2007-06-17(日) [長年日記]
■ Rabbitを導入する
Ruby会議の時に、RabbitがWindowsでもわりとふつーに動くことを知ったので(実際、むとうさんとか、何人かのプレゼンはWindows上のRabbitだったようだ)、須藤君に「じゃあ、今度のプレゼンでRabbit使ってみるよ」と軽く口約束。
そうは言っても、火曜のプレゼンに間に合わせるのは無茶な状況になっちゃったので、とりあえずImpressで書き始めたのだが、ちょっと未練もあったので(逃避がてら)軽く検索していたら、こんなメールを発見してしまった:
会議では、むとうさんのWindowsでも普通にRabbit動くよデモのおかげで、たださんがRabbit使おうかなぁと言っていました。たださんはWiki記法がよいようなので、HikiDocを使ってWiki記法をサポートしようかと思っています。
ぎょえー。そんなこと言われたら、使わざるを得ないじゃないか!! しょうがねぇ、インストールすっか。ショッカー人形用意して待ってろヨ!(←逆ギレ?)
インストールはINSTALL.win32.jaを参考に。ちょっと内容が古いので、導入するパッケージは以下のように最新版でそろえた。
- ruby186-25.exe
- gtk-2.10.11-win32-1.exe
- ruby-gtk2-0.15.0-1-i386-msvcrt-1.zip
- rdtool-0.6.20.tar.gz
- rabbit-0.5.2.tar.gz
Ruby本体には1-Click-Installerを初めて利用した。CygwinにもRubyが入ってるけど、混ぜて使うと良くないことが起きそうなので。しかし、すげぇてんこ盛りパッケージだな。これにRabbitも一式入ってれば楽なのに(笑)。
インストール自体はすんなり。もっとも、mswin32版のRuby関連ツールをCygwin上から使おうとするとちょっとハマるなぁ。とりあえず環境変数PATHとGTK_BASEPATHを適切な値に設定。付属のrabbit.batはうまく動かなかったので*1、こんな感じのシェルスクリプトを書いておいた。
#!/bin/sh rubyw c:/usr/ruby/bin/rabbit $*
これで、なんとか起動するようになった。でもglib2が盛大にエラー吐くけどね……。
% rabbit hoge.rd c:/usr/ruby/lib/ruby/site_ruby/1.8/glib2.rb: line 55 GLib-GObject-CRITICAL **:g_boxed_type_register_static: assertion `g_type_from_name (name) == 0' failed c:/usr/ruby/lib/ruby/site_ruby/1.8/glib2.rb: line 55 GLib-GObject-CRITICAL **:g_param_spec_boxed: assertion `G_TYPE_IS_BOXED (boxed_type)' failed c:/usr/ruby/lib/ruby/site_ruby/1.8/glib2.rb: line 55 GLib-GObject-CRITICAL **:g_object_class_install_property: assertion `G_IS_PARAM_SPEC (pspec)' failed c:/usr/ruby/lib/ruby/site_ruby/1.8/glib2.rb: line 55 GLib-GObject-CRITICAL **:g_param_spec_boxed: assertion `G_TYPE_IS_BOXED (boxed_type)' failed c:/usr/ruby/lib/ruby/site_ruby/1.8/glib2.rb: line 55 GLib-GObject-CRITICAL **:g_object_class_install_property: assertion `G_IS_PARAM_SPEC (pspec)' failed
で、このあとさっきのメールをたどっていたら、すでにHikiDoc対応パッチが出てるし。おまけにこんな状況:
たださんは、もうスライドを書き始めてしまったようなので、すっかりやる気がなくなりました。
いやいや! 使ってるし! HikiDoc対応版はさすがに本番投入するには時間がなさすぎるので今回はRDで書いてるけど。ちゃんとサポートされたら、今後はRabbitでプレゼンしまっせ。
*1 「--logger-type gui」があると動かない。
■ ジョナサンで仕事中
そんなわけで、RabbitをインストールしたLet's noteを抱えて、今日はジョナサンへ。ミスドほどエアコンきつくないから過ごしやすいな。席も広いし。
OOo ImpressはGUIの操作性がまだまだこなれていないので、けっこうストレス溜まるんだけど、Rabbitは使い慣れたvimでテキストを編集するだけなのでかなり楽だ。今回は高橋メソッドはやめて、ふつーのプレゼンで。
しかし、好みのテーマがないのだが、かといって自作するほど時間ないしな。せめて背景を黒っぽく、文字を白にする方法だけでも見つけないと……。FAQにそれっぽいことが書いてあるのであとで読もう。
そうそう、肝心の兎と亀の出し方もわからん。うーん、ヨユウないなぁ。
やた!
それでは、ひとつずつ。
glib2のエラー
0.16以上のRuby/GLib2を使えば直ります。
インストーラを使うのが楽です。GTK+付きです。
http://ruby-gnome2.sourceforge.jp/hiki.cgi?News_20070212_1
--logger-type guiはわかりません。
すみません。
背景を黒っぽくは
set_background("black")
とか
set_background("#000000") # RRGGBB
です。
文字を白は
set_foreground("white")
とか
set_foreground("#fff")
とかです。
うさぎは
@image_slide_number_show_text = true
include_theme("image-slide-number")
で、カメは
include_theme("image-timer")
です。
カメを使うときは持ち時間をタイトルスライドのところに書くことを忘れないでください。
: allotted-time
60m
(参考: http://www.cozmixng.org/repos/rabbit/trunk/sample/kof2005/skip-up-with-ruby-gnome2.rd)
自分のテーマを作るときは$LOAD_PATHが通ったディレクトリ(例えばカレントディレクトリ)に以下のような構成でRubyスクリプトを置いてください。
rabbit/theme/テーマ名/テーマ名.rb
例:
rabbit/theme/sho/sho.rb
デザイン見本の画像でももらえればRabbitのテーマを作りますよ。
rabbitタグができたのにびっくりしました。
おおっ、ありがとう!
背景色と文字色は、theme/applier.rbを発見して自力で解決しました。あとはこれから試します。たぶん、とりあえず使えるテーマは自作できそうな感じ。