2008-06-13(金) [長年日記]
■ Ruby会議2008まであと一週間
いよいよRuby会議2008まで一週間となった。昨年に引き続き、今年も実行委員をやっている。相変わらず最年長スタッフですが何か(笑)。
今年最大の特長は、いわゆる有料カンファレンスのメインセッションの他に、別会場でチケット不要のサブセッションがあることだろう。事実上のマルチトラック化だが、ちょっと狭めのターゲットになりそうな、バリエーション豊かなセッションを揃えてみた。チケット買えなかった人もぜひ。
もちろん(最近のカンファレンスの常として)、Ustreamによる中継もあるので、都合がつかなくて参加できない人も見られるようになっている。もちろん録画もしていて、後日ニコニコ動画で公開する予定だ。ニコ動のアカウントを持っていない人にも見てもらうために、RubyKaigi日記でプレイヤー埋め込みを可能にした(←やっと伏線回収:-)。
それから、初日の金曜日(0th day)は、平日ということもあってビジネス寄りのネタが多いが、その中で異彩を放っているのが「Golfコンペ」。もちろん、棒っきれを振り回す方のゴルフじゃなくて、コードゴルフの方だ。優勝者には何か出るらしいよ。
0th dayには技術者認定試験が併催されている。この日のために作られたノベルティが付くのでお得だし、ビジネス系の人は出張の口実理由付けに絶好。おれもマグカップ欲しいけど、スタッフは受験してる暇ないだろーなー。
ノベルティと言えば、昨年のトートバッグは大好評だったが(自画自賛)、今年もふと漏らしたアイデアが採用されてしまったので、ちょっとひねった変わりもの(?)ノベルティになった。ちゃんと趣意書に沿ってるところがミソ。まぁ、お楽しみに。
2008-06-11(水) [長年日記]
■ オールドファッションドSFの愉しみ
例によって半月遅れのSFマガジンを読んでいたら、山本弘の連載が始まっていて小躍り。そんなタイミングで野田昌宏大元帥の訃報。正直、クラークの訃報よりショックかも。帰宅途中にBookOffなどに寄ってみたけど、『銀河乞食軍団』など見つかるはずもなく。全部うっぱらっちまったのを悔やんでも遅い。
野田作品に漂う、「古き良きSF」の香りが好きだった。そう言えば山本弘は、そんな野田作品にも通じる、オールドファッションドSFの名手。追悼読書として、またもやひねくれた方向を選ぼう。
闇が落ちる前に、もう一度 (角川文庫)(山本 弘)
積ん読箱から最初に掘り出したのはこの短編集。もっとも、ちょっと期待した方向とは違ったか。いちおう「ホラーSF短編集」ということになっているようだが、ホラーと言うにはちょっと怖さが足らない。というかぜんぜん怖くはない。むしろオモロイ感じ。SFで本当に怖いホラーを書くのは難しいよね。
シュレディンガーのチョコパフェ (ハヤカワ文庫JA)(山本 弘)
こっちはまさに、ワンアイデアをぐいぐい推し進めるタイプのSF短編集で、ネタは新しいけどスタイルはまごうことなきオールドファッション。これこれ、こういうのが読みたかったのだよ。
ほとんどはSFMで既読だったけど、どれも楽しめた。脳の最新理論をSFらしく拡大解釈した「七パーセントのテンムー」が秀逸。
2008-06-10(火) [長年日記]
■ ちょっとアキバに行ってきた
仕事帰りにアキバに寄る用事があったので、直前に桃井はるこの記事を読んでいたこともあり、例の事件の現場に寄ってみた。うん、まぁ、率直に言って野次馬だな。
新しいソフマップの真正面に、町内会の白くて大きなテントが設置してあって、その下は献花で山盛り。誰も花をそえに来たりしているわけでもないのに常に人だかりがあって、交差点の一角なのに完全に通行が止められていた。
テントの周囲には何人かのTVカメラクルーがいて、たいそう退屈しているようだった。ひとりの女性カメラクルーなど、テントのわきにしゃがみこんで、頭の上に「だりぃ~」って書いた吹きだしが出ているような気の抜けた表情。まぁ、退屈なのはわかるけど、凄惨な事件があった場所には不似合いな連中だ。
こんなところに花束抱えて登場したら、そりゃぁ餌食になるよ。芸能人とは言え、モモーイは勇気あるなぁ。
事件当時、Ustで中継していた人の記事が話題になっていたけど、献花台に張り付いてたんなる野次馬的映像を待ってる連中よりは彼の方がよっぽど「報道」に近いところにいたと思うな。この記事のコメントに群がって批判している人たちは、こんなマスコミにどうして信頼を寄せていられるのか、不思議でならない。
◆ ささだ [受験する暇くらいはあると思いますよー.]