2007-09-02(日) [長年日記]
■ nippon2007(4日目)
朝っぱらから、涼宮・長門・朝比奈のコスプレをした小学生(?)少女3人組を見たときの感情をどう表現したらいいのかわからない。
さて、今日もネットワークは快調。トラブルらしいトラブルは、おれがいない間に出尽くしたということか。いや、おれが来たからトラブルが出なくなったと考えた方がいいな(笑)。今朝からインターネットラウンジにテーブルタップを増設してみた。あとはネットワーク死活監視と称して、参加する部屋に一時的な無線基地局を設置してみたりして。
ハードSFの楽しみ
でも朝イチのこの企画は、タイミングを逃してしまって基地局設置できず。ワールドコンなのに日本語企画ばかりに出ていていいのかという話もあるが。まぁいいか、どっちも。
関西方面(?)のハードSF作家4人(堀晃、林譲治、野尻抱介、小林泰三)による自作解説。この中ではもっともエンターテイメントというか表現に心を砕いている作家である(とおれが認識している)小林泰三がやはりダントツでプレゼンがうまい。小説が上手い人はプレゼンも上手い……だろうか。
インタビュー: テッド・チャン
開始20分前から、4Fの狭い箱の前に大行列が発生し、慌てて3Fの大きな箱が用意される。オペレーション、GJ! もっとも、(チャンは日本で大人気なので)こうなることくらい予測しておこうよ、という気もするが。列の中にはnijimu、takahashim、企画サイドにjmukなど、見知った顔がやたらと多い。
インタビュアの菊池さんが、潔く「1時間しかないから通訳はサマリにする」宣言をする。チャンの方も、まくしたてる感じじゃなくて訥々と話す人なので、なんとなく聞き取れる。
- クラリオンが「人生を変えた」とまで言う。仲間に飢えていたのね。作家コミュニティって重要だなぁ。
- 物理からコンピュータに鞍替えしたという経歴が自分と同じなので共感する。おれはあんなに賢くないけどな!
- (もっと書いてよ!という注文に対して)すごいアイデアを思いつかないと書く気になれない。年に1本とか。
- (最近発表した新作について)1000年前を舞台にしたタイムトラベルもの。両端が別々の時空に固定された「どこでもドア」タイプのタイムマシンが出てくる。濃ゆいハードSF臭がするね!
- 次回作は、中編。
1時間があっという間! 時間少なすぎだ。終わったあと、チャンとがっつり握手しておいた。あえてサインはもらわない主義で。
メカデザインと監督のおもしろさ
出渕裕と河森正治の業界デビュー30周年という企画で、二人の仕事を振り返りつつ、最新作の宣伝などなど。詳細略。
> 感情をどう表現したらいいのかわからない。
萌え?
>萌え?
いや、なんつーか、「日本終わったな」という感じ?
むしろ「日本はじまったな」という感じでひとつ。
それはそれとテッド・チャンインタビュー&握手、羨ましすぎです。
濃い通訳まくりで凄かったでござる。へっへっへ。
brinさんの政治思想話を通訳できるひとはそうは居まい。
串田アキラさんにも握手してもらったし。
Kiln Peopleのクローンが居たら全企画出れたのになあ。
takahashimさんとは、14時前に近くの椅子のところで一緒になったですよ。お互い、テッド・チャンの部屋を狙っているのは見え見えだったのですが。ずっと様子を見てて、行列ができる気配が見えたときにさっと合流しました。彼は左利きでしたよ。サインをもらうとそれも気がつく。
星雲賞自由部門はMーVが受賞。シリーズものは完結時に授与対象という規程があるのですが、それが適用になったのだろうか。ちなみにISASではやぶさの運用を担当されている矢野創さんが受賞者のプロジェクトマネージャーの付き添いで来場され、夜のクルーズパーティー(ドンブラコン)では小松左京先生にはやぶさは絶対に帰還させますと力強く述べておられました。