2008-05-28(水) [長年日記]
■ リアル書店で"タグ付け"を敢行する「COMICS JUNKUDO」に行ってきた
町田のハンズ跡地にユニクロが入ったのは広告などで知っていたが、昨日かみさんからジュンク堂も入っているという情報を聞いて驚いた。アンテナ低すぎだ。しかもコミック専門店とのこと。これは覗いてみなくては……ということで、会社帰りに寄ってみた。
コミック専門なのにやたらと広いとか、新刊以外はシュリンクラップがかかってないとか、いろいろ特色はあるものの、なんといっても驚くのがそのジャンル分けだ。まぁ、これがあるからこそのジュンク堂なんだろうけど。
レガシーな分類手法とも言える「出版社別」の棚が最大なのは当然として、出版社ごちゃ混ぜの作家棚がある。しかも、作家もカテゴリ別になっているので見つけやすい。写真はギャグ漫画家の棚で、「天才バカボン」がずらりと並んでる。
さらに、作品のカテゴリ別の棚がある。写真はグルメ関係の作品だが、「歴史」とか「政治経済」なんかもある。「馬」という棚が単独で成立していたりしてちょっとおかしい。
個人的には(車と自転車が同居しているとはいえ)バイク棚が存在していたことが嬉しいね。
こういう、いわば「タグ付け」された書店というのは、本来オンライン書店でこそ実現可能になるべきもので、Amazonでもいちおう作家で探したりするのは簡単になっているが、カテゴリ別検索は人為的な判断が必要なので実現していない。代わりにユーザによるリストマニアがその役割を担っているわけだが、実用的でバランスのとれたリストを探すのはひと苦労だ。
それをジュンク堂はやってのけている。もちろんスペースに制約があるリアル書店では、すべての読者の要求を満たす分類は不可能だが(バイク棚の充実度は期待したほどではなかった)、それでもやろうという心意気はすごいね。さすがジュンク堂。
というわけで、ここ数年探し歩いていた『SF/フェチ・スナッチャー』と『同2巻』をついに発見、保護した。よりによって西川魯介かよ! ……って、いま見たらAmazonでもいつの間にか買えるようになってるじゃん、なんだそれ!!
同じフロアにはボークスが入った。近所にはGamersやアニメイトもあるし、線路の反対側にはヨドバシ。町田が目指しているのは小秋葉原か?
2008-05-26(月) [長年日記]
■ またドメイン失効するところだった
昨年すったもんだしたspc.gr.jpを、また失効するところだった。あぶねーあぶねー。
例によってレジストラからのメールがspam扱いされていたからなんだけどさ。なんとなくイヤな予感がして、spamフォルダを眺めていたら見つけた。最近、第六感が冴えてるな、おれ。覚醒のヨカン。
しっかし、どうしてこう、ドメイン更新通知のメールってぇのは、spam扱いされる傾向にあるのか。まぁ「金払え」って書いてあるメールは、spamっぽくなるのは仕方がないけど。この手の悲劇はあとをたたないわけで、spamフィルタ側でなんとかしてくれても良い時期じゃねーの?
いずれにしても、メールはぼちぼちtdtds.jpに移行して、spc.gr.jp終了に向けて動き出そう。
2008-05-25(日) [長年日記]
■ プレゼンテーションの極意(川崎 和男)
川崎和男を読まずにプレゼンについて語るなよみたいなことを言われたので読んでみた。
「極意」と書いてあるけど、内容は「基本の基本」だなぁ、これ。目新しいことは何も書いていない。何か高度なことが書いてあると勘違いして敬遠している人がいたらひどく損なタイトルだ。
目新しくないからと言って無価値なわけじゃなく、基本をおろそかにしたハウツー本ばかりがあふれている現状を鑑みるに、こういう「心構え」についてきちんと書いてある本は、プレゼンをする者は目を通しておいた方が良いのは確か。
もちろん、基本的なことだから簡単に実行できるというものでもない。最近、顧客先でプレゼンする機会が増えた自分も、わかっているけどできていないことがけっこう多かった。でもまぁ、場数を踏めば、ここに書いてあることは言われなくてもなんとなくわかるのではないか。
場数という意味では、われわれIT技術者は現在、すごく恵まれてる。特に東京近郊に住んでいれば、毎日のようにどこかで勉強会やカンファレンスがあって、プレゼンを見る機会もする機会も以前に比べてものすごく増えている。向上心にあふれる人たちが、お互いに切磋琢磨できる環境があるのは実に幸せなことだ。
今ではプレゼンの大御所として構えている川崎和男に、例えば高橋メソッドの登場を予見できただろうか。会場の内外からIRCでツッコミが入るようなカンファレンスが、川崎和男の想像の範疇にあっただろうか。そんな風に考えると、あまりにエキサイティングな時代に生きていることに気づいて、ちょっとどきどきしてくる。
本書の内容に戻るが、帯に「パワーポイントは創造性を奪い取る」って書いてあるのを文字通りに受け取るようでは話にならない。横並びの目立たないプレゼンがダメと言っているだけなので、例えば最近MacばかりになりつつあるRuby関連のカンファレンスでKeynoteを使うのは、パワポを使うのと同じ罠に落ちることになるだろう。実際、3Dでくるくる回るだけの資料はもう飽きたよね?
あと、図がひどい。本文中に登場するキーワードを、なんとなく線でつなげただけで、内容を補完したり理解を深めたりする効果がぜんぜんない。著者じゃなくて編集者が、埋め草代わりに入れたんじゃなかろうか……というくらい意味がない。まぁ、文章はわかりやすいので、図は見なくても問題はない。
◆ 向井 [なんとかすると、取ってもいないドメインについて「失効しそうだから金払え」というメールが山ほど来るとか……]
◆ ただただし [「取ってもいないドメイン」どころか「実際に持ってるドメイン」が勝手に失効しそうにされたことがあるよ。]
◆ yoosee [whitelistに入れるとか出来ないんですか。とは言えnetworksolutionsなんかは更新と関係の無い広告..]
◆ ただただし [新しく契約した業者だと、どんなアドレスからメールがくるかわからないから、whitelistも信頼できないんだよね…。..]