2010-01-13(水) [長年日記]
■ Windows7からiPhoneへ、Bluetoothでメモを送ろうとして挫折した
先日導入したKeePass Password Safe、自動入力をマスターしたらなかなか快適で、あらゆるパスワードを移行しているところ(ただしDropboxのパスワードだけは管理してはいけない)。
もっとも、Windows PCで使ってる分にはいいんだが、iPhoneで困る。Macな人は1Passwordがあるが、KeePassのiPhoneアプリは輸出規制にひっかかってアメリカでしか買えない。なんで似たような1Passwordは大丈夫なのかさっぱりわからないが……。
で、なんとか手軽かつセキュアな形でパスワードをWindowsからiPhoneに送る方法がないかと考えて、Bluetoothはどうかとあたりをつけた。ちょうど新しく買ったLetsnote N8はBluetooth内蔵してるし。ただ、iPhone側で持っているプロファイルは数が少なくて、単純なテキストファイルのようなものを送る方法はなさそうだ。
そこでvCard形式の情報をiPhoneどうしでやりとりできるというアプリを使い、電話帳データのふりをしたテキストを送ってはどうかと考えた。おあつらえ向きに無料のアプリがひとつ見つかったのでインストール、受信状態にしてWindows側で送信させる。Windows7になって改善したらしいが、あいかわらずWindowsのBluetooth設定はわけがわからない。たぶん「オブジェクト交換」だろうとあたりを付けて、サンプルのvCardを送ってみたが、エラーでダメ。
いろいろ調べてみると、iPhone側のプロファイルは「PBAP (Phone Book Access Profile)」で電話帳を送るための規格。いっぽうWindowsがvCardを送るのに使っているのは「OPP (Object Push Profile)」でもっと汎用的なファイル転送の規格(?)らしい。プロファイルが一致しなきゃ、送れるわけないよなぁ。なんでこんな、似たようなプロファイルが並立してるんだよ! というか、WindowsはなんでPBAPサポートしてないの。
というわけで、iPhoneにさくっとパスワードを送りつける計画は頓挫中。いや、普通にiTunesで同期すればいいんだけど、それだと自宅の母艦でしか使えなくなっちゃうからさー。なにかいい方法はないかねぇ。
iPhone側は↓のような
http://bridworks.com/
googledocumentとsyncできるアプリつかわれたらいかがですか.自分も同じ事考えていてアプリ購入というお金で解決するお手軽な方法にしました.
えーと、書くまでもないので省略しましたが、ネットワークサーバ上に生パスワードを置いてしまっては、KeePassを導入した意味がありません(KeePassはDBを暗号化してある)。Google Docs(ないし類似したソリューション)という選択肢はありえませんね。
ちなみにGoogle Docsと同期するだけなら無償のアプリもありますよね、たしか。
FileAppを使ってiPhoneをFTPサーバーにしてファイル転送はどうでしょう?
あとは有料ですけどWriteRoomを使ってブラウザから直接メモを読み書きしたりとか.
FTPサーバがあるんですかー。でもFTPは生パスワードが流れるから、今回の目的にはなしですね。
WriteRoomはかっこいいし、有料なのはいいとして、Safariの導入が前提なのがハードルかなぁ。bonjourのセキュリティってどうなんでしょうね。
PCとiPhoneの一対一無線LAN通信でセキュリティ的に問題なし?
やりとりはiPhoneはWebDAV Clientか、SyncDocs Clientを使うとか?
WriteRoomへのブラウザアクセスですが,MacのFirefoxとWindowsのIE8から接続してみましたけど,特に問題なさそうですけどねぇ…
WriteRoomのWi-Fi Sharingモードを起動するとURLが表示されます.ちなみにBoujourを利用するとSafariからは簡単にアクセスできますね.
あ、そうか。bonjourは機器探索にしか使われないんですよね。だとすると、WriteRoomのプロトコルは独自かな。ひょっとすると暗号化されてなかったりして。だったらよけいに躊躇するなぁ。
Bluetoothを使おうと思ったのはPeer to Peerだからであって、そうでないWiFiや3G回線を使うのは最後の手段にしたいです。もちろんWiFiをAdHocで使うというのはありだけど、ちょっと設定が面倒だし。
USBの無線LANアダプタを持っていれば、サーバーとして立ち上げられるので、一々設定を変える必要もなく便利ですよ。仮想マシン上で使うというてもありますが。
WriteRoomとの通信をキャプチャしてみましたが,暗号化はされていませんでした.アクセスするためにパスワードの設定はできますが,送受信するデータを考えるとちょっと厳しいですね…
はやくiKeePassが日本でも購入できるようになるといいですね.
おお、わざわざありがとうございました。そうですよねー、単にメモを同期させる程度なら暗号化なんてしませんねぇ。
WiFi AdHoc通信を含め、他の方法を探してみます。
iKeePass を自分(or 誰かMac持ってる人に頼んで)でビルド?
あ、そうか、そうだよなぁ、フリーソフトなんだもんなぁ。
iPhoneアプリって、Macユーザなら、誰に頼んでもビルドしてもらえるもん?
実機にインストールするためのビルドを行うには iPhone の開発者として登録(有料)しないといけないみたいでした。twitter とかでつぶやけば誰かやってくれそう。