2012-11-23(金) [長年日記]
■ Kindleの自家製mobiが中華フォントになってしまった(解決)
なんだか微妙に忙しい日々で、中華フォントになってしまったKindleの原因究明もなかなかできずにいたのだけど、やっと解決した。なんのことはない、opfファイルの言語指定を「en-US」にしていたのが原因で、これを「ja-JP」にするだけで元のゴシックフォントに戻すことができた。
日本語の文書を作成するのにわざわざこんな指定をするわけがないので、初期のkindlegenコマンドはen-USしか受け付けなかったのだと思う(記憶がないけどたぶん)。つまりPaperWhiteのフォント切り替え対応のためという予想はたぶん正しくて、明朝を持たないKindle4でもフォントを「condensed」にすると今でも中華フォントで読むことができる。ちなみにAndroidのKindleアプリで開いたら明朝で表示された。どっちやねん。
さてこれで万事解決かと思いきや、はやい人たちにはPaperWhiteが届き始めた先週から、こんどはメールでPersonal Documentに送ったmobiファイルが行方不明になるという事象が発生していて、せっかく毎朝・毎夕に生成している新聞が読めなくなってしまった。Kindle4に送っても、Nexus7に送っても同様。同じファイルをSend to Kindle for PCで送るとちゃんと届くので、明らかにPersonal Documentサービスの問題である。まったく、PaperWhiteのステータスが変わるたんびに不具合出してんじゃねーよ!
こっちはさすがに自分の側ではどうにもならないので、Amazon.co.jpのサポートに連絡したら、輸入したKindleの問い合わせはAmazon.comにしろという紋切型の回答が返ってきたので、「どうみても日本法人がサポートすべきパーソナルドキュメントサービスの不具合だ」と主張して調査を約束させた……けどすでに3営業日ほど放置中。さて「顧客第一主義」が徹底しているはずのAmazon、そろそろなんとかしてくれないもんですかね*1。
*1 Kindleストアからまだ1冊も買ってないのは顧客じゃないかも知れないけど(笑)。
2012-11-22(木) [長年日記]
■ BOOKSCANが始めた「音声化チューニング」がすごい
BOOKSCANをネタにするときはたいてい褒める話なんだけど*1、今日プレミアム会員向けにα公開された「音声化チューニング」がすばらしいのでまた褒める。
チューニングサービスは、BOOKSCANで電子化された本を各社の電子書籍リーダー向けに余白を削ったりコントラストをあげたりしてくれるサービスだったのだけど、今日からここに「音声」に変換するサービスが増えた。これは、アクセシビリティに関わってるものとしては見逃せないので、本棚に入っていた適当な文庫本を選んで変換させてみた。
10分も待たずにできたとのお知らせ。サーバにはMP3ファイルができている。Nexus7にダウンロードして再生してみる。聞き取りやすい女性の声。音声は2倍速なので、(普段はそういう音声ソースを聞き慣れていない)自分はけっこう集中しないと意味を聞き取れなくなることがあったけど、これはたぶん慣れだ。
いやこれすごいよ。ほとんどおかしなところがない。まれに「パソコン」が「ぱそこそ」みたいに読まれたりする箇所はあるし、「ACT」が(アクトではなく)「えーしーてぃー」だったりなんて部分はあるけど、まぁ、小説を読む(聞く)分にはぜんぜん問題ない。BOOKSCANの技術力、あいかわらずハンパない。
日本のオーディオブック市場はもともとかなり寒い状況で、期待されたKindleすらText to Speechを削ったりとお先真っ暗な感じだったけど、まさかこっち方面から登場するとはなぁ。6インチ画面のでかい電子書籍端末なんて持ち歩く必要ないよ、ケータイで十分だよ。視覚障害者にかぎらず、晴眼者もこれは試してみるべき。
*1 著者インタビューもすごいけど顔ぶれがちょっとアレなので日記には書いてない(笑)。
2012-11-21(水) [長年日記]
■ 「自宅」の設定がなかなか決まらない #Taskerあるある
TaskerでAndroidの自動化を始めてやっと一週間というところだが、案の定というか、おそらくほとんどのTasker利用者がはまるであろう「自宅(またはオフィス)にいるときの設定」がなかなか決まらない。
ネットで調べても人それぞれに要求が違うせいか、奇怪なほど複雑な設定を推す人もいれば、GPSでゆるく設定している人もいて、「これ!」という決定版はない感じ。ちなみにGPSは一番確実で楽なのは確かだけど、屋内に入ると精度が出ないし、なにより電池食いなので特に小型端末では避けたい所存。WiFiもできれば必要なときしか入れたくない。
となると位置情報として頼れるのは携帯基地局しかないわけで「Cell Near」という近所の基地局を列挙して、それが見えるときだけタスクを動かすというコンテキストがあるのでそれを使う。もっとも携帯基地局は守備範囲が広いため自宅のはるか遠くで反応してしまうから、これは「Near Home」とかプロファイル名をつけてWiFiをONにするだけの仕事をさせる。
あとは別途「WiFi Near」というコンテキストで自宅のWiFiに反応するプロファイル「At Home」を作って、Bluetoothを切ったり着信音量を自宅向けにしたりする。ここまではわりといい感じで、外出先から自宅に入ると何もしなくても自宅用の設定になる。まさにTaskerの真骨頂という感じで、自分の手柄でもないのに「ふふん」と鼻高々な気分になる。
問題は「自宅を出る」というコンテキストで、上記プロファイルの「Exit Task」に逆の設定をしてやってもあまりうまくいかないんだよなぁ。別途自宅を出たときのプロファイルを作ってやらないといけないのだろうか。管理が面倒だから似たような用途のプロファイルはあんまり分割したくないんだけど。すでに2分割されてるわけだし。
Tasker攻略の道は長い(たぶん)。
◆ yoosee [WiFi near でも多分望みの動作はするんですが、Exit認識するのに時間がかかる仕様です。 http://ta..]
◆ ただただし [Cell NearとWiFi Nearの間にそんな関係があったとは!(マニュアル読めって話だよね……) しかしなが..]
◆ たむら [llamaだと、この辺はうまく動くみたいです。 http://www.wizforest.com/llama/05...]
◆ ただただし [llamaって、位置情報に特化したTaskerみたいなアプリなんですねぇ。しかし位置情報以外のトリガーもよく使うから..]
◆ yoosee [Wifi Connect は Wifi が切れるとProfileが外れるけど再接続すると再度有効になるので手元の環境..]
◆ ただただし [WiFiSleepって設定にある「スリープ時のWiFi接続」を変更するものかな? だったらここはすでに「使用する」に..]
◆ a [こんばんは。 BOOKSCANで紹介されていたので、飛んできました。 さて、Wndowsユーザーなら、フリーソフト..]
◆ ただただし [ええとですね、元になるテキストデータがある状況での音声合成技術が実用レベルなことくらいは当然既知ですよ。日常的にそこ..]
◆ a [お早いご返事どうもです。音声合成に関しては、ご存じだとは思っておりました。 今回、私が紹介した音声合成のフリーソフ..]