2014-06-01(日) [長年日記]
■ GitHub Kaigiへ行ってきた
GitHub Kaigiの開催案内をTwitterで見かけてなんの気なしに申し込んだら、その後あっという間に300席がうまって、その後500人へ拡大してもなおキャンセル待ちがあったとか。東京のエンジニアの勉強欲は異常や。いつものようにRubyist時間に到着したらもうすっかり席が埋まっていて、最後方入り口近くの椅子をなんとか確保*1。会場になったサイバーエージェントのセミナールームには何度か行っているけど、こんなに人が詰まっているのを見たのは初めてだ。
最初は「GitHub実践入門 ─ Pull Request による開発の変革」だったのだけど、のっけから「あれれれれ?」って感じだった。GitHubでもたらされたとされている「変革」が、どれも(GitHub登場前からの)ごく当たり前のプラクティスに見えたからだ。おかしな変数名に対してレビューアが対案を提示するなんて、あたりまえじゃないか。もし以前はそれがあたりまえでない世界に住んでいたのだとしたら、その職場の文化か、先輩プログラマが悪い。GitHubの導入で結果的に改善されたのは良かったけど、GitHubを導入しないと解決しない問題ではないよなぁ。
他のプレゼンでもちょくちょく感じたけど、その変革がGitHubによってもたらされたのか、そうでないのかがちゃんと分析できてない話が少なくなかったと思う*2。個人的な考えでは、GitHubがもたらしたのはスピードアップによる効率化が基本で、その「量的な変化」がどこかで「質的な変化」をもたらすのがポイントだ。もともと質に問題があった開発プロセスがGitHubによって改善したように見えるのは、本当にGitHub関係してるかどうか気にしたほうがいいんじゃないか。一方、CIサービスやデプロイツールと自動的に連携するような最近の流れは、量のフェーズを抜きにいきなり質の変化をもたらしてる気がする。これはわくわくするし「いいぞもっとやれ」と思う。
閑話休題。続く「はてなブログチームの開発フローとGitHub」は、そのあとにあったGitHub社でのリモートワークの話と比較すると面白い。GitHub社の話は示唆に富んでいたものの基本的にはよその惑星の話っぽかったが(笑)、はてな社の話は「Issueだけではプロジェクトの状況を把握できないマネージャ」が登場したりして現実の会社によくある事例だった。次の一歩を踏み出すのにいい目標だと思う。
そして「GitHubで雑誌・書籍を作る」が今日の(個人的)キーノート。面白かったねー。「ソフトウェアを作るように雑誌や書籍を作る」という手法、やはりこれからの主流になって欲しい。というかならないと日本の出版会はダメになってしまうと思う。ただ、プライベートリポジトリは著者の持ち出しというのは「Oh...」という感じだった。ひとつのリポジトリを長く使うソフトウェアと、リポジトリの寿命が短い雑誌・書籍との違いが、課金モデルとのミスマッチになっちゃうんだなぁ。まぁBitBucketを使えばいいのである。
他にも興味深い話が多々あったけど根気が続かないのでこのへんで(歳か)。そうそう「入門書には載ってない Git & GitHub Tips」は使えそうなネタがいっぱいあったのであとでぼちぼちフォローする。
追記: 技評のレポート: http://gihyo.jp/news/report/2014/06/giihubkaigi
■ デレマスアニメのキービジュアル(Cute)を観てきた
せっかくなので渋谷から新宿を経由して帰宅するついでにJR東口改札内にあるシンデレラガールズのアニメ・キービジュアルを見てきた。今日まで。いやー、これはもう、間違いなくみくにゃんが主役ですね(確信)。
bitbucket もコラボレータ人数が限られているので解決策にはなってないんですよねえ
雑誌記事くらいなら制限にならないんじゃね……と思ったけど、特集記事なんかは登場人物多いね、たしかに。
みくにゃん大勝利!
GitHub をひたすら賞賛する空気あまり好きじゃなくて、たださんの言うようにいやべつにそれ GitHub の発明じゃなくねとかは常日頃からおもっております。ただ github が効率化したとかそういうところは良いと思うけどね。
そうね。あと効率化の度合いをあまり計測してないあたりもエンジニアリングぽくない感じがあるな(そういう意味でGitHub Kaigiはエモい)。
いまさらすいません。脚注にある「Git入門」は書籍でしょうか?
「入門Git」の間違いでした。書籍です。
http://sho.tdiary.net/20100517.html#p01
ありがとうゴマス。読んでみます。