2011-10-12(水) [長年日記]
■ WEB+DB PRESS 総集編 [Vol.1~60](森田 創)
なんでも編集後記でこの日記を引用したからという理由で献本していただいた。ありがとうございます。読んでみたら2006年の記事から、ほんの数行である(律儀だなぁ!):
執筆陣が豪勢だと評判なので、買ってみた。たしかに豪勢だ。ただ、昔の雑誌の「その道の大家を連れてきました」的な豪勢っぷりとちょっと違う気がする。編集者がちゃんとネットにアンテナを張って、いま「旬」な技術者を見つけてきている感じ。
これが32号のときの話で、この総集編にはそれを含む1号から60号までのすべての記事がPDF化されて入ってたったの2,700円。「1冊あたり云々……」という計算は誰かがやっていたから省くが、たいへんな大盤振る舞いには違いない。また、今回で3冊目になる総集編ながら、ちゃんと1号から再録してるところも真面目だよなー。
さて、上で引用したように、旬のソフトウェア技術者を見つけ出してきてその専門分野について語ってもらうというのがWEB+DBの本領なわけだが、あれから5年、読み手であるおれはWebアクセス解析の道へ踏み出し、開発の一線からはちょっと外れた位置にいるものの、60号においても執筆陣の何割かは知人・友人だったりする。この割合は5年前とさほど変わっていない(むしろ最近の方が増えている感じ)。
これが、相変わらず開発者コミュニティとのつながりを保ち続けているおれの成果なのか、それともWEB+DBが硬直化しているサインなのかはわからない(まぁたぶん前者)。ひとつ確実なのは、引き続き移り変わりの激しいWeb業界でありながらも、トップエンジニアたちがその流れに押し流されることなく先頭を走り続けているということと、それを押しのけるように若い力も台頭してきているということだ。
総集編の記念エッセイに名を連ねている11人の「Topエンジニア」たちは一部を除いてさすがにみなベテラン揃いだが、さらに5年後、この顔ぶれがどのように変わっているのかも楽しみである。