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ただのにっき


2007-06-21(木) [長年日記]

なぜかSF大会に参加することになった

わりとマジで小説家を目指していた20代の頃、SF大会なるものが存在していて、たいそう楽しいらしいということを知った。よし、そういうところに招待されるような存在になろう、それまでは参加するまい、などとどこか外れた決心をして以来、幾星霜。

今年、ついに日本に世界SF大会(ワールドコン)がやってくるというのは知っていたし、なかなかすごいゲスト陣だというのも知っていたけど、いまさらこの歳でSF大会デビューってぇのもね……と、半ばシカトしていたのだが、どういうことか、参加することになってしまった。巻き込まれ型の主人公の気分。

さきほど申し込みを済ましてきた。今月中に申し込めば、割引なんだって。つーか、会期とか規模とか、初めて知ったし。大丈夫かオレ。

なんといっても怖いのは、いままでこの日記で好き放題書いてきた読書感想文のターゲットに会うことであろう。好意的な感想ばかりじゃないしなぁ。あ、それより怖いのは、生きて実在している円城塔を見ることだったりして。それは怖いな。

Tags: nippon2007
本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

itojun [welcome to the cabal!]

takahashim [そそそそうでしたっけ?>異様に興奮 むしろ円城さんが(90年代関連ネタで)興奮されていたかと記憶しております。という..]

ただただし [どうしてみんな、円城塔が実在するかのように語るんだ! そりゃぁ一見、小説を書いたり、SFセミナーに参加したり、tDi..]

takahashim [SFファンのみならず、たださん以外の人類にはちゃんと認識できるように調整されているのでご安心ください。]

ただただし [がーん。もしかして、仮想人格なのはおれの方か!?]

yoosee [じつはたださんの仮想人格(だからたださんは会うことが出来ない)なのかも。]


2007-06-19(火) [長年日記]

専修大学で講義中

例によってステージから 専修大学の山下教授とは『ウェブログの心理学』をきっかけとしたお付き合いで、今年度は1年生の情報概論を担当することになったので、外部講師として呼んでいただくことになった。ここ数日、プレゼン資料作りで格闘していたのはこれの準備である。

で、専修大に着いて待ち合わせの教員室に入ると、目の前にakrさんがいたりするわけですよ。あー、びっくりした。非常勤講師でテキスト処理を教えていると。akrさんにRubyを教わるとは、幸せな学生だな!

こっちはというと、まぁ、たぶんtDiary開発を通じたブログ周辺の話を期待されていたんだと思うが、いまどきブログの話もなんだし、好きなこと話していいというので、こんな感じで60分。

  • (本業の)「アクセス解析って面白いよー!」って話で30分
  • (趣味の)「フリーソフトウェア開発に参加しよう!」って話で30分

……という計画だったんだが、Rabbitのカメが常時先行するというアリサマで(←練習不足)、10分以上オーバーしてしまった。まぁ、270人入りの大教室のわりには居眠りしている学生もそれほどいなかったし、及第点? なんにせよ、最初から最後までRabbitはトラブルなしで動いてくれたので、おれも晴れてショッカーの一員だ。

その後は、やはり山下さんが面倒をみている3年生のプロジェクトの発表を聞いて、(かなり無責任な)コメントをしたあと、彼らと軽く懇親会。そしたらなんとその中に、ハードタブ派のRubyistという貴重な学生さんがいたよ。マカーだけど。

講義では、こういうやる気と才能のある学生が、フリーソフトウェアコミュニティに飛び込んできてくれるといいなぁ、と思って話したんだけど、1人でも影響を受けてくれるといいなぁ。

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Before...

ただただし [少数派どころか、迫害を受けるような存在ですよ(FOSS界では)。]

hyuki [学生さんのブログからトラックバックがきたりするのでしょうか。wktk]

tokoya [えー、ハードタブが普通だと思ってこの四半世紀プログラマやってきたのに。 ハードタブでタブ幅4が基本。]

ただただし [>ハードタブでタブ幅4が基本 そういう業界があるのは確かだし、たぶんこの先も生き残っていくとは思いますよ。]

itojun [Cプログラマは1TBS (One True Brace Style)なのでts=8 sw=8です。ええ、もちろんvi..]

itojun [あー、tokoyaさんだ。]


2007-06-18(月) [長年日記]

海の底(有川 浩)

図書館戦争』シリーズが気に入ったので、有川浩をもう一冊読もうと思い、「怪獣モノ」だということで本書をチョイス。

開始数ページで「怪獣」が登場、休むまもなく100ページくらいまで暴れまくり、人がバンバン死ぬ。うひゃひゃひゃ、こりゃスゲー。怪獣モノはこうでなくちゃ!

そうは言っても、放射能光線を吐くわけでもなく、巨大化つっても自動車サイズ。「ハードSF」の陣地から出ないのは立派。そして物語は急速に人間劇に移行するが、これも有川節全開で面白い。まぁ、潜水艦に取り残された2人の自衛官は完全に図書隊の2人に重なるキャラ設定だし、ヒロインの性格もある意味同じなので(最後まで読むとわかる)、パターンと言えばパターンなのだが、パターンも芸のうち*1

といいつつ、結末にはやられたね。この結末は予測してしかるべきなんだけど、油断して読んでいたらまともに食らってしまった。いいよなぁ、こういう結末はさぁ。「ええ話」の王道だよ。

難点があるとすれば、『図書館戦争』の繰り返しになるが、地の文の視点が予告なしに変わって読み手を混乱させる文体は変わらずなところ*2。これはもう、有川浩の「癖」なんだろう。無理して三人称にしないで、一人称にしちゃえばいいのに。


海の底
有川 浩
メディアワークス
¥1,577

図書館戦争
有川 浩
メディアワークス
¥2,150

図書館内乱
有川 浩
メディアワークス
¥330

9784840237741

Tags: book

*1 発表はこちらの方が先である。

*2 くどいようだがこっちの方が先。


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