]

BOOKSCANに送る本の冊数を計算するアプリを作った

ひさびさにサンデープログラミング。

毎月BOOKSCANに送る本を選ぶときに、BOOKSCANの「冊数」(350ページまでが1冊、あとは+200ページごとに+1冊)を計算するのがつくづく面倒くさくなったので、計算してくれる簡単なWebアプリを作った。候補になってる本のISBNをバババっと入れていくと、一箱に収まるかどうかを計算してくれる。とりあえず自分の役に立てばいいのでライトプラン専用、デザインも最小限*1。本の題名はAmazonへリンクになっているので、一箱分が埋まったらそのまま注文してしまえば良い。

[スクリーンショット]BOOKSCAN Premium Optimizerの画面

なお、一箱分を超えると二箱目に突入するが、以降は一箱目がもっともお得になるように遺伝的アルゴリズムを使って最適なセットを計算する(えっ、この人なに言ってるの……?)。なお「お得」の意味は「一箱に入るトータルのページ数を最大化する」ということである。三箱目以降も同様*2

例によってソースはGitHubで

Tags: ebook ruby

*1 あんまり真面目に作ってないのでDoS攻撃等には脆弱です。

*2 ナップサック問題の一種なので、そもそもこんなことをしなくても厳密解が得られるはずである。


2014-06-01(日) [長年日記]

GitHub Kaigiへ行ってきた

[写真]名札とOctcatステッカー。Kaigiのステッカー、やっぱりキャラクタものは日本でデザインすべきだよなと思う。かわいい。

GitHub Kaigiの開催案内をTwitterで見かけてなんの気なしに申し込んだら、その後あっという間に300席がうまって、その後500人へ拡大してもなおキャンセル待ちがあったとか。東京のエンジニアの勉強欲は異常や。いつものようにRubyist時間に到着したらもうすっかり席が埋まっていて、最後方入り口近くの椅子をなんとか確保*1。会場になったサイバーエージェントのセミナールームには何度か行っているけど、こんなに人が詰まっているのを見たのは初めてだ。

最初は「GitHub実践入門 ─ Pull Request による開発の変革」だったのだけど、のっけから「あれれれれ?」って感じだった。GitHubでもたらされたとされている「変革」が、どれも(GitHub登場前からの)ごく当たり前のプラクティスに見えたからだ。おかしな変数名に対してレビューアが対案を提示するなんて、あたりまえじゃないか。もし以前はそれがあたりまえでない世界に住んでいたのだとしたら、その職場の文化か、先輩プログラマが悪い。GitHubの導入で結果的に改善されたのは良かったけど、GitHubを導入しないと解決しない問題ではないよなぁ。

他のプレゼンでもちょくちょく感じたけど、その変革がGitHubによってもたらされたのか、そうでないのかがちゃんと分析できてない話が少なくなかったと思う*2。個人的な考えでは、GitHubがもたらしたのはスピードアップによる効率化が基本で、その「量的な変化」がどこかで「質的な変化」をもたらすのがポイントだ。もともと質に問題があった開発プロセスがGitHubによって改善したように見えるのは、本当にGitHub関係してるかどうか気にしたほうがいいんじゃないか。一方、CIサービスやデプロイツールと自動的に連携するような最近の流れは、量のフェーズを抜きにいきなり質の変化をもたらしてる気がする。これはわくわくするし「いいぞもっとやれ」と思う。

閑話休題。続く「はてなブログチームの開発フローとGitHub」は、そのあとにあったGitHub社でのリモートワークの話と比較すると面白い。GitHub社の話は示唆に富んでいたものの基本的にはよその惑星の話っぽかったが(笑)、はてな社の話は「Issueだけではプロジェクトの状況を把握できないマネージャ」が登場したりして現実の会社によくある事例だった。次の一歩を踏み出すのにいい目標だと思う。

そして「GitHubで雑誌・書籍を作る」が今日の(個人的)キーノート。面白かったねー。「ソフトウェアを作るように雑誌や書籍を作る」という手法、やはりこれからの主流になって欲しい。というかならないと日本の出版会はダメになってしまうと思う。ただ、プライベートリポジトリは著者の持ち出しというのは「Oh...」という感じだった。ひとつのリポジトリを長く使うソフトウェアと、リポジトリの寿命が短い雑誌・書籍との違いが、課金モデルとのミスマッチになっちゃうんだなぁ。まぁBitBucketを使えばいいのである。

他にも興味深い話が多々あったけど根気が続かないのでこのへんで(歳か)。そうそう「入門書には載ってない Git & GitHub Tips」は使えそうなネタがいっぱいあったのであとでぼちぼちフォローする。

追記: 技評のレポート: http://gihyo.jp/news/report/2014/06/giihubkaigi

Tags: github

*1 隣にはやはりRubyist時間にやってきたogijun。

*2 rebuild.fm Liveの中で「pull requestはGitHubの発明ではない」という話に会場がザワっとしたのが好例。「Git入門」がちゃんと読まれてないってことだよなぁ。

デレマスアニメのキービジュアル(Cute)を観てきた

[写真]アニメ・アイドルマスター・シンデレラガールズのキービジュアル(Cute)

せっかくなので渋谷から新宿を経由して帰宅するついでにJR東口改札内にあるシンデレラガールズのアニメ・キービジュアルを見てきた。今日まで。いやー、これはもう、間違いなくみくにゃんが主役ですね(確信)。

Tags: idolm@ster
本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

ただただし [雑誌記事くらいなら制限にならないんじゃね……と思ったけど、特集記事なんかは登場人物多いね、たしかに。]

sorah [みくにゃん大勝利! GitHub をひたすら賞賛する空気あまり好きじゃなくて、たださんの言うようにいやべつにそれ ..]

ただただし [そうね。あと効率化の度合いをあまり計測してないあたりもエンジニアリングぽくない感じがあるな(そういう意味でGitHu..]

miwarin [いまさらすいません。脚注にある「Git入門」は書籍でしょうか?]

ただただし [「入門Git」の間違いでした。書籍です。 http://sho.tdiary.net/20100517.html#p..]

miwarin [ありがとうゴマス。読んでみます。]


2014-05-30(金) [長年日記]

量子怪盗 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)(ハンヌ・ライアニエミ)

第六ポンプ」を読み終えたときに(こっちはma2さんに)勧められたので次はこれ。

のっけからエネルギー保存則を無視したお手軽ナノテクが投入されまくるので、頭をファンタジー/スペオペ脳に切り替え。解説によれば著者は物理学者かつ数学者らしいので、これはわざとなんだろう。しかし読み進めるとこういうちょっとした「こだわり」のなさがいちいちひっかかる。

白い棒状のものに火を付けて臭い煙をまきちらす「タバコ」。遠目にも手に持ったそれがなんだかわかるような「新聞」。量子コンピュータがあるのに信用されている「公開鍵暗号」。シンギュラリティ後の遠未来ということらしいが、文化や人物がどうにもこうにも現代くさすぎる。スタイリッシュさを優先していろいろ整合性が犠牲になってる。スペオペ読むのにこういうところに引っかかってたら負けだよなーと思いつつ、これってアニメの「COWBOY BEBOP」に感じてたもやもやに似てるなぁと思い出す。

そういうところが気にならない向きなら、スピード感あり、ガジェットも魅力的ないい感じのスペオペだと思う。アルセーヌ・ルパンやシャーロック・ホームズへのオマージュも満載で、ミステリとして読むのは難があるものの、ピカレスクロマンとしてはいい出来ではないか。

(ここまでストーリーに関する記述なし ←すでに記憶があやふやらしい)

新★ハヤカワSFシリーズの単行本で読んだけど(例によって積読してあったせいで)すでに文庫化している(し、Kindle化もしている)。表紙はだいぶひどい感じになってるな:

量子怪盗 (ハヤカワ文庫SF)
ハンヌ ライアニエミ
早川書房
¥62

Tags: sf book

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