2004-05-22(土) [長年日記]
■ 仕事中……
正常な時間に帰れるようになったのもつかのま、やっぱり休日出勤が必要になったりして。なんか間違っとる。
まぁ、邪魔が入らないように土曜に出て来ているといのもあるんだが。効率が格段に違うもんなぁ。とかいいつつtDiary関連のcommitなんかもあるわけだが(←間違ってる)。
■ SONYは相変わらず左利き差別か -- VAIO Pocket(2)
先日の記事、ツッコミやTrackBackをもらっていながらフォローが書けなかったんだが、ITmediaにもレポートが出たようなので続き。
ただ、片手で操作するときは、本体が横向きであるだけに重さを感じ、落とさないかと不安になる。指を滑らせるときは、本体を持つ力を抜かなければならないからだ。
とあるように、やはり横型にしたこと自体に問題があるようだ。これは利き腕以前の問題。miki*laboでは「右利きにしか使えないというのは言い換えると右利きには使い易いわけで」と指摘があったが、そうではないのである。
同じくmiki*laboでは「自分も左利きなのだが、この手の機械程度なら右でも左でも操作できるので」とある。左利きならこういう感覚はよくわかるのだが、日頃から右利き用の道具を使わざるをえないせいで、左利きの多くは両利きである。
しかし、左手しか使えない人は、左利きに限らず存在する。右手が不自由な人/場面はたくさんあるのである。例えば右手にバッグを持っている時に、左手でVAIO Pocketを取り出して操作する……という場面を想定するだけで良い。こういう状況では、右利きであっても使えない(iPodならできる)。
上のような状況はなにもポータブルオーディオに限った特別な話ではなく、日常的に見かけているはずだ。自動改札で、利き腕である右手に重いバッグを持った人が、身体をよじるようにして左手でキップを差し込んでいる場面なんていい例だ。左利きの中には「自動改札は右利き用だ!」と怒る人がいるが、あれは間違い。右利きにだって使いづらいのである。
ようするに、片手で操作することが前提の道具は、左右どちらでも扱えるようにデザインすべし、という原則があるのだ。おれは左利き原理主義者(笑)なので、わざわざ「左利きは〜」という言い方をするが、実際は、左利きに使いづらい道具は、右利きでも使いづらいのである。
もちろん、ハサミのようにどちらかの手でしか使えないような道具は存在する(ここで「自分は右手用を左手で使ってるぞ」というツッコミはしないように。左手用を使ってみなさい)。そういう場合には、左手用も作れば良いのだ。ただし、VAIO Pocketがこの範疇の道具ではないのは明らかである。