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ただのにっき


2013-04-19(金) [長年日記]

GiGiさんオススメの「にゃんこ大戦争」をやってみたら本当に面白かった

[スクリーンショット]にゃんこ大戦争

おれがいわゆるソーシャルゲームにおかしな偏見を持っていないのは、もともとゲームはあまりやらないタチだったからかえってイーブンな見方ができるというのもあるが、どちらかというと以前からGiGiさんの書いたものを読んでいたせいじゃないかと思う。ソシャゲの話に限らず、GiGiさんの意見は熱いくせに客観的でじつに好みだ。

そんなGiGiさんのインタビュー(これがまたカッコイイのよ)で「にゃんこ大戦争」(Google Play*1)がおもいっきりプッシュされていたのでやってみたら実際すごく面白かった。すでにダウンロード400万件という情報もあるし、存在すら知らなかったのは単におれがそういうクラスタに入ってないってことなんだよなぁ。ちなみに(さすがに)パズドラは知ってるし、すでにプレイした──そしてしばらく時間を吸い取られていた──けど、じきに育成が面倒になって放置しているクチである。だってキャラがかわいくないんだもん。

「にゃんこ」も別にかわいくはないんだけど(「キモかわいい」はかわいいうちに入らないよ派)、最初の1、2県*2進めてみて「あれ、これってけっこうガチなストラテジーゲーム?」と気づいたら、がぜん面白くなってしまった。資金や兵器工場などの軍事的なリソースをどう配分するかという戦略モノだよね、これ。補給線の問題なんかも出てくるし。戦略戦争が題材なんだから当然なんだけど、ゆるキャラに騙されるところだったぜ。

というわけでしばらくは遊んでみるつもり。とはいえ、モゲマスにグリマス、さらに最近はバハムートにまで復帰してしまったので、そろそろ本数を絞らないとまずい*3

Tags: game

*1 Androidアプリ。iOS版もあるがもちろんリンクしない。

*2 県別に侵略をするゲームなのでステージの単位は「都道府県」。

*3 主に積読消化が遅れる面で。ゲーム予算はモゲマス始めたころからビタイチ増えてない。


2013-04-17(水) [長年日記]

jQueryのDeffered/Promiseを会得した(いまごろ)

なんか最近、やたらと非同期処理の文脈で「promise」というキーワードを見ることが増えて、なんか流行ってんのかなーくらいにしか思ってなかったんだけど、実はjQuery.ajaxを使っているときに恩恵を受けていたことを(いくつか実装してみて)ようやく理解したのであった。Deffered/Promiseが実装されたのは、もう2.0もなろうというjQueryが1.5のころの話である。鈍すぎる……。

というのも、あんまり理解せずにコピペしていたからなんだよな。かつてはこんな感じに書いていたjQuery.ajaxの呼び出しが:

jQuery.ajax({ type: 'POST', url: '/', ...,
   success: function(){...},
   error: function(){...}
});

何かのソースを読んでいたらこんな風に書けることを知って:

jQuery.ajax({ type: 'POST', url: '/', ...})
.done(function(){...})
.fail(function(){...});

「へー、最近はメソッドチェインで書くんだ」とか思ってそのまま真似していたんだよ。しかも「なんでsuccessやerrorから名前を変えたんだ」とか見当違いの不満をぶつけつつ。ここでちゃんと意味を理解していれば、コールバックの密林に分け入って無駄に複雑なパズルを解くはめにならずに済んだのに!

で、↓のあたりを読んで、ようやくjQuery.ajaxがPromiseを返しているということを理解したのだった。

そうとわかれば、jQuery.ajax(またはそこからつながったdoneやfail)の返り値を利用して、他の処理を同期的に書くことができる。おかげでいろいろ諦めていた制約がすっきり解決できた(主にmassrで)。

まったくなー。コピペだめ! ぜったい!

Tags: jquery async

2013-04-16(火) [長年日記]

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)(川上 和人)

タイトルからして面白そうなので読みたいなと思っていたら本が好き!で献本募集があったので申し込んだらあたってしまった。過去、正確に4回に1回の間隔であたっていたのに、なんと今回は3回目である。うちゅうのほうそくがみだれる……!!

学生のころ、全身が真っ白い羽毛で覆われたティラノサウルスの化石が発掘されるというシーンから始まる小説を書いたことがあって*1、鳥類が恐竜の末裔であるということはそのころ(四半世紀くらい前?)からすでに一般にも認定されていたと思う。ので、現生鳥類から恐竜のことをあれこれ想像するのはごく当然のなりゆきなはずだけど、そういう話はいままであんまり読んだことがなかった。

とはいえ、このことがほぼ確定的になったのはなんと2011年のことだと説明されて驚いたりして、やっぱりこの世界は油断がならない。というか、こんなに知らないことが多かったんだなぁと唖然とするくらいに話題は多岐にわたっていて、ページをめくるたびに新しい発見と驚きがあってじつに面白い。クジャクのアレはじつは尾羽根じゃないとか、ダチョウなどの飛ばない鳥のことを「平胸類」って呼ぶなんてぜんぜん知らんかったよ*2

こうしてみると、自分が恐竜について知ってる(つもりだった)ことに比べて、普段から慣れ親しんでいる(つもりだった)鳥類のことはなんにも知らなかったんだなとわかる。恐竜を餌にして鳥類について知ってもらいたいという、鳥類学者である著者の策略にまんまとはまった感じ。そう、本書は「鳥類学者が恐竜について語って」いるように見せかけて、実は「恐竜を通して鳥類について語って」いる本である。

あと、とにかく軽口が多くて、軽口を除いたら一割くらい薄くなるんじゃないかというくらいなんだけど、これがぎりぎりでオヤジギャグになる手前くらいには面白い。あえて適切じゃない例え話とか。恐竜のサイズをガンタンクで例えてみたり(わかんねーよw)、重心の話題でハーレーとビューエルを比較してみたり(バイク乗りじゃなきゃわかんないだろ)。

というわけで、恐竜についての新しい視点を得られるだけでなく、鳥類についてもいろいろ知ることができて、おまけに気の利いたジョークも読めて、一冊で2.5冊分は楽しんだ感じだ。お得!

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
川上 和人
技術評論社
¥2,068

Tags: book

*1 100ページほど書いたあたりでめでたくお蔵入り。それはそれとして本書には「白い恐竜」がいたかどうかの考察もある。

*2 なんでや! 「蒼い鳥」はちゃんと飛んだじゃないか! という冗談はさておき、おれが知っていたのは別名の「走鳥類」の方だったようだ。

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深尾洋行 [楽しく読ませて頂きました。 文献として最良のランク。 ユーモアも満点。 分かりやすさに関しては、点のつけようが無いく..]


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