2009-02-10(火) [長年日記]
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プロバビリティ・スペース (ハヤカワ文庫SF)(ナンシー・クレス)
プロバビリティ三部作、完結編。3冊の中ではもっとも「スペオペ度」が高いのに、微妙にスカッとしないというか、相変わらずのまったりペースなので、評価していいものかどうか、よくわからない。
少なくともストーリーを楽しむ作品じゃないと思うんだよね。今回、<世界>はあまり登場しない一方で火星の比重が高いんだけど、最後のネタ以外に火星の重要性がぜんぜん高くないとか。
それより、ステレオタイプっぽい描かれ方をしている登場人物たちの境遇や行動に、妙なリアリティがあるあたりが楽しみどころだと思う。マーベットとカペロという二人の才能に振り回されるカウフマンの「中間管理職っぽさ」とか、にも関わらずもっとも大胆な発想をするカウフマンに「えーっ」となったり、でも最後までヒーローでいさせてもらえない皮肉とか。
問題はそういう面白さが、物語の面白さにマッチしてないところなんだろうな。いや、面白かったけどさ、傑作かと聞かれると違うよな、と(笑)。
プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)
早川書房
¥2
プロバビリティ・サン (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
¥50
プロバビリティ・スペース (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
¥73
↑こうやってシリーズ並べてみると、Amazonの商品管理のずさんさが見えて面白いなー。なんだこのいい加減なメタ情報。
■ Google syncでiPod touchを「PDA化」
iPhone/iPod touch単体でGoogleのサービスと同期できるようになったそうで、さっそく試してみた。
最初、専用アプリがあるんだと思ってAppStoreを探してしまったのだが、普通に設定からアカウントを作るだけだった。Add Account(いつも英語UIで使ってるので日本語でどうなってるのか知らない)で「Microsoft Exchange」を選択する。Googleのサービスでコレを選ぶ時代が来るとはなぁ。
アカウント情報には、ユーザ名にGmailのアドレス、パスワードにはGoogleアカウントのパスワード、サーバ名には「m.google.com」。あとは適当に。
最後に同期するサービスを選ぶ。メールはOFFに。最初、CalendarとContactsを同期してみたが、GmailのContactsはあまり整備していないので微妙に使い物にならず、けっきょくCalendarのみ同期することにした。同期する期間は設定画面内で選択できる。
あとは裏で勝手に同期してくれるので、シングルタスクの専用アプリなんかよりずっと楽ちんだ。
デフォルトではメインで使っているカレンダーしか同期してくれないが、iPodからhttp://m.google.com/syncにアクセスすると、同期するカレンダーを5個まで選択できるようになる(WebのUIを英語にする必要がある)。
ちょっと使ってみた感じ、スケジュールのビューアとしてならこれで十分だ。WiFi環境さえ適当に確保できれば、コレとRTMだけでPDAとして使えるなぁ。
2009-02-09(月) [長年日記]
■ hatena-graph-update 1.2.2 (ついでにgemの作り方)
hatena-graph-updateを更新した。ええと、前回が2年前ですか……。
当初の目的だった(今風にいえば)レコーディングダイエットは、だいたい何を食べればどれくらいのカロリーがあるのかわかってしまったので止めている。だからもうメールでグラフを更新する動機はないのだけれど、ずいぶん前にはてなグラフのAPIにget_dataが増えていたので、対応させなきゃなぁ……と思い続けていたのだ(おせぇ)。
で、せっかくなのでgemを作ってみた。人より2年ほど遅れております。みんながGithub使ってるご時世に、いまごろRubyforgeだよ。
gem作成にはhoeを使うことにする。
% gem install hoe
hoeを入れると、雛形を作るsowコマンドが使えるようになる(lennyでは/var/lib/gems/1.8/binの下に入るのでPATHを通す):
% cd hatenagraphup % sow hatenagraphup
ファイルがいくつかできるので、表示された「FIX」の部分を適当に書き換える。さらに、Manifest.txtを編集して、パッケージに入れたいファイルを明記する。Rakefileでrequireしているlib下のファイルでVERSIONを定義したり、History.txtの記述がないと、このあとの自動処理がうまくいかない。
あと、Rakefileが提供するタスクがかなりいろいろ便利なので、「rake -T」して確認しておくべし。
続いてRubyforgeのセットアップをする(rubyforgeコマンドもgemですでに入ってる):
% rubyforge setup
エディタが起動して、Rubyforgeのユーザ名・パスワードを入力させられる。できた設定ファイルが~/.rubyforgeの下にあるけど、パーミッションがひどい(ヤバい)のであとで変えといた方がいいと思う。
続いてconfigをかけると、Rubyforgeから自分のプロジェクトの情報が取れる:
% rubyforge config
ここまでできれば、gemを作ってリリースまでできる(はず):
% svn ci # リリース前にちゃんとciしておくべき % rake release VERSION=x.y.z # どのバージョンをリリースするか
ふむ。いっぺんやると、二度目は楽そうだ。
2009-02-08(日) [長年日記]
■ Ruby会議2009公式Webサイト公開
Ruby会議2009のサイトがオープン。今年はやっと専用ドメインになった(笑)。今年も実行委員の一員として働いております(まだあんまり働いてないけど)。
CFPも同時公開。今年は3トラックくらいできるので、去年よりもずっと敷居が低いはず。
以下日記。
今日はこれらのことを最終的に決めるはずのRubyKaigi会議だったんだけど、途中で急に気分が悪くなって新宿駅でUターンしてしまった。帰ってきてしばらく寝てたらよくなったけど、熱もないし、悪いものを食べた記憶もないし、なんだかわけがわからない。
なんか最近、体調崩すことが多くていやになるなぁ。
◆ モジャー・ケッケ [Google sync 機能を本日知ってやり方を探している途中にこちらに検索で着ました。 無事に登録できました。 運..]