2011-01-09(日) [長年日記]
■ ABC2011w (Android Bazaar and Conference 2011 Winter)に行ってきた
6月のABC2010sに続いて、Android Bazaar and Conferenceに行ってきた。前回は東大駒場キャンパスだったけど、今回は本郷、メイン会場は安田講堂である。……と言っても前夜、急な謎の吐き気に襲われて*1、10時間もぶっ通しで寝てしまったので、午前中の基調講演を聞き逃したばかりか、午後から行ってみたら予定していたセッションはすでに満席で入ることもできなかったという。何しに行ったんだオレ。
事前情報で参加申し込みが3,000人(!)というのを聞いていたので、こういう状況は予想できたことではあるが、混雑が苦手な人間にはつらいイベントになってしまったなぁ。まぁそれはそれとして、Androidが盛り上がっていることはたいへん喜ばしい。アメリカでVerizonがiPhoneを売るようになったことからしても、AppleがAndroidに相当危機感を持っていることがわかるわけで*2、やはり対抗馬がしっかりしていないと健全な市場は形成されないからねー。
で、そんなAndroid一色のセッション(同時7トラック!)を尻目に、電子出版のセッションを聴いたりしていたのだが(ホント、何しに行ったんだ。いや、村田真さんがしゃべるというので)。EPUB3.0の話題だったのだけど、縦書き、ルビ、縦中横などの実装は先行してWebkit上で行われていて(ここだけがAndroidとの接点)、現在はほぼ問題なく表示できているとのこと。逆に言えばEPUB 3.0の仕様を満たすにはほぼフルスペックのWebブラウザを作らなくてはいけないわけで、なかなかハードルの高い話だ*3。そんな最新のWebkitがAndroidに取り込まれて各端末に配備されるのはだいぶ先になるはずで、普及までにはしばらくかかりそうだなぁ。
最後は(せっかくなので)安田講堂でシャープの話を聴くなど。主に夏・秋モデルの話だったので新しいことは多くなかったのだけど、「開発用に端末貸し出しはないのか」という質問に「キャリアを通して出荷しているものだから難しい」と回答していたのが印象的だった。そうか、せっかくメーカーが開発者とうまくやっていきたいと思っていても、キャリアが足かせになってるのか。だったらさぁ、「つぎのNexus」をシャープから提供するように画策してみたらいいんじゃねーの、と思った。「Nexus SH」とか。せっかくの国産Android端末、ドメスティックな機能を盛り込むことばかりに注力してないで、世界標準の端末作るという方向はどうよ?