ただのにっき
2006-10-12(木) [長年日記]
■ Remember The Milkのリストを自動でバックアップ
※この記事の内容は古くなっているので翌日の記事を参照すべきです。
昨日の事件(?)を受け、さらに吉田有子さんからバックアップくらいとれごるぁと言われたような気もするので、Tech総研の方にネットサービスのバックアップ、とってますか?という記事を書いた。
あっちには具体的なことまでは書かなかったが、Remember The Milkに関してはこんな手順でいいと思う。
- RTM上で検索キーワードなしで検索をする。これですべての項目が一堂に会する
- それを「保存」してスマートリストにする。名前は「全部入り」とかご自由に
- 右のメニューにAtomへのリンクができるので、そのURLを取得
- あとは、cronあたりにwgetでそのファイルを取得するようにすればいい
おれの場合はこんな感じで、ついでに他のバックアップ対象ファイルと一緒にsvnに放り込んでおくことにした:
#!/bin/sh cd $HOME/var/backup wget -O rtm.xml --http-user=【YOUR_ID】 --http-passwd=【YOUR_PW】 【AtomのURL】 svn ci -m 'automatic backup' rtm.xml
svnに放り込むんじゃなくてfeed readerに入れちゃえばという話もあるが、のちのちの再利用のことを考えると、ファイルとして保存しておいたほうがよさそうだ。
とはいえ、取得したAtom feedを見るとめまいがするんだけどな。なんだよこの、構造化のかけらもないファイルは! XMLが泣くよ。とほほ。
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アイの物語(山本 弘)
語り手の女性型アンドロイドが、赤毛でゴーグル状のカメラアイをかけているという設定を読んで、すぐにバスターマシン7号を思い浮かべてしまい、最後までそのイメージを引きずってしまったよ。まぁ、おかげで声まで想像できたけど。それはさておき。
読み始めは、あちこちに発表した短編を短いエピソードでつなげただけのありがちな構成の本だと思った。が、後半2編の書き下ろしによって、一本芯の通ったテーマが浮かび上がり、ヒトとAIの関係を深く考察したものになった。なかなかの手腕。特に『詩音の来た日』は秀逸。この一編のために本書を買ってもいいくらい。
SFとしてはまぁ、オールドファッションというか、叙情系というか。つーか、<シンギュラリティ(特異点)>という合理的だが夢のない未来を知ってしまった今となっては、こういうヒトとAIが仲良く共存する世界というのは想像しづらいわな。そういう意味で、2006年発行にも関わらず(よくも悪くも)「おとぎ噺」になってしまったのがちょっと残念。まぁ、これは読み手の問題だが。