2000-03-27(月) [長年日記]
■ マイペディア
ディアゴスティーニのPC Successという雑誌の創刊号に、百科事典の「マイペディア」が付いていて、検索ソフトにはいろいろと制限が付いているけどデータにはまったく制限がないということが知れ渡ったのは2月のこと。これだけの話ではどうしようもなかったけど、FreePWING version of MYPAEDIAが登場してから話が変わった(というか、これが出てからPC Successの話が広まったのか? 前後関係はよくわからん)。なんにせよ、たった500円で百科事典が手に入るってんだから、みんなPC Successを買いに走ったわけですな。雑誌の本体は読まれることなく捨てられたのは間違いない(笑)。
FreePWING version of MYPAEDIAは、FreePWINGというソフトを使ってマイペディアのデータをEPWING互換形式に変換するツールだ。CD-ROMに入っているマイペディアをそのまま使うことはできないが、PEPWINGに変換してハードディスクに置いておけば、いろいろな辞書ツールを使うことができる(らしい……ここから先は未知の世界)。mypaedia-fpw
(現時点の最新版は1.3.1)と関連ツールを落としてきてインストールし、README.TXT
に従って変換させる。ちゃんと読めば誰にでもできるね。しかし、時間がかかるとは書いてあるが、がっちり2時間もかかるとは。mypaedia-fpw
はけっこう頻繁にバージョンアップして扱えるデータ種も増えるので、そのたびにこの作業をする必要があるってことか。うっひー。……ので、今日はここまで(笑)。なんたって、これはデータを作るだけの話で、まだ利用するためのツールは探してもいないのだ。明日以降、いろいろ探してみないと。
2000-03-24(金) [長年日記]
■ Kondara 1.1
やっと復活。はー、やれやれ。メールの読み書きとか、日常的な作業はできてたけど、新しいことは何一つできなくて、かなりストレス溜まったぜ。気がつけばもうすぐKondaraも1.1が出ちゃうしね(ftpではまさに今日、1.1がfixしたみたいだし)。まぁ、ISDNとはいえダイヤルアップなおれは、パッケージが届くのを待つしかないのだけれど。アップグレードには携帯ストラップも付くようだし:-)
■ Courier-IMAP 0.30
まずはCourier-IMAPが0.30にバージョンアップしているので、これをGET。いつのまにかバイナリパッケージがなくなってしまったらしい。ただし簡単にRPMを作れるようなので、やってみよう。書かれている通りにrpm
コマンドを実行(ちょっとファイル名が間違ってるけど):
$ rpm -ta courier-imap-0.30.tar.gz
■ これはダメー。なぜなら/usr/src/redhat
にはrootしか書き込めないから。rootになってやり直したら、こんどはconfigure
が通らない。Courier-IMAPのページによれば、どうもrootにはビルドできないようにしたらしい。じゃあどうしたらえーの。
が、コンダラ引きなら、一般ユーザにもRPMを作れることを知っているはず。マニュアルに書いてあるからね。~/.rpmmacros
ファイルに%_topdir /home/sho/src/rpm
と書いて、~/src/rpm
の配下に/usr/src/redhat
配下と同じディレクトリを作っておくだけでいい。これで無事、courier-imap-0.30-1.i386.rpm
ができた。あとはrpm -Uvh
でインストールして、/etc/rc.d/init.d/courier-imap start
とすればアップデート完了。でも何が変わったのかよくわからず(笑)。Netscape向けのworkaroundが入ってるって書いてあるけど、もしかすると普通にビルドするだけではダメなのかも。暇を見て作り直してみよう。
■ SGmail 3.17
次。SGmailが3.17になって、ついにマニュアルがついた!(笑) インストールして読んでみると、いかに知らないことが多かったかがわかる。アドレス帳の作り方がやっとわかったもんなぁ。この、特定のメールボックスに入れた特定のSubjectのファイルをアドレス帳やテンプレートに使うというのはいいアイデアだなぁ。これならどの環境からアクセスしても、同じものが使えるもんね。というわけで、とりあえずアドレス帳を整備。あとはテンプレートを作らねば。メールを読むのはNetscapeの方がいいけど、書くのはSGmailの方がやりやすいから。ところでメーラーといえば、Windows界におけるメーラーの最高峰Becky!が、version 2のβテストをはじめたんだけど、ついにIMAP4に対応した。職場ではWindows上でBecky!を使っているので、これを導入してみた。うーん、さすがBecky!、使いやすい。この操作性をLinux上で実現できたらなぁ。
■ Ruby-Qt
さらに次。ついに、QtをRubyから使う拡張モジュールが出た。KDE使いとしては、今までRubyからはTkとGtk+しか扱えなくて悲しかったんだけど(って、何も作ってないくせに何を言うか)、これでやっと、やる気になるね。拡張モジュールの作り方は簡単なので、さっそく入れてみる。ruby-listではQtのバージョンや日本語化パッチの影響でうまくビルドできない人もいるようだけど、Kondara 1.0のKDEなら何の問題もなかった。とりあえずサンプルやチュートリアルを実行してみて、どんな感じかチェック。「/usr/X11/lib/X11/rgb.txt
が見つからない」というメッセージを出すアプリがいくつかあるんだけど、これは誰のせいかなぁ。/usr/X11R6/lib/X11/rgb.txt
があったので、シンボリックリンクを張ってごまかした。いずれ真相がわかるであろう。なんにせよ、嬉しい♪
■ jvim
本日の最後。Blend RPM Projectというのをメールで教えてもらって(ありがたや〜)、jvim
のRPMを拾って来る。src RPMなので、まずは展開:
$ rpm -ivh jvim-3.0_1.5b-zz2.src.rpm
■ これでソース一式とSPECS/jvim.spec
ができるので、SPECS
で:
$ rpm -bb jvim.spec
■ これでバイナリパッケージができる……はずなんだけど、なんかcannaのヘッダが必要だとか言って来て、ビルドに失敗。うーん、cannaは使わないし、そもそもコンソールで日本語入力する気はないんだわ。こういう時はどこをいじればいいのかな。Makefileをいじってもダメだし、そもそものパッチをいじるべきか。SOURCES/zz.patch
というのがvim日本語化パッチと別の、このRPMのためのパッチらしい。vimはconfigure
でなく、Makefileを修正して環境に合わせるものなので、このパッチが必要なわけだ。このパッチの中で、日本語入力ライブラリを指定している部分を削除して、再チャレンジ。こんどは成功♪
できあがったRPMS/i386/jvim-3.0_1.5b-zz2.i386.rpm
(ホントはパッチを書き換えたからSPECファイルも書き換えるべきなんだけど、個人利用だからいいか)を、rpm -ivh
でいれ、以前、手動で入れたヤツを削除して完了。Blendには他にもよさげなパッケージがいろいろあるので、後日試してみるつもり。
2000-03-06(月) [長年日記]
■ メーリングリスト
1週間もあいてしまった。環境が安定してきてネタが減ってきたっつーのもあるけど、本業が忙しくってもー。それに加えて、主催しているスーパーカブ・メーリングリストのあるバカなメンバーに翻弄されてくたびれちゃったというのも大きい。
問題の"バカ"は、インターネット初心者「A」。うちのMLは、初心者も多いので、案内のページにはMLについての一般的な知識を得られるようにいろいろなリンクが用意してあって、あらかじめ読んでおくように書いてある。にもかかわらず、このAは何も読まずにMLに参加。おそらくそこそこ年配のおじさんである。
MLの仕組みについて何も知らないのだから、記事が流れてきても何がなんだかわからない。最初に流れた記事を書いた「B」に愚かにも「何かの間違いではないか」と返事を書いた。ところがこのB(こっちはたぶんかなり若い)、かなり辛辣な調子でAのことをバカにする返事を書いたらしい。あまりの辛辣ぶりにびっくりしたAは、何を考えたか管理人であるおれに「こんな輩をのさばらしておいていいのか」と文句をつけてきた。
MLの管理人というのは、メンバー個々人のいざこざにまで介入しない。数百人クラスのMLでそんなことやってたら、管理人の個人生活はめちゃくちゃになる。だからおれは「それは管理人の仕事ではない。あなた(A)は管理人の仕事を勘違いしている」と返事をした。さらに(これが間違いだったのだが)、初心者に対して親切心をおこし「MLの仕組みも学ばずに参加したあなたにも非はあるのだから、とりあえず謝るのが吉である」とアドバイスをした。
これを見てAは逆ギレ。Bのことはほっといて、こっちに喧嘩をふっかけてきた(をいをい)。こっちは論理的にきちんと筋を通して説明してやっているのに、日頃から人に注意されることになれていないのだろう、Aの態度はますます硬化するばかり。おれは、つきあってられなくなったので、Aをとことんガキ扱いしてから、すっぱりとシカトすることに決めた(笑)。
最近、こういう勘違い野郎がものすごく多いんだよね。ボランティアベースで運営されているサービスに対して、常識以上の管理を求める。自分は何も提供しないくせに、権利だけは要求するヤツがすごく多い。オープンソースで平和にやってるLinuxやその周辺世界が、こういう連中に蹂躙される時代が来るんじゃないかと思うと、ぞっとする。今まではおれも、初心者には親切にしようと思っていろいろやってきたけど、無知と無礼は別物なんだということにいまさらながら気づいたよ。これからは無礼なメールはシカトすることに決めた(笑)。