2005-11-11(金) [長年日記]
■ 女の人は朝食抜きでも平気なの?
今日は通院日だったのだが、毎回採血があるので朝メシ抜きでつらいのだ。
で、採血後に売店で買ったパンにかぶりついていたら、それを見ていたおばちゃんが「採血ですか」と聞いてきたので、「ええ、朝食を採れないのでお腹が減って」と答えたら、「男の人は大変ねぇ。おほほ」と返された(「おほほ」の部分のみフィクション)。
女の人は大変じゃないのでしょうか……。
■ ハル (文春文庫)(瀬名 秀明)
先月(だっけ?)のSFマガジンの風野さんの書評を読んで、「瀬名秀明」の「ロボットもの」という記憶だけを頼りに買ってきたのがコレ。ちなみに書評されていたのは『デカルトの密室』の方でした……とほほ。まぁ、Amazonの書評では評価が真っ二つなので、こっちも買うかどうかは微妙だな。
読んでいてちょっと悲しくなってしまったのだが、もはやロボットをネタにしてもSFにはならんのだな、と。ロボットそのものにはもう驚きの要素はなくて、現在の状況から演繹できる技術でしかない。本書は2002年に出た単行本の文庫化であるにも関わらず、ロボットを取り巻く状況を描いた普通小説になってしまっている。それが良いとか悪いとかではないのだが、ちょっと寂しい感じがした。
瀬名秀明と言えば、デビュー作の『パラサイト・イヴ』を読んで、せっかくハードSF風に進んでいた話が最後はオカルトになってしまってかなりガッカリして以来、読むのを避けていたのだが、本書でもその傾向は変わっていない。すごく調査取材をして、細部までしっかり描きこまれているにも関わらず、肝心の主題がスピリチュアルな方向に進んでしまい、拍子抜け。しっかりした土台だけ作ったところで予算が尽きた建物を見ているようだ。ただし、ロボットを介在にしたラブロマンス(?)「亜希への扉」と、ロボットを作る人間の情熱に焦点を当てた「アトムの子」はそういう「逃げ」がなく、収穫だった。
■ Suica専用改札(2)
いやはや、こんなネタでいろいろツッコミが入るとは。どんな反応があるのか、ぜんぜん読めねー。
磁気カードとSuicaで通過時間が変わらない、と書いたのは大雑把過ぎるのは確かなので、反省しております。でも、滞空時間不足でエラーを食らって後続が迷惑するの図、はSuicaの方が多い気がするな。
まぁ、それはそれとして、ここで比較すべきなのはイオカードとSuicaではなく、通常の切符とSuicaであることを忘れてはいけない(イオカードはJRが廃止するまでもなく絶滅寸前である)。よく観察しているとわかるが、通勤時間帯でも切符を通してる人はけっこう多い。そういう人たちはその駅をあまり使わないだろうから、知らずにSuica専用改札にブチあたって列を乱す確率も高いはず。
めったに行かない都内を原付で走っていると、分岐の直前になって「原付禁止」の道路標識が現れてメチャメチャ慌てるという状況に似ている。混雑時は前の人の背中しか見えないからあんな高い位置に案内表示を出しても目に入らない、という点も似てるね。アフォーダンスの問題ということか。
> 女の人は大変じゃないのでしょうか……。
ヒント:女は見栄を張る生き物である。
いや、おばちゃんの言葉には(文脈的に)見栄とかそういう意図は含まれてなかったはずなんで……。
男は女より食欲旺盛だと思っている。に1ッぴょウ。
マスオさんしてるんですが、義母の出す飯の量が多くて太ります…。
> あんな高い位置に案内表示を出しても目に入らない
下だけに表示があるよりはましですが、あれは上にありすぎですよね。しかも地味な色で目立たないし。もっと垂れ幕みたいにでかい表示にすべきだ。
前を歩いてる人の背中に投影するというのはどうかな!
わたしは必ず朝食摂ります。頭が回らないですもの。週末は朝昼合体のことも少なくないですけど(あー、おなか空いちゃった。バナナ食べてこようっと)。