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ただのにっき


2014-04-08(火) [長年日記]

墓を見に行く

忌引休暇も今日で最終日。誰に聞いてもこの期間は大変だよ~と言われるのだけど、弟が役所ワークを一手に引き受けてくれたので本番以外はそんなに大変じゃなかった。まぁ、遺産相続とか一番大変そうなのは後回しにしているからだけど。

親父はちゃんと自分の墓を用意しておいてくれたので*1納骨に関しても多少の手続きと儀式準備だけだ。

とはいえ、実は誰も墓そのものを見てないのだ。市内にできた新しい霊園に土地を用意したときには見に行ったけど、その後なぜか秘密主義(というか非公開主義)な親父は墓石も勝手に選んで銘も勝手につけて、できたという連絡すら家族にしていないという。用意はいいけど連絡や相談ができない人であった。

というわけで、霊園に電話して「うちの墓、どこにあるんでしょう?」という間抜けな質問をするところからスタート。昨日になって名義変更の書類や管理料の引き落とし口座の変更などに混じって配置図が届いたので、午後からお袋を乗せて行ってきた。

写真を載せると場所が特定されてしまいそうなのでやめておくが、想像以上に小さいの。まぁそこの霊園の墓はおおむねみんなそのサイズなのだけど、祖父母の頃の墓に比べると面積にして半分以下じゃなかろうか。まぁ、実用面では何個かの骨壷さえ入ればいいので狭くてもどうでもいいけどさ。そもそもこの狭い国で墓のためにこんなに広い土地を使うなんて、むしろ罰当たりな行為だと思うのだけど。

墓石は中央に「◯◯家」と毛筆体で彫られた極めてオーソドックスなもの。まぁ、この手のもので冒険をする人じゃなかったね。近くに「千の風になって」と彫られた墓石を見てしまったので、心底「これで良かった」と思った(笑)。

それから他の墓を見て回って、墓誌のフォーマットのトレンドを確認したり。戒名、俗名、没年、享年の4要素が基本らしいが、さて、もしここにおれが入ることになったら戒名なんて付けないだろうし、そもそも戒名には値段による厳然たる格差があるので、並べたときに差がつくのはあんまり良くない。ということで、戒名は抜くことにした。あと墓参に来た人へのUX向上のためには没年は和暦じゃなくて西暦にすべきだと思ったのでそう主張した。墓参してきた平成以降の年号に生まれた子孫に、先祖の没年をいちいち計算させるのはやめるべきだ。

*1 客観的にみて、いろいろと準備のいい人だったと思う。遺族としては他家よりかなり楽できたはず。


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