2010-10-19(火) [長年日記]
■ ゴアテックスのおかげで3年履いた靴が新品になった
歳を食って金銭的にそれなりの余裕があるようになってからは、何かを買うとき選択肢にゴアテックス(GORE-TEX)製品がある場合にはそっちを選ぶようにしている。主にバイク用品だけど、ビジネスシューズも一足ゴアテックス対応品を持っていて、雨の日の通勤には重宝していた。買ったのはかれこれ3年数カ月前で、靴底を張り替えたりしながら使っていた。
が、それが先日の大雨の日からとうとう雨が漏れるようになってしまい、「さすがに3年も履いたら寿命かな」と思いつつ、「ゴアテ伝説」を検証してみたくなったので靴屋に持ち込んで修理の可能性を相談してみた(クレームじゃないよ)。そしたらとりあえず状態を確認させてくれというので預けてみたのが3週間ほど前。
そしたらなんと、「ゴアテックス社の試験の結果、水漏れが確認されたので新品と交換させていただきます」だって。ひょえー! 修理じゃなくて交換かよ。伝説は本当だったんだ!
靴屋で話を聞いてみると、製品を受け取ったゴアテックス社では、靴の中に水を溜めて高速で回転させ、水が漏れるかどうか確認するのだそうだ。だいたい3年経過していたら製品側の責任にはならないというのが通常の基準らしいが、特に「何年保証」と書いていないこともあって、3年が経過していても今回のように保証の対象になることもあるらしい。(たぶん)費用は全額ゴアテックス社持ち。
3年間、毎週かならず1、2回は履いていた靴を、水漏れしただけで新品と交換してくれちゃうんだから、やっぱゴアテックスすげー。こういうことを知ってしまうと、安いからという理由だけで「なんちゃってゴアテックス」なんて買えなくなってしまうよなぁ。
マジ、スゲーっす!
そんなことがあるのですか!
ゴアテックス製品はいくつか愛用しているのだけれど、それらも OK なんだろうか。
クレーマーにならないように、限度をわきまえてねw
それはおそらく、靴メーカー(下請)が費用を負担しています。ゴアテックス社の言い分は、「メーカーの縫製が悪いから」。でも3年も履けば縫製しているミシンが切れたりもするだろうし、オールソール時に修理屋さんの作業が原因で隙間が出来たのかもしれない。でも文句を言おうものなら、「じゃあウチの素材は使わせない」。だからゴアテックスを使いたがらないメーカーも多いですよ。
このような保障制度の裏には、弱い者に負担が押し付けられている構図があることも利害していただけると嬉しいです。
「利害」じゃなくて「理解」でした。失礼しました。
メーカーには「コストを負担してでもゴアテックスのブランドを使う」と「安いが機能的には劣らない代替品を使う」という選択肢があるのですから、一方的に弱い立場ではないですよね。どちらが得か考えた上でゴアテックスブランドを選んだ以上、そのコストは折込済みのはず。
だいたいこの話ではメーカー直営のショップが自ら進んで修理送りにしたので、業界人さんの言い分はまったくあてはまりません。