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ただのにっき


2006-12-29(金) [長年日記]

ファンタジー営業部の新作が完結していた

休みに入ったのでアンテナとかLDRのピン付けエントリとかを整理。これも大掃除? でもLDRの方はまだ50くらいある……。

前田建設ファンタジー営業部の最新作「世界初、民間国際ロボット救助隊を創ろう」が完結していたので通して読んだ。正直、ファンタジー営業部は最初の「マジンガーZ編」の衝撃が大きすぎて、回を重ねるほど面白みが減ってきていたのだが(特に前の「GRAN TURISMO 4編」はゲームに思い入れがないのでさっぱり)、今回のもなんだか目標がリアルすぎて出だしはイマイチな感じだった。

でも、終盤になってからだんだん面白くなってきて、最後の基地の設計から(←斜張橋好き)、架空のストーリーではかなりグッとくる仕上がりに。サンダーバードよりこっちの方がカッコイイよ!

あと、最後の最後になって、実にSFチックなというか(パトレイバーの)タカアシガニみたいなクレーンが登場して、メカ分の不足を補ってくれた。これが現役のマシンとは。実に燃えるデザインだ。これで歩いてくれたら最高なんだが。でもこのシルエットはどこかで見たような……と思ったが、ひょっとして『もやしもんの4巻』に出てきたヤツか? あー、大きさが違うか。操縦席もないし。

依頼主である世界的大富豪って、どう考えてもビル・ゲイツしかいないので、本当に出資してくれたら実現するんじゃないだろか。ビルもオタクの端くれとして、こういうことに金使ってくれないかねぇ。

愉快堂出版がヤバそうな感じ

supercub.netのホスティングをはじめとして、自分の管理下にあるドメインを全部任せている愉快堂出版だが、先日メールで問い合わせたsupercub.net解約に関する質問に、ぜんぜん回答がないと思っていたらこんなことになっていた(というメールがspam扱いされていたorz)。

というわけで、移管先の会社に再度問い合わせしたけど、読んでもらえるのはたぶん年明けだなぁ。休み中にいろいろ準備したかったのに……。

supercub.netはどうせ閉じちゃうからいいけど、他のドメイン(spc.gr.jp、tdiary.org、tdiary.net)の管理はそのまま愉快堂出版に残るようだ。どこかに避難したほうがいいだろうか。今だと、安くて&&安心なのはどの業者?

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

とおりすがり [アイルとかどうでしょうか? GMOグループの会社ですけど、前の会社でも今の会社でも使ってて特にどってことないですが。..]

とおりすがり [しまった。ホスティングはしないんですよね。 スルーしてください。]

ただただし [ぐぐったらエロゲーメーカーが出てきて焦った…… >アイル ドメイン管理だけのサービスもありますね。属性JPもあるのは..]


2006-12-28(木) [長年日記]

GTD的仕事納め

Remember The Milkスクリーンショット いや、単に今日の(今年の)仕事リストが空になったということだけど。

Tags: rtm gtd

sfmltoj.rbを最近のSF.netに対応させる

SourceForge.netのメーリングリストアーカイブで日本語を表示させるsfmltoj.rbが、最近のSF.netリニューアルに追従していないと指摘されたので、ちょっとハック。むとうさんは困ってないのかしら? あとでメールしておこう。

--- sfmltoj.rb.orig	2006-01-10 09:14:47.000000000 +0900
+++ sfmltoj.rb	 2006-12-28 15:09:51.000000000 +0900
@@ -82,10 +82,6 @@
 #

 # headers
-str.gsub!(/html lang="en"/, 'html lang="ja"')
-str.gsub!(/<head>/, %Q[<head>
-<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
-])
 str.gsub!(/href="\//, 'href="http://sourceforge.net/')

 #
@@ -110,19 +106,17 @@
 #

 str.gsub!(/\=\?ISO-2022-JP\?B\?([^?]*?)\?\=/mi){
-  NKF.nkf("-Je", $1.gsub(/\s/, "").unpack("m")[0])
+  NKF.nkf("-Jw", $1.gsub(/\s/, "").unpack("m")[0])
+}
+str.gsub!(/\=\?utf-8\?b\?([^?]*?)\?\=/mi){
+  NKF.nkf("-Ww", $1.gsub(/\s/, "").unpack("m")[0])
 }

 #
 # Mail contents
 #
-str.gsub!(/<pre>(.*?)<\/pre>/m) {
-  message = NKF.nkf("-Je", CGI.unescapeHTML($1))
-  message = CGI.escapeHTML(message)
-  message.gsub!(/&lt;A href=(.*) target=&quot;_NEW&quot;&gt;(.*)&lt;\/A&gt;/) {
-    "<A href=" + CGI.unescapeHTML($1) + " target=\"_NEW\">" + $2 + "</A>"
-  }
-  "<pre>#{message}</pre>"
+str.gsub!(/(\033\$B.*?\033\(B)/m) {
+  CGI::escapeHTML( NKF::nkf("-Jw", CGI.unescapeHTML($1)) )
 }

 #
@@ -152,6 +146,6 @@
 #
 # puts the result.
 #
-puts "Content-Type: text/html; charset=EUC-JP"
+puts "Content-Type: text/html; charset=utf-8"
 puts ""
 puts str

もとのコードはEUC-JPを吐くようになっていたが、最近はUTF-8なメールも増えているし、SF.jp自体がUTF-8化されてしまったので、それに追従。おかげでコードがだいぶすっきりしたけど、NKFがUTF-8対応していないちょっと古いrubyだと動かんかも。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

むとう [NKFをIconvに書き換えてリリースしました。 #SF.jpのrubyのバージョンが古かったのでNKFのままだと文..]

ただただし [ありがとうございます〜 どこかで古いRubyを見たのは覚えていたけど、SF.jpだったか……。]


2006-12-27(水) [長年日記]

新春エンジニアかるた大会

終電間際の秋葉原駅ホームからヨドバシを望む 週明けから2日ほど修羅場っていたので、日記を書く暇もない始末。おかげで年末年始はのんびりできそうだけど。

忙しい日々の合間にちょこちょこ書いて送っていたTech総研のかるたがまとまったようだ。いくつか採用されているようでよかった。でも、けっこう総研スタッフの作が多いのは、一般応募作は特定の言葉に偏っちゃったからだろうなぁ。ご苦労様です。

ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)(グレッグ イーガン)

何度も書くが、日本でイーガンの短編集が3冊も独自に編まれるというのは実に幸せなことだと思う。が、さすがに3冊目ともなると、全作品が期待を上回るかというとそれは無理というものか。もちろん、どの作品も及第点以上ではあるのだが。あと、『ディアスポラ』と同じくらい、SF耐性のない人に勧めるには注意が必要かも。

「行動原理」「真心」「決断者」「ふたりの距離」は、イーガンお得意のアイデンティティ物のバリエーションで、掘り進む方角が違ったり、人と人との関係性に踏み込んだりしてはいるものの、基本的なテーマを知っていればそれほどビックリしないというか。もちろんそれはそれで楽しいので、読んで損はない。

やはり出色なのは超数学バカSF「ルミナス」で、バカSFなのにコミカルではないという、同じ数学バカSFであるラッカーの作品とはぜんぜん違うところが面白い。副読本として『フェルマーの最終定理』とかどうだろう。しかし、こういう作品に星雲賞をあげちゃう日本のSF界は、まだ捨てたもんじゃないよな、と思う。裏を返せば、こんな作品ばかり喜んで読む日本のSF界はもうダメぽ、と言えなくもないが。おれはいいけど。

「オラクル」「ひとりっ子」は、連作ではないが緊密な関係がある作品。「ひとりっ子」だけ既読だったが、「オラクル」のおかげでよくわかった部分もあって、この並びで読めてよかった。もっとも、「お話」としてそんなに面白いわけじゃないと思う。

個人的にすごく刺激的だったのは、多元宇宙が離散的であるという認識。今までは漠然と、なめらかに連続する無限の宇宙が存在している気がしていたけど、よく考えればこっちの方が筋が通るよなぁ。となると、ひとたびクァスプを生み出してしまった宇宙は、そのクァスプを基点としてどんどん束縛されてしまい、最終的にひとつの可能性に収束してしまうのではないか、いや光速は超えられないからそれはないかな……なんて夢がひろがりんぐ。たぶん、こんな議論はとっくになされているんだろうけど。

とまぁ、物語と関係ないところで妄想が膨らむ、ある意味でいいSF体験であった。


ところで、ひとたび気がついたら最後まで気になってしまってしょうがなかったのが、「オラクル」のヘレンの一人称が「あたし」だったこと。「わたし」の方が雰囲気に合ってると思うんだけどなぁ。

Tags: book

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