2016-04-16(土) [長年日記]
■ 「 THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」幕張Day1のライブビューイングへ行ってきた
先々週の福岡公演から、ついにラスト、幕張へ。……あー、今日の日記、「アイル」のことだけでいいすか?(誰に聞いてる) まぁいいや、アイルのことを先に書いて、その他もろもろはあとで。
(未来の自分のための背景おさらい→)ミリオンライブは現時点ではメディアミックス展開がまだ弱くて、ラジオも1番組しかないし、もちろんアニメ化もまだ。その中で、門司雪がゲッサンで連載中のコミックががんばっていて、ゲームの補完だけでなくメインストリームにからむ新展開までやっている。先日出た3巻では、翼、ジュリア、瑞希の3人が自分たちで新曲を作ってシアターで披露するストーリーが展開、単行本の特別版にはその新曲「アイル」が実際にCDとして付属した*1。
「物語」を得た楽曲がどれだけの力を持つかは、これまでのアニメでいやというほどわかっている。もちろん「アイル」もそんな曲のひとつになった。で、本日幕張Day1の顔ぶれには、今回のツアーで唯一、この3人が揃っている。ここで「アイル」をやらなかったら暴動ものだ。(←おさらい乙)
そんなわけで、愛美がセンターステージに一人で登場して「プラリネ」を歌い出したときは実は少しがっかりした。ギター曲を2つも? 愛美の負担が高すぎない? それでも一縷の望みはかける。「プラリネ」を歌い終えたあと、ステージが暗転したらたぶん「アイル」はなし。「プラリネ」を演奏中の愛美はいつも以上にノリノリで、曲の間はそんなこと気にもしなかったけど、とうとう曲もおわり、ステージは暗転……しない! ここで確信してペンラをカカカっとジュリアの赤から翼の黄にチェンジ。
その場で愛美は指輪にキス。(うおっ、あの指輪は!?) そして振り返ってメインステージに向かう愛美の先では、みっつの奈落からMachicoとアベリカ、主のいないスタンドマイクがすっと登場。愛美はMachicoとハイタッチをするとそのまま向かって右のマイクへ。あの3人、あの配置。きたぜぇぇぇ!!
あとはなんかもう「すごかった」くらいしか言えない。愛美はギターだけでなくコーラスにも入るし、今日のMVP的存在のアベリカは瑞希らしいクールさの中に秘めた熱を感じさせる絶妙の演技とみごとなコーラスで支え、そしてMachicoはスタンドマイクのおかげでほとんどダンスがないこともあって手加減なしの全力ボーカル。ころあずに勝るとも劣らないその歌唱力をいかんなく発揮して、翼の新しい一面をみせてくれた*2。いやもう、ほんとうにすごかった。すごかった……。
振り返れば、これより前にあった765プロカバーコーナーで美希の持ち歌である「マリオネットの心」をMachicoが担当したところから、ここに至る流れは始まっていたのだ。ちゃんとコミックに伏線があったじゃん。「ああ、翼は美希に憧れてるからねー」と軽く流してちゃいけなかったんだよなぁ。くそー、やってくれるぜ。
2日前の熊本での大地震の影響が各地に残っていて、とくに熊本のLVは劇場の安全が確保できないという理由で中止になってしまった。東日本大震災の経験から被災者にこそエンターテイメントが必要とわかっていてこの状況、気の毒でならない。熊本空港の閉鎖を受けて、被災しながらも福岡空港まで車を飛ばして幕張へ向かった強者のPたちもいたようだけど、LVを予定していたPたちにアンコール上映会とかしてあげて欲しいよなぁ。
残りは思い出しつつ、あとから追記していく感じで日記にしておこう。これまでの公演では演者ごとに書いてたけどもういいや、印象に残ったことだけつらつらと。
「アイル」の衝撃の直後にトロッコでひとり「ライアー・ルージュ」を歌った天ちゃんの心境はいかほどか。しかし、もうかつてのように客席に場違いな赤いサイリウムが灯ることはない。白いサイリウムを味方につけた天ちゃんはかつてないほど堂々とした歌唱で、すばらしかった。なにより、トロッコで移動中、会場のコンクリート打ちっぱなしの壁面に、スポットライトで照らされた天ちゃんのシルエットが映っていて、それがどうみても志保なのだ。この演出考えたヤツは天才だろ!! なんちゅーもんをみせてくれるんだ!!!*3
周年ライブ初登場の阿部里果が本公演のMVP。「アイル」はもちろん、ついに5人揃った乙女ストーム!の最後のピース、もちょ天にひけをとらない「虹色ミラクル」、「Cut. Cut. Cut」や「In The Name Of。...LOVE?」でのキュートなたたずまい。経験が浅いとはとても思えない堂々としたパフォーマンスで、これだけの負担をきっちりこなしたプロ根性がすごい。
ひそかなのり子推しとしては浜崎奈々も見逃せない。ソロをやるなら「求ム VS マイ・フューチャー」だよなーと思っていたけど、センターステージを四角いリングに見立ててのパフォーマンスは思わずニヤリとさせられた。やはり初舞台で、緊張も感じられたけど、それも含めて良かったな。また見たい。
リーダーその1のぴょん吉、珍しく硬くなってる感じで、トチりも少なくなかったけど、やっぱり「素敵なキセキ」は別格。一度として同じステージングをしないと決めているかのようにPたちを翻弄する(笑)のはなかなか楽しい体験だった。明日は誰と「ハルカナミライ」を歌うんだろう。
実は今回、なぜかマイクの持ち方が気になっていて、というのも最近のアイマスライブで使われているゼンハイザー5000シリーズのマイクは指向性が高くて扱うのが難しいという話をどこかで見かけたからなんだけど。もう一人のリーダーであるころあずは、そのマイクに対して常に口を正対させていて(正面のカメラだと常にマイクのお尻だけが見える)、ダンスしながら歌ってもまるでスタビライザーがついているかのようにぴったり追従させていたのが印象的*4。たんに歌が上手いだけじゃなく、マイクの指向性の一番おいしいところを使うような技巧も含めての「Precious Grain」は、まさにトリにふさわしい出来。こちらも明日演るであろう「アライブファクター」が楽しみだ。
今日はわさます内でも幕張現地や幕張LV組が多くて、都内でLVを観ていた人はあまりいなかったこともあって、即解散で帰宅した。ま、明日に備えて体力温存しておかないと。幕張は人数が多くて、その後の発表もあってきっちり4H、なかなかつらい*5。
そうそう、最後に発表があった「Episode 0」は楽しみだなぁ。出会いの物語はデレステでも描かれていて、いい感じだもんな。やっぱり彼女たちがなぜアイドルを志したのか、そのストーリーは必要だ。そうそう、ゼロといえばもう何年も前の作品なのに強い印象に残っているのが「アイドルマスター EPISODE 0」ですなぁ(←ニコマスじゃねーか)。
*1 「アイル」が収録されたCD付きの特別版は、今日のライブの影響でプレミアがついて中古で5000円という値段がついてしまっているので、未購入者にはほぼ入手不可能。
*2 コミックでは翼がハンドマイクに持ち替えてのダンスシーンがあるが、ここはあえて違う演出にしたのは大正解だと思う。Machicoの凄味がより出ていた。
*3 トロッコに注視していた現地Pたちは気づかなかったかも知れない。珍しくLV側にアドバンテージがある演出でもあった。
*4 次点がMachicoで「なるほどさすがホリプロ」と言うべきか。
*5 事前に「4時間台」と予告されていたので、経験上「これは4時間59分あるで」と覚悟していたけど、それはなかった(笑)。