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ただのにっき


2013-04-11(木) [長年日記]

「(白石俊平と)カッコいいやつら」に行ってきたよ

[写真]白石俊平、藤井太洋、高橋征義

html5jの白石さんが、なんか面白そうなことを始めるというので行ってきた。というか、テーマが電子書籍で、対談相手がGene Mapperの藤井太洋さんと達人出版会の高橋さんというのはどうみても俺得じゃないの。

前説で白石さんからこの会の趣旨として「自分が50歳になったときにどうしてるかわからないので、いまチャレンジしている人に話を聞いてみたい」といった説明があって、「わかるわー」という感じである。まぁ自分の場合はもうそんなこと言っていられる年齢じゃないのだけど、ようするに10年後くらい先の未来は見えないよねという話だろう。だから鈴木みそじゃなくて藤井太洋だし、楽天Koboじゃなくて達人出版会なんだな*1

会場のリクルートメディアテクノロジーラボは銀座の地下にある隠れ家的スペースで(WiFiあり)、「勉強会」というよりもカフェのイベントという感じ。無料なのに酒と軽食まで出て、スポンサーすごい。というか、そんなスポンサーまで集めて自分が話を聞きたい人と対談する企画を立ち上げちゃう白石さんの実行力がすごい。「自分が」ってところがミソだよな、そうでなきゃ面白くなるはずがないわけで(そしてじっさい面白い)。

さらにこのイベントのために専用のHTML5アプリがあって、画面上の「カッコいいね」ボタンを押すと正面スクリーンにその人のアイコンがピピッと流れる*2。壇上でこれを見ていた藤井さんが(おれのアイコンが流れるのを見て)「ただただしさんがいらしてるんですか?」→高橋さん「あちらに」→おれ「えっ、えっ」みたいな流れがあって焦った。いやTwitterで何度かやりとりはあったけど、個人的に認識されてるとは思ってなかったので。おかげでちゃんと挨拶&名刺交換できたのは今日の収穫。

というわけで十分おもしろかったものの、『「おもしろすぎる」を目指す』という目標に到達していたかというともう一息というのが正直なところ。こういう話はハイコンテクストなほど面白くなるはずなのに、そこまでたどり着けていなかった。対談中も「なかなかオフレコ発言が引き出せない」と言っていたけど、聴衆がコンテクストを共有してない前提で始めてるんだから当然だと思う。500人1000人のイベントならいざしらず、たった80人のイベントなんだから、思い切りハイコンテクストにしちゃえばいいのに。今回で言えば「Gene Mapper」を読んでいることは当然(ゆえにネタバレもOKで)、達人出版会がどういうビジネスをしているのか知っていて、その他にも電子書籍に日常的に親しんでいることくらいは参加者に求めていいんじゃないかなぁ。でないと次回以降も「おもしろすぎる」手前で終わっちゃうのでは。

(で、あえて対談の内容には言及しないのであった。ああいうのは現地で聞くから意味があるので)

Tags: ebook

*1 鈴木みそや楽天がチャレンジしてないという意味ではなくて、ロールモデルとして適しているかどうかという意味で。

*2 RubyKaigi経験者ならigaiga LTタイマー的な仕掛けといえばわかる感じ。


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