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ただのにっき


2011-04-19(火) [長年日記]

tDiaryが10周年になるのでAsakusa.rbにお邪魔して強制祝い

[写真]tDiary 10歳記念ケーキ(撮影@takkanm)

4月20日でtDiaryの最初の1行を書いてからちょうど10年になるので、毎週火曜に行われているAsakusa.rbにお邪魔して、1日早い誕生日を強制的にお祝いしてもらうことにした。Asakusa.rbには@hsbtもいるし。行く前に御徒町の松坂屋でケーキを買い(ちゃんとメッセージプレートも書いてもらった!)、その場に集まった人たちに祝ってもらった。20人近くいたか?

とはいえまだ10年。目標の25年まではあと15年もあるので、まだ半分も来ていない。まぁ、今までどおりのんびりやりますよ。

そういえば先日、ドキュメント整備の一環でAboutを書き換えたのだ。記述内容がずいぶん古くなっていたので、実情に合わせただけでなく、ちゃんと「25年」も盛り込んだ。

人類のほとんどは、1年以上日記を書き続けられない人たちだ。さらに長くなるともっと減る。日記/ブログツールというのは実のところ、そういうニッチな人たち向けに作られている。「140字以内でつぶやくだけ」とか「Reblogボタンを押すだけ」のような利用の敷居を下げるサービスは、日記を続けられない人たち、つまりより広い市場へのアプローチを狙っている。

一方、ニッチでも世界規模で展開すれば絶対数が多くなる(グローバルニッチ)。この戦略をとっているのがWordPressで、この業界、No.1が市場を制するという原則からすれば他のツールの割り込む余地はほとんどない。今日のAsakusa.rbでも「Railsのブログツールって生き残ってないよね」という話が出ていたが、いまからWordPressに太刀打ちしようとするのはそうとうな労力が必要だから、なくて当然だ。

とはいえ、選択肢がひとつしないのは不健全だし、そういう状況はなによりおれが嫌いなので、ローカルニッチだろうと開発は継続するわけです。ま、機能的にたいして違いがなければ、自分が作った方が使いやすいのは間違いない。それに15年後に残ってるのはこっちだしな(とかいう)。

Tags: tDiary
本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

Before...

ブチャ猫 [おめでとうございま~す\(^o^)/! tDiaryのおかげで寿命が尽きるまでボケずにいられそうです(謝々]

みわ [おめでとうゴマス。ケーキうまそう]

a_matsuda [おめでとうございます!ケーキごちそうさまでした。 Asakusa.rbにもどうぞまた遊びに来てください!]

エチオピア効果 [10周年おめでとうございます。]

(ふ) [10周年おめでとうございます。]

胡田 [10周年おめでとうございます。私もかれこれ9年ほどtdiaryを使わせていただいております。 これからもよろしくお願..]


2011-04-18(月) [長年日記]

Desireへの音楽ファイル転送を「WiFi Tunes Sync」に変更した

PCからDesireへの音楽ファイルの転送には、以前自分で書いたスクリプトを使っていた。iTunesをRubyのwin32oleから操作するという面白みはよかったんだが、いかんせん、転送中はケーブルにつなぎっぱなしだから持ち歩けなくて不便(家の中でもけっこう使うので)。なにしろ毎回5GBくらい転送するので、けっこうな時間がかかるのだ。

というわけで、WiFi経由で転送してくれるツールを使うことにした。

選択肢はいくつかあるようなのだけれど、作者が日本人なので日本語も安心、ということでWiFi Tunes Sync Pro(100円)を使うことにした。

動作確認用に転送ファイル数に制限のある無料のProじゃないヤツがあるので、数日前、まずはそれを試してみたんだけど、いざ転送を始めるとアプリが落ちてしまう。弱ったなー、と思いつつ放置していたら今日になってアップデートが出たのでリトライしてみたら今度はちゃんと動いた。

この手のツールはPC側にサーバソフトを入れる必要があるのだけど、これが「サイトから別途落として下さい」みたいな手間をかけさせないのには感心したな。アプリから端末のSDカードにダウンロードしてくれるので、USBでつなげてインストールすればいいのだ。ナイスなアイデア。ローカルネットワークをスキャンしてサーバを見つけてくれるし、最初にステップバイステップで設定ができるチュートリアルが出たりして、なかなか手が込んでいてすばらしい。

転送速度は有線に比べても遜色ない感じ(Rubyが遅いのか、はたまた端末の限界なのか)だし、ポケットに入れて歩きまわっている間に転送が終わってくれるんだから、これは楽で良い。これで100円は安いわ。

Tags: android

2011-04-17(日) [長年日記]

言語設計者たちが考えること (THEORY/IN/PRACTICE)(Federico Biancuzzi)

なんと、1月20日にPDFを買って以来、ずーっと持ち歩いていたのにいまごろ読み終わるという。まぁ、他の本に寄り道しながらだったのだけど。というのも20個近いプログラミング言語について、作者にくまなくインタビューしているので、つまみ食いしながら読めるし、一方それぞれの項がかなり深くつっこんだ内容なので続けて読むと疲れてしまうしという。なにしろ厚いので*1、体力がいります。

驚くべきことに、プログラミング言語の本なのにその言語がどういうものなのか、本文中にほとんど説明がない。サンプルコードすらないから、いま話題になっている言語がどんなものなのか事前に知識がないと雲をつかむような感じになる。自分はさほど言語に興味のある向きではないから、この中のほんのいくつかしか触ったことがないし、おかげで新章に入るたびにその言語についてGoogle様におうかがいをたてる始末。

とはいえけっこう面白かったと思えるのは、登場する開発者の多くがかなり辛辣で、いちいち他の言語のことをけちょんけちょんにしているからだろう。冒頭、C++がJavaをメッタ斬りにしたかと思えば、続くPythonがC++をずたずたにする。読みはじめる前は、ちょっと浮世離れした言語開発者たちが、「ぼくの考えたプログラミング言語」について幸せいっぱいに語る本だと思っていたのに、蓋をあけてみれば他言語disりまくりのサウザンクロス・シティだったという。

なんといっても「すげーなー」と思うのが、インタビュアたちの言語に対する造詣の深さだ。これだけさまざまな言語について表面的ではないインタビューをできるのはすごい*2。しかも、複数の作者のいる言語はちゃんと(たぶん)全員に話を聞いている。AWKの3人がちゃんと登場してるんだから嬉しいじゃありませんか。あとUMLも3人にインタビューしていて、3人とも「UML 2.0は失敗」って言い切ってておかしかった。

特にEiffelのBertrand Meyerが強烈に手厳しくて、読んでるともう他の言語はどうしようもなくダメでEiffelこそが至高の言語という気になってくる……のは、おれがMeyerの「オブジェクト指向入門」でオブジェクト指向を勉強したせいだと思うけど。といってもいまだにEiffelは使えないけど(ダメじゃん)。

オライリーからPDFを買うならこちらだけど、いちおうAmazonへのリンクを貼っておく:

言語設計者たちが考えること (THEORY/IN/PRACTICE)
Federico Biancuzzi
オライリージャパン
¥3,600

9784756100504

Tags: ebook book

*1 といっても紙の本は手にとったこともないが。

*2 Rubyは日本語版だけの追加で、おそらくインタビュアも別人なのでかなり毛色(話の幅とかツッコミの深さ)が違うのが残念。


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