ただのにっき
2017-04-15(土) [長年日記]
■ Pawooが一部インスタンスから拒絶されて、Mastodonががぜん面白くなった
数日前から急に話題になったMastodon(あえてソースリポジトリの方へリンク)、Herokuボタンがついていたのですぐに自前のインスタンスを稼働してみたものの、ちゃんと運用するにはけっこうハードルが高いことがわかって*1、とりあえずmstdn.jpにアカウントを取った。
そのmstdn.jpが個人サーバではとうてい運用できないほどのユーザを集めてしまい(ええ、日本のWebサービスでよくあるアレですね)、さくらのクラウドへ移転するにあたってこれまでのデータはリセットするということで、どうするかなーと思案していたら、今朝になってPixivがPawoo.netというインスタンスを立ち上げたというのを知って、そっちへ移動した。アカウント名はいつもの「tdtds」。
日本最大のイラストSNSを運用するPixivなら、ユーザデータの重要性を十分に認識しているだろうから「サーバ移転するので全部消してやりなおします」なんてことは言わないだろうし*2、なにより国内法だけに縛られるのでTwitterやFacebook利用で辛酸をなめてきた「海外ベンダーの横暴さ」に従わなくて済むのが良い。
そう、Mastodonの良さはそこにある。インスタンスごとにさまざまなポリシーが決められて、自分に合ったところを選べる。それでいて他のインスタンスの人たちとも交流できる。もちろん誰とも馴れ合う気のない人は自分だけのインスタンスを立てればいい。
さて、そんなわけでPawooにはPixivのユーザもたくさん流入したわけで、いうまでもなく(いつものように)二次元の少女たちのイラスト(布面積少なめ)が大量に投下される。それに気づいた一部の海外インスタンスの運営者たちがPawoo.netを連合タイムラインから除外したのだ*3。
そうそう、これだよこれ! ポリシーの合わない連合は単に解消するだけで、ひきつづきそれぞれが独立独歩。インターネットの理想じゃないか。最高にクールな展開だ。ひさびさにいいもの見たわー、と感動している。
いやー、このまま「たんなるTwitterの貧相な代替品」として消費されて、1、2ヶ月後には忘れ去られる運命かと思っていたけど、こういう展開があるなら、ひょっとしたら生き残る可能性もあるんじゃないの? 楽しくなってきたぜ。自分もいつでもインスタンスを運用できるように、勉強しといた方がいいかもな。